こう(立憲パートナーズ)ブログ

政治についてあれやこれや語るブログです。

俺はまとも・私はまとも勢の恐怖

2020-08-02 09:44:37 | #政局
SNSが普及した事もあり、これまでは記者会見が出来て記者が集まる・メディアで放送される、
そんな政治家や専門家だけが脚光を浴びてスタンダードになっていく時代が終わりました。
誰でも炎上するし、注目されるし、一夜でヒーローにもなれれば、悪魔にもなりうる。
そんな時代が到来しました。

7年以上続く安倍政権が強固な既得権を形成していく中で、内閣情報調査室の努力もあるのでしょうが
SNSは政権側のプロモーションの場として非常に有効なツールになっています。
もちろん逆のパターンもあって、検察への人事介入の折には逆アッパーをかまされ、安倍政権は泡を吹きました。
そういうリスクもありますが、間違いなくSNSでの、いわゆるネトウヨの台頭は脅威だといえるでしょう。

私は自身の支援する立憲民主党への賛辞や応援だけではなく、SNSでは極力デマによらない批判に目を通す事にしています。
批判に意識を傾けなければ弱点を克服できないし、いつまで経っても支持の輪が広がらないからです。
そうでなくても前述したように、SNSではネトウヨが必死になってプロモーションをかけてきますので、
そのプロモーションを逆手に取るくらいの武器やセーフティネットを形成しておかなければ、ただの無策無知です。

しかしながら、それはネトウヨにおもねり、その人たちから賛辞の声を頂きたい。わけでは決してありません。

私が悪質だと思うのは、そういうネトウヨの徹底的な批判や攻撃にさらされた政治家や専門家が、
そういう人たちから自分の身を守りたいがために、これまでの主張を180度変えて、「自分はまともである」とアピールをしだしている事にあると思います。

この「俺はまとも・私はまとも」を気取る事によって、ネトウヨからの徹底的な攻撃を防ぐ事が出来ます。
「見直した」「そこは同意できる」「まともじゃないか」「支持できる」といったリプや声をもらうと、そういう人たちはうれしくなるのでしょうね。
分かります、私だって嬉しくなりますよ、褒められれば。

でも、政治家や専門家ってそういう声を受けたくてその仕事をしているのですか?

具体的な名前を挙げると、
政権与党じゃないと仕事ができない。と早々に民主党から離党した、平野達夫氏や松本剛明氏は、本当にまだマシだったでしょう。
しかし、度重なるネトウヨからの攻撃にさらされたり、そういう人たちから喝采を浴びたいがために、民進党を離れ、小池を利用しそこね、
意見を180度変えて自民党入りをした、細野豪志氏や長島昭久氏は、この「自分はまとも」と思われたい最前列に並ぶ愚者だと思います。

野党にもそういう勢はいます。寺田学氏や山尾志桜里氏。
寺田学氏は、とある団体のセクハラ被害に対して加害者をかばう発言をするなどセカンドレイプに匹敵するツイートをしていながら、
自分はバランスが取れている政治家である事をしきりにアピールしていますし、
山尾志桜里氏は、不倫という最も嫌悪感をもたれる疑惑を抱えて説明もしないまま、国の根幹である憲法に関して議論をしようという、
なんとも妖怪のような人物です。
いずれも、SNSで総叩きをされる事がないように、これまでの主義主張を変えて、「自分はまとも」をアピールしたいがために必死という印象です。

この「自分はまとも勢」の何が問題か。
物事の本質や、自分の信念を変質させ、批判をされたくない自分を演出するためだけに主義主張を行っている事にあります。

そういう場合の主張ははたから見ると、一見まともに見えますが、その実、それは大変空虚なもので中身がなく、時に間違っているし、そもそも「あなたにその資格はない」可能性もあります。

専門家は民間人なのであえて名前は出しませんが、こういうまとも勢の政治家が、SNSでの攻撃にさらされる事で自己防衛のために主義主張を変え、
ネトウヨにおもねるようになっている現状に大変憂慮しています。
それは内閣情報調査室の狙い通りだからです。
政権に対する勢力を、攻撃によって疲弊させ、どんどんこちらにおもねるようにしていく。
本当は攻撃や批判に対して怖くて仕方がなく、でも怖いと思ったり言ったりするのは恥ずかしくてプライドが許さなくて、
そんな自分を守るためにSNS上で気張って「自分はまとも」を必死にアピールする。

見ていてすっっっごくダサい人たちだと思います。こういう人たちが議席を得ている。
もはや安倍政権の中枢にいる政治家たちよりも、悪質。最下層に這いつくばっている愚者と言ってもいいでしょう。


元民主党や元民進党のノリで、執行部批判をして、自分自身は代表に名乗りも上げないし、その器量もないのにまともな振りをして仲間割れをする、
そういう人たちを「民主党仕草」「民進党仕草」と呼ぶというのを最近知ったのですが、同じようなレベルの話ですよね。
そこにあるのは、真に政党や国や国民を思う気持ちではなくて、あくまでも「自己保身」。
弱くて脆い自分自身を守るために、精いっぱい強い方へおもねる事で満足感を得ている新種の快楽。それが「自分はまとも」だと思います。

ここに名前を挙げた愚かな人たちにはぜひこの文章を読んでほしいと心から思います。
自分がこんな風に書かれていたら恥ずかしくて溜まらない。それでも「自分はまとも」を貫くでしょうね。ネトウヨの集中攻撃の方が遥かに怖いですから。



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