立憲民主党が国民民主党へ衆議院での会派入りを要請し、これが衝撃ニュースとして政界を駆け巡りました。
何が衝撃だったかというと、ブログをご覧の皆さんはお分かりの事と存じますが、
「永田町での数合わせに与しない」という事を党是に掲げていた立憲が、まさか会派入りを要請するとは…という驚きです。
この決断をしたのは、参院選の結果を受けて力を合わせないと巨大与党に対抗できないから、と枝野代表は語っていましたが
これが詭弁である事は明らかです。
衆議院での会派入りを要請した事を踏まえると、国民民主党(参院側)と(衆院側)の意見が対立し、参院側が日本維新の会と
会派を共にしようという動きを見せていた事が本当の理由であり発端だったと思います。
立憲と国民民主の間で、参院選を経て大きなしこりが出来たのは間違いありません。
多くの複数区で候補者がぶつかり、票が割れました。立憲が勝つ事が多かったですが、少しは国民民主も議席を守り、
両方が落選する憂き目をみた選挙区もあります。
立憲もそうですが、国民民主が「立憲が意固地になっているせいで…」と思っても仕方がない事態だったと言えます。
ただ、違う政党なのですから各々が戦うっていうのは別におかしな話じゃありません。
しかし、そういう対立する姿を見て、維新の会へくっつこうとした動きがあるのは明らかでしょう。
国民民主(参院側)は限界を感じたのだと思います。このままじゃ自分達は消えてしまう。決して自分達だけでは戦えない、と。
しかし縋る相手がいない。自民党へはなかなか行き辛いでしょうし、日本維新の会がベターだと思ったのでしょう。
ここを見逃さなかったのが枝野代表です。
(衆院側)と(参院側)の意向が違うならば、国民民主を揺さぶり、あわよくば衆院側だけでも取り込もうと考えたのではないでしょうか。
参院が維新と会派を組み、衆院が立憲の会派に入るのならば、確実に国民民主は割れます。
ここで議席を大きく伸ばそうとした、そんな狙いを感じる次第です。
しかし、会派入りを要請された国民民主は「あ!」と思ったのでしょう。玉木代表のリーダーシップによって取り合えず参院は沈黙。
ただ黙って立憲会派入りをするのは党がそのまま吸収される事態になりかねない。
だから政策協議などの条件を掲げてボールを立憲へ打ち返したのだと思います。
(衆院側)と(参院側)の意向や狙いが違ってくるのは当然でしょう。
立憲と国民民主は、希望の党の一件があります。
衆院側はあの希望の党の排除問題で大きなしこりを残しました。そのしこりは支持者が想像する以上のものがあると思います。
また、「排除された側」の苦しみは、「排除した側」の想像をはるかに超えます。
いじめた側は忘れるが、いじめられた側はいつまでも根に持っているものです。
あの怨念が衆院側には残っています。参院側は振り回されただけでしたから当事者意識は薄く、むしろ被害者意識すら持っているでしょう。
これをうまく利用しようとしたのが枝野代表です。
国民民主の衆院側と参院側の分断を図ったのです。
結果は先にも示しましたが、玉木さんの力で分断は無くなり、衆参同時の統一会派を打ち返してきている状況。
これに対して立憲がどう返事をするのか分かりませんが、おそらく国民民主に華を持たせるためこれを受け入れると思います。
支持者の反発は必至でしょう。
会派入りの打診だけでも支持を辞めた支持者がいます。これは悲しい事ですが、離れてしまう方を批判する事は決してできません。
気持ちはたいへん良く分かります。
これは「新たなヒーロー」を求め、立憲から離れてれいわ等に移った自己中心的な元支持者の方々と違って、
立憲の方針転換に対して失望してしまった消極的な支持離れだからです。
枝野代表はじめ立憲の役員は、まずは支持者に向けてしっかりとした説明をしなければならないと思います。
それが道理であり、「変節していない」事を筋を通して説明できるすべを持って欲しいと思います。
