ニサッタ・ニサッタ 乃南アサ著

失敗を許さない　現代社会で　いったん失った「明日」を
もう一度取り返すまでの物語

大学は出たけれど・・・という話が昔あったけど
三流大学しか出ていないのを先輩に　言われ
勢いで最初の勤めを辞めてしまう

それからは何をやってもうまくいかず
「ネットカフェ」で一夜を明かすようになる

ネットカフェでは寝られないということがわかり
ウィークリーマンションを転々とする

インフルエンザに罹って、進学塾を辞めさせられ
新聞販売店に住み込みで働くようになる

ここも同僚と喧嘩をして
故郷　斜里に戻る

大手スーパーに勤めて、「正社員」にというときに・・・

気の毒としか言いようのない物語です

自業自得かもしれないけど、主人公だって一生懸命
働いている

性格だって悪くない

転落社会で歯止めがない

家の子供だって　一か所で長く働いているが　いつどうなるかわからない？

この主人公には居心地のいい職場がなかった・・・
東京ってそういう所なんだろうか？