アラフィフの私と年の差育児

受験生の娘と7歳の息子との育児や毎日の生活で感じたことを綴ります

親の愛情

2009-06-28 09:45:01 | Weblog
実家に帰省していた時の話。

最近、88歳になる祖母が、叔父さんの一番下の子どもができた時の話しをよくする。

叔母さんは、それまで帝王切開で出産だったため、

もう産まなくてもいいのではないかと、祖母は産むことを反対していた。

私はその時小学生で、祖母が反対し、叔父と話し込んでいたことをうっすら覚えている。

それを何故今さら?

最近になって、叔父も「また母さんに言われちゃってさ~」とボヤいていた。


夕食の時もその話しになり、父が「その話しは、今することじゃないんじゃないか。

もし、それが自分で、産まれてなかったかもしれないって思ったら嫌だな。

しかも、生か死かの話しだろ」と言った。

祖母は「でも、あの時は本当に心配したんだよ」と言う。

楽しいはずの食卓に、一瞬ピリピリした空気が流れた

結局、うやむやになりその話は終わったが、私としても父と同じ意見だった。


もし、産まれてくるのが自分だったら?

おばあちゃんは産まれてくることに反対していたっていうこと?

それは悲しい

従弟が、おばあちゃんの話しを聞いたらどう思うんだろう・・・?

私は、何だかモヤモヤした気持ちでいた。


どうも納得がいかなくて、夫と2人になった時、食卓での話しをしてみた。

すると、意外な答えが。

「え~・・・俺は、おばあちゃんの愛情だと思うけどなぁ・・・」

え?なんでよ?

だって、産むことを反対してたんだよ?悲しくない?

「逆だよ、逆。今は結果として従弟が産まれてるだろ?だから言えるんだよ」

よく、意味が分からない。

「産む時点では、従弟は生まれてない訳だから、おばあちゃんが心配していたのは、叔母さんの体の方だよ。

産むリスクが大きいから。

決して子どもが産まれて来なければいいって思ってたわけじゃないと思うよ。

むしろ、うやむやにしないで、反対っていう愛情で見せたおばあちゃんの姿勢はすごいと思うけど。

なかなかできることじゃないよ。」

「それに、おばあちゃんの反対を押し切ってまで、

リスクを背負って産んでくれたんだったら、従弟は悲しむより感謝するんじゃない?」

はぁ~~~~そうか考えもしなかった

相変わらず、夫の意見は深いなぁ

私はおばあちゃんの意見に反感を覚えてたけど、それが愛情かぁ

私の心のモヤモヤもとれ、ちょっと自分の考えの甘さに反省しつつ、

親の愛情を学んだ出来事でした