国民民主は、結局のところ立憲と一つになるしか道はないと思います。
これはそれを薦めているのではありません。国民民主の未来を考えての客観的な意見です。
先の参院選での国民民主の比例票は約340万票。単純比較はできませんが、希望の党は800万票を超えていました。
立憲は約800万票。こちらも前回の衆院選では約1200万票でしたから大きく票を減らしています。
客観的にみると国民民主は次の選挙で更に票を減らすのでしょう。ともあれば政党消滅の危機と言えます。
だから彼らの最終手段は立憲とくっつく事です。
そのためには「排除した側」がとにかく頭を下げ、手ぶらで「排除された側」に許しを請わなければ物事は進まないのです。
ここはもう感情論です。いくら国民民主が正論を言ったとしても正論ではもう事は通らないのです。
「排除した側」が「された側」の政策や条件をすべて呑むのです。そうしなければ決して交われません。
そこに「排除した側」のプライドは必要ないのではないでしょうか。
私自身は、立憲は国民民主と一つにならず、来たい議員さんを迎え、立憲が立憲として成長する事を望みます。
国民民主には優秀な信頼できる議員が多くいます。しかし、民主党・民進党のようなガバナンスの利かない組織になる事は出来ません。
ならば進んで立憲に来たい議員を個別で迎え入れるのがベストだと考えます。
統一会派の話よりも参院選の徹底した総括と反省、役員の責任などをしっかりと議論し提示して欲しかったです。
そういう意味では、立憲には失望する事が絶えませんが、この会派入り問題は一つの通過点。
どう転ぶのがお盆明けを注視したいと思います。
<参院選 比例票の動向>
自民党 1771万票 (前回:2010万票)
立憲民主党 799万票 (前回:-)
国民民主党 348万票 (前回:1170万票<民進党>)
公明党 653万票 (前回:757万票)
日本維新の会 490万票 (前回:515万票)
共産党 448万票 (前回:601万票)
何が衝撃だったかというと、ブログをご覧の皆さんはお分かりの事と存じますが、
「永田町での数合わせに与しない」という事を党是に掲げていた立憲が、まさか会派入りを要請するとは…という驚きです。
この決断をしたのは、参院選の結果を受けて力を合わせないと巨大与党に対抗できないから、と枝野代表は語っていましたが
これが詭弁である事は明らかです。
衆議院での会派入りを要請した事を踏まえると、国民民主党(参院側)と(衆院側)の意見が対立し、参院側が日本維新の会と
会派を共にしようという動きを見せていた事が本当の理由であり発端だったと思います。
立憲と国民民主の間で、参院選を経て大きなしこりが出来たのは間違いありません。
多くの複数区で候補者がぶつかり、票が割れました。立憲が勝つ事が多かったですが、少しは国民民主も議席を守り、
両方が落選する憂き目をみた選挙区もあります。
立憲もそうですが、国民民主が「立憲が意固地になっているせいで…」と思っても仕方がない事態だったと言えます。
ただ、違う政党なのですから各々が戦うっていうのは別におかしな話じゃありません。
しかし、そういう対立する姿を見て、維新の会へくっつこうとした動きがあるのは明らかでしょう。
国民民主(参院側)は限界を感じたのだと思います。このままじゃ自分達は消えてしまう。決して自分達だけでは戦えない、と。
しかし縋る相手がいない。自民党へはなかなか行き辛いでしょうし、日本維新の会がベターだと思ったのでしょう。
ここを見逃さなかったのが枝野代表です。
(衆院側)と(参院側)の意向が違うならば、国民民主を揺さぶり、あわよくば衆院側だけでも取り込もうと考えたのではないでしょうか。
参院が維新と会派を組み、衆院が立憲の会派に入るのならば、確実に国民民主は割れます。
ここで議席を大きく伸ばそうとした、そんな狙いを感じる次第です。
しかし、会派入りを要請された国民民主は「あ!」と思ったのでしょう。玉木代表のリーダーシップによって取り合えず参院は沈黙。
