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【緊急特集】六甲祭を考える③ ミスコン・ミスターコン自体への賛否

2020-10-16 22:01:35 | ニュース
 今回、ニュースネットの「六甲祭 ミスコン、ミスターコンのみの開催に」(9月30日、@newsnet_kobe_u)というツイートに寄せられた意見には、ミスコン・ミスターコン自体への疑問や批判がベースにあるものがほとんどだった。
 六甲祭実行委の関係者も、これまでにミスコン・ミスターコンへの賛否の意見があったことは認めている。約10年のブランクを経て2011年に六甲祭にミスコンが復活した際も、ミスコン自体の是非についての意見が学内にあったことがわかった。
 では、ミスコン・ミスターコンの、どこに問題があるというのだろうか。

 学内の研究者の意見で共通するのは、「ルッキズム=人間を画一的な基準で外見から判断すること」への指摘。さらに、「男性・女性という二つの性別でグループ分けすること」への疑義や、「多様性を認めることが重要視される大学教育の場にふさわしいイベントだろうか」という意見だ。
 これに対して、六甲祭のミスコン関係者からは、「単に見た目の美しさを競うだけではない」、「内面の美しさにもスポットを当てる」という主張がある。
 一方で、近年は大学ミスコン・ミスターコンの開催のあり方や、出場者の主張にこれまでとは違った動きが見られるようになってきた。<特集「六甲祭を考える」取材班>

※新しい情報が入り次第項目を追加します。
※編集部では、神戸大学関係者からさらに多様な意見を求めています。フォーム https://forms.gle/7LSVVZXWiTo41cCb8 からお寄せください。

<目次>
▼外見だけでなく「内面でも評価」 ミスコン関係者
▽運営担当「取材はお断りしております」
▽「アナウンサーの登竜門だから貴重な場」「採用には関係ない」
▼ミスコン・ミスターコンはなぜ批判されるのか?
▽人間の魅力を外見で判断 「二つの性別」分類に疑義
▽社会の歪んだあり方を生々しく反映
▽マイノリティを排除、大学の多様性にそぐわない
▼学生は「反対する理由はない」が多数
▼変わり始めた大学ミスコン
▽ICU、法政大では中止に
▽上智大、青学大、慶應大では性別にこだわらないコンテスト
▽東大ミスコンファイナリストの告白が投げかけるもの



(画像:批判コメントのリツイートが多い中で、議論の深まりを期待するメッセージもあった。2020年10月2日のリツイートのスクリーンショットから。一部画像を加工しています。)

▼外見だけでなく「内面でも評価」 ミスコン関係者
 六甲祭のミスコンの運営は、実行委の「ミスキャンパス神戸」担当、ミスターコンの運営は同じく「神大ボーイズコンテスト」担当が担っている。
 ミスキャンパス神戸公式ホームページには、コンセプトの一つに、「Ms. Campus KOBEは出場者の内面の美しさにもスポットを当てます」とある。
「ファイナリストがこのミスコンテストを通じて自己を見つめ直し、行動・表現することで、更に魅力溢れる女性へと成長していく。そのきっかけを提供し、その過程を大切にしたいと考えています。」としている。(https://www.ms-campus-kobe.jp/

 今年度(2020年度)のミスコン出場者の一人は、ニュースネットのツイートから「それ、一番やらなくていいやつ」と引用リツイートした神戸大教員(@hamatgwa)に返信(リプライ)し、ミスコンは必ずしも外見によって評価されるわけではないとしたうえで、「ミスコンの概念を覆したい」とツイートした。
 2019年度ミスコン出場者の一人はニュースネットのDM取材に、神戸大のミスコンは他大学のミスコンとは違った独自のものを作り上げようとしているという。
 「ただ単に見た目の美しさを競うだけではなく、4ヶ月間の活動を通しての内面の成長が評価基準として大きいなと感じた点、神戸の魅力を発信することに重きを置いてる点が独自だと感じました」。さらに、「神戸の魅力を発信という点では、地元の会社に見学に行ってその様子を伝えたり、ファイナリストそれぞれが神戸で一日を過ごすプランを紹介したり、地元に密着しているなと思います。ここは、関東の大学とは大きな違いかと!」とコメントを寄せた。

▽運営担当「取材はお断りしております」
 今回、六甲祭がミスコン、ミスターコンのみの開催になり、学内外から意見が寄せられたことについて「ミスキャンパス神戸」の運営公式ツイッターアカウントにDMを送ったところ、担当者からは「本年度の取材はお断りしております」という返信があった。同じく、神大ボーイズコンテストの運営担当者も、「今年の六甲祭については異例の事態により、取材をお断りさせていただいております」としている。

▽「アナウンサーの登竜門だから貴重な場」「採用には関係ない」
 また別の2019年度ミスコン出場者の一人はニュースネットのDM取材に、「ほとんどの授業が対面は未だに実施できていない以上、六甲祭がミスコン、ミスターコンしか開催できないというのは妥当な判断だと思います。しかしミスコンはアナウンサーの登竜門とも言われていたり、一年一年の開催が出場者にとってはすごく貴重なものです。なのでミスコン、ミスターコンだけでも開催してくれてよかったと思います」とコメントした。

