ナサラ農法開発者の翡翠先生のブログ

農業が注目される今、本物の農業が必要です。安心安全で環境に優しい農業を推進します。美味しい・栄養価の高いものへと・・

庭の灯台躑躅

2010-11-09 23:00:43 | 近況ニュース

平野部もようやく、朝露がかすかに降りたち、紅葉する樹木の葉を赤く染め行く頃になりました。

庭の灯台躑躅(ドウダンツツジ)もかすかに赤く?黄色くなりはじめました。

里にも秋の気配が訪れ、気分のいい日です。

四季のあるこの日本の地に降り立っていることに感謝したいですね。

特に灯台躑躅を観ると感じます。

春には花を夏には青々した葉をそして、秋には真っ赤に葉を染め、冬は枝だけになり、寂しそうな姿になります。四季折々の美しい姿を現し、感動を与えてくれます。岩だらけの何もない岩山から松が生えてきて、松の枯葉が堆積し、最初に現れるのが、躑躅科です。我々の付近の山では、灯台躑躅です。

私の好きな樹木といえます。この躑躅科の植物が松と共生しだして、初めて松茸も出てくる山となります。昔は、何処の山に行っても松茸が採れたものですが、今は貴重なものになってしまいましたね~。

近年では、スーパーに、中国や韓国、カナダ産が現れ、トルコ産まで出ています。

昔、中国に行った際に、恐ろしい程の松茸が、いたるところで生えていましたが、今ではその中国でも貴重なものになってきたそうです。

根こそぎ採ってしまうからですね。

自然界のバランスが崩れてしまうような採取は、よくありません。

最近、熊の出現が騒がれていますが、無闇に殺したり、異常なほどに捕獲することは、バランスが崩れてしまいます。熊には熊の役目があります。

私も熊と出合ったことは、幾度と無くありますが、熊がいることで騒いだりすると逆に襲ってきます。もし出合っても「熊さんには、全く興味ありませんよ。」って感じでいると自然と離れていくものです。相手を脅かしたり、威嚇したりすると返って逆効果になってしまいます。

自然と同化する姿、共生していると思うと大丈夫であると思います。

熊も人間が怖いと感じているからこそ、身を守る為に、襲ったりします。

熊と出合ってしまったら、全く興味が無いふりをして、他ごとをして下さい。それが身を守る手段です。

 

さて、明日は滋賀へ・・

頑張って行ってきます。

 


樹木相談

2010-11-09 07:08:58 | 近況ニュース

最近、樹木相談が、毎日のようにあります。

樹木回復は、以前からしていますが、年々増えてきます。

今年は、特に猛暑と雨が少なかったせいで、弱ってしまった樹木が多かったようです。

特に、庭園で手入れをよくしているところは、弱ってしまう樹木が多いですね。

人が手を加えれば加えるほど、自然循環が崩れていきます。自然な環境は、自ら葉を落とし、その葉を菌や微生物が分解し、その分解過程で栄養素をつくります。そして落葉が土中表面を覆うことにより、保湿を保ち、微生物が住みやすい環境にしています。菌や微生物もその落葉により、活性ができます。お互いに助け合っているということですね。食物連鎖は、一つの循環です。どの生き物も必要で、そして役目があるからこそ、自然サイクルがなりたっているのです。その落葉もやがて腐葉土となり、良質な土を造り上げます。落葉を綺麗に掃除してしまうことで、その循環も壊れてしまいます。

山に生息する動植物は、全て役目の中で生きているといえるでしょう。

虫やダニ、キジラミ、菌等によって枯れてしまうものは、弱っているからこそ、このような現象になります。自然な環境にすることで蘇ってきます。

農薬を使わなくても、育つ環境をつくることが、樹木にとって一番いいことになります。そして、いろいろな害が発生しません。

自然界の山では、枯れていく樹木も沢山あります。その枯れていく樹木も役目があり、同種の樹木を残す為に、密集しすぎて、互いに弱ってしまうことを避けたり、他の樹木との共生を果すために、弱いものから枯れていきます。子孫を残す為にもその環境を造り上げます。その中で、弱っているものに病気や虫、小動物の力でも助け合っているということになります。

自然をよく視ていると何故弱っているか、分かるようになりますね。