ただ黙って立憲会派入りをするのは党がそのまま吸収される事態になりかねない。
だから政策協議などの条件を掲げてボールを立憲へ打ち返したのだと思います。
(衆院側)と(参院側)の意向や狙いが違ってくるのは当然でしょう。
立憲と国民民主は、希望の党の一件があります。
衆院側はあの希望の党の排除問題で大きなしこりを残しました。そのしこりは支持者が想像する以上のものがあると思います。
また、「排除された側」の苦しみは、「排除した側」の想像をはるかに超えます。
いじめた側は忘れるが、いじめられた側はいつまでも根に持っているものです。
あの怨念が衆院側には残っています。参院側は振り回されただけでしたから当事者意識は薄く、むしろ被害者意識すら持っているでしょう。
これをうまく利用しようとしたのが枝野代表です。
国民民主の衆院側と参院側の分断を図ったのです。
結果は先にも示しましたが、玉木さんの力で分断は無くなり、衆参同時の統一会派を打ち返してきている状況。
これに対して立憲がどう返事をするのか分かりませんが、おそらく国民民主に華を持たせるためこれを受け入れると思います。
支持者の反発は必至でしょう。
会派入りの打診だけでも支持を辞めた支持者がいます。これは悲しい事ですが、離れてしまう方を批判する事は決してできません。
気持ちはたいへん良く分かります。
これは「新たなヒーロー」を求め、立憲から離れてれいわ等に移った自己中心的な元支持者の方々と違って、
立憲の方針転換に対して失望してしまった消極的な支持離れだからです。
枝野代表はじめ立憲の役員は、まずは支持者に向けてしっかりとした説明をしなければならないと思います。
それが道理であり、「変節していない」事を筋を通して説明できるすべを持って欲しいと思います。
国民民主は、結局のところ立憲と一つになるしか道はないと思います。
これはそれを薦めているのではありません。国民民主の未来を考えての客観的な意見です。
先の参院選での国民民主の比例票は約340万票。単純比較はできませんが、希望の党は800万票を超えていました。
立憲は約800万票。こちらも前回の衆院選では約1200万票でしたから大きく票を減らしています。
客観的にみると国民民主は次の選挙で更に票を減らすのでしょう。ともあれば政党消滅の危機と言えます。
だから彼らの最終手段は立憲とくっつく事です。
そのためには「排除した側」がとにかく頭を下げ、手ぶらで「排除された側」に許しを請わなければ物事は進まないのです。
ここはもう感情論です。いくら国民民主が正論を言ったとしても正論ではもう事は通らないのです。
「排除した側」が「された側」の政策や条件をすべて呑むのです。そうしなければ決して交われません。
そこに「排除した側」のプライドは必要ないのではないでしょうか。
私自身は、立憲は国民民主と一つにならず、来たい議員さんを迎え、立憲が立憲として成長する事を望みます。
国民民主には優秀な信頼できる議員が多くいます。しかし、民主党・民進党のようなガバナンスの利かない組織になる事は出来ません。
ならば進んで立憲に来たい議員を個別で迎え入れるのがベストだと考えます。
統一会派の話よりも参院選の徹底した総括と反省、役員の責任などをしっかりと議論し提示して欲しかったです。
そういう意味では、立憲には失望する事が絶えませんが、この会派入り問題は一つの通過点。
どう転ぶのがお盆明けを注視したいと思います。
<参院選 比例票の動向>
自民党 1771万票 (前回:2010万票)
立憲民主党 799万票 (前回:-)
国民民主党 348万票 (前回:1170万票<民進党>)
公明党 653万票 (前回:757万票)
日本維新の会 490万票 (前回:515万票)
共産党 448万票 (前回:601万票)
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