 ミスコン出場は、アナウンサーという職業のために「必要な経歴」なのか。
 ある放送局でアナウンサー採用の面接をここ数年担当していたという神戸大卒業生は、「各局のアナウンサーとして採用される人の中にミスコン出身者がいるのは事実ですが、それは少数。ミスコンに出たとアピールする人でもアナウンサー試験に受からない人の方が多いはず」と証言する。
 アナウンサーは、視聴者に親しまれる人柄と、的確な日本語表現力、番組スタッフとの協調性などが求められる職種だといい、「ミスコンの基準とアナウンサーとは求められる条件が違っていて、ミスコンに出たかどうかが少なくとも私の担当した採用試験に影響したことはない」と言う。

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▼ミスコン・ミスターコンはなぜ批判されるのか?
 今回の六甲祭をめぐっては、「ミスコンとミスターコンのみを開催」すること以上に、大学という場でミスコン・ミスターコンを開催することに対して疑問を投げかける声や落胆する声が多く上がった。

▽人間の魅力を外見で判断 「二つの性別」分類に疑義
 実行委の決定を速報したニュースネット委員会のツイートに「それ、一番やらなくていいやつ」と引用リツイートし、1000リツイート以上の反応があった人文学研究科の濱田麻矢教授(中国文学)は、「人間の魅力を外見で判断すること」と、「男性・女性という二つの性別でグループ分けすること」がミスコン・ミスターコンへの違和感だという。
 「ミスコンテスト、ミスターコンテストというイベントに対する違和感は二つあります。一つは、この類の催しが基本的にルッキズムと結びついていること。つまり、人間の魅力を外見によって主観的に判断する要素が強いということです。外見至上主義ではない、ということならばその点について粘り強く説明する必要があるでしょう。もう一つは、『ミス』、『ミスター』という『二つの性別』によってグループ分けすることに意味があるのかという疑問です。同性婚についての議論が進んでいる中で、ステレオタイプな『女らしさ』、『男らしさ』を称揚する響きを持つミスコン、ミスターコンに今日的意義があるようには思われません」とコメントした。


(画像↑:濱田麻矢教授のツイッターには1000リツイート以上の反応が。)

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▽社会の歪んだあり方を生々しく反映
 女性をめぐる苦しみや身体を研究の一環としてきた、同じく人文学研究科の中真生准教授(哲学・倫理学)は、ミスコンについて「女性は男性よりも外見に重点を置かれる社会の縮図がそこに現れているように感じる」と指摘。
 「ミスターコンを同時催行することによって性の不平等さは解消されるのでは」という考えに対しては、女性が男性以上に容姿の美しさを求められ評価される社会が現状である限り、ミスコンとミスターコンの開催の意味合いは異なっているとした。中准教授は、「ミスコン自体がただちに悪いわけではなく、それがいまだに、社会のありかたを生々しいほど反映し、凝縮しているから」嫌悪感を覚えるのだと考えている。

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人文学研究科 中 真生准教授(哲学・倫理学)の話

Q.ミスコンとミスターコンについて、どう考えますか。

 まずはミスコンについて。ある集団の中で、女性の容姿に順位をつけるということに、わずかであっても反感あるいは違和感を覚える女性は少なくないと思う。その感情の元をたどってみれば、おそらく、どこの場でも女性が、容姿にかなりの重点をおいて見られる社会の縮図がそこに現れているように感じるからではないか。たとえばアスリートや、医師、棋士や東大生など、容姿とは関係ないところで活躍している人も、その才能や技術とは別に、男性以上に、容姿でも見られ、美人〇〇などとはやし立てられる。クラスや職場など日常の場でも、男性にもまして、そのような評価から逃れにくい。ミスコンはそれを、コンテストというかたちである程度、制度化して、より目に見えやすい形で、堂々と行っているようなものだ。コンテストとは直接関係ない多くの人々も、自分たちが、潜在的に美の観点から測られていること、そこから逃げがたいことを改めて自覚させられる。
 でもミスターコンもあるから平等だ、女性に限ったことではないと言われるかもしれない。たしかに、男性に関しても、一昔前に比べれば、容姿によるプレッシャーは、若い人を中心に大きくなるばかりだろう。ただやはり、現在でも、ミスコンとミスターコンではその意味合いはかなり異なる。それが、女性が、あるいは男性が経験する日常の縮図になっているか否かによって。たとえばホステスに対しホストが存在するから平等かといえば、そうではないように。

 ミスコンが社会の縮図だとしたら、もしかしたら将来、女性が、美による評価にどこまでも追いかけられることなく、それとは無関係、無関心にいられる場や、そういられる人が大多数になれば、そのときは、ミスコンが大した問題でなくなる可能性もある。この意味では、ミスターコンは、ミスコンほどは・・・問題ではないとあえて言ってもよいだろう。ミスコン自体がただちに悪いわけではなく、それがいまだに、社会のありかたを生々しいほど反映し、凝縮しているから、少なくない女性たちは、理屈よりも先に、とっさに嫌悪感を覚えるのだと私は思う。

