つうこのなにげない日々

札幌のおいしいもの、あちこちお出かけ、映画、音楽の感想、ボランティア、その他日記風なんでもあり・・・

熊金家のひとり娘  まさきとしか著

2012-01-31 21:27:02 | 読書感想
中学生の一子は 北海道の孤島で お祓いを生業としている
熊金家のひとり娘
 母親は島を出て 祖母と暮らしている

初潮を迎えると島民のだれかと交わり、娘をひとりだけ生んで
跡を継がせる貧しい家に暮らしていた

一子はそんな暮らしがイヤで強引に島を出る

一子をくいものにする 男から逃れ結婚する
好きな男というより、自分を救ってくれた(くいものにする男を殺してくれた人と)
人と結婚して、女の子を二人授かる

男子がほしかった一子は長女に「明生」と名付ける
明生は男らしく振舞おうとするが 限界があり家出する

妹の愛子は一子に可愛がられて育つが、妹に霊能力があることがわかり
母は家を出る

妹は霊能力を商売道具に男と組んで生きている

姉は電子機器メーカーに勤めている

一子と、夫は別れそれぞれ別な相手と暮らす
一子は男の子を産み 「許された・・・」と思う

夫(正彦)はなりゆきとはいえ、人を殺し
妹は「見える体質」なので、父親の首に悪霊が巻き付いているという
家族に耐えられず、めったに家に帰らない・・・

一子が書置きにも書いているが、一子は 自分の生きたいように
生きた・・・と思う

島にいても、島を出ても男と交わらなければ 生き延びられないし
ひとり娘ではなく 二人生んだのだから・・・

最後は好きな人との間に男児も生んだのだから・・・

この本の作者 「まさきとしか」さん北海道新聞夕刊に コラムを
書いています
次作も頑張って下さい