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▽マイノリティを排除、大学の多様性にそぐわない
 人間発達環境学研究科の稲原美苗准教授(ジェンダー理論)は、「そもそもミスコン(ミスターコン)は女性(男性)の価値を外見や言動に見出すような性差別的な社会・文化的背景から成立したもの」と解説している。また、ミスコンに関しては、「ミス=(未婚)女性」を商業的立場からとらえた「美」のもとに評価をするという前提があるという。つまり、女性(男性)の価値を外見や言動、商業的な「美」に限定して評価することで、「『女性』、セクシャルマイノリティ、障がい者、外国人などあらゆるマイノリティを排除してしまう可能性もある」と指摘する。

 稲原准教授は、「大学教育では多様性を認めることが重要視されていて、その意味ではこのような差別的背景を含んだイベントを大学の中で行うことに、私自身は問題があると思う」とした。
その一方で、社会に出れば商業的価値観が強くなるとして、「大学時代は社会の呪縛から解放されたところで『美』を考えてみるのも良いのでは」と学生にメッセージを投げかけている。
 (編集部注:神戸大六甲祭のコンテストは「Ms. Campus」という表記。)

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人間発達環境学研究科 稲原美苗准教授(ジェンダー理論)の話

Q.ミスコンとミスターコンをめぐっては、どういった社会的問題がありますか。

 ミスコン(ミスターコン)は、女性(男性)の価値を外見や言動に見出すような性差別的な社会・文化的な背景から成立したことが知られています。
 テレビ局のアナウンサーになっている人はミスコンで一位になった方が多いのは言うまでもありません。マスメディアはジェンダー化された「美」を構築し続けており、それによって大学のイベントが利用されているようにも思います。ミスコン(ミスターコン)を性差別として捉えることは大袈裟じゃないかと思われるかもしれませんが、日本は男女平等化の点ではまだまだ後進国です。例えば、電車に乗れば女性を性的対象化する広告やスポーツ紙のポルノ的な写真が溢れているなど、日常生活において、あらゆる場所で性差別は存在しています。
「ミスコン(ミスターコン)」というイベント名で呼ばれている理由について、考えてみてください。それらは、「「若い(未婚)女性(男性)」をマスメディアや商業的な立場から捉えた「美」という観点から人間を評価するという規範に従ったものだという前提があります。また、そのようなイベントはLGBTQや障害者、外国人など、あらゆるマイノリティを排除してしまう可能性もあります。
 大学教育では、人々の多様性や人権を認めることを重要視しています。特に、ジェンダー研究をはじめとした多くの学問やフェミニズムのような市民運動が、人々の多様性や人権を認めるように主張してきました。その立場から考えると、ミスコン(ミスターコン)のような差別的なイベントを大学の中で行うことに、私自身は問題があると思います。

Q.ミスコンとミスターコンについて、どう考えますか。

 学生時代を海外で過ごしたので、ミスコン(ミスターコン)を実際に学生として経験したことがないので…。あまり考えたことがないのですが…。 大学生の私がミスコンを知っていたら、どう考えていたかを答えますね。
 「私には関係がない」って考えていたと思います。私は先天性の障害(脳性まひ)と共に生きてきたので、どちらかと言うと、幼いころから、周りから好奇な目で見られてきました。自分のことを「醜い」、「異常」、「不用」だと捉えられてきました。見た目が違うと、美しくないんだなーって、物心ついたころからそう思っていました。大学は多様な人々がそれぞれ楽しんで学べる場所だと私は信じています。そのような学びを活かして、多様な学生さんが参加できるように工夫してみてはいかがでしょうか。
 社会に出れば、商業的な価値観が強くなります。大学時代は社会の呪縛から解放されたところで「美」を考えてみるのも良いのではないでしょうか。


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▼学生は「反対する理由はない」が多数
  ツイッターへの反応では圧倒的に多かったミスコン・ミスターコンへの批判。匿名を条件に神戸大生に聞いてみると、SNSとは違った反応があった。
 ニュースネットが10月上旬、「ミスコン・ミスターコン」の開催の是非について、「賛成か反対か」を尋ね、その理由も聞いた。
 明確に反対する人はほとんどなく、多くが「反対する理由はない」、「いいんじゃないか」という容認論だった。取材の手応えとしては、関心のない人が多いという印象だった。

▽ミスコン・ミスターコンに「賛成」その理由。
・別に反対する理由はないかな。(国人2年・女)
・反対する理由がない。(工3年・男)
・見て楽しめるし、いいんじゃないか。(工3年・男)
・反対する理由もないし賛成かな。外見だけで評価することが問題になってる感じだと思うけど、別に参加するのは希望者だけなんだしやっても良いと思う。外見も個性の一つなんだし、それを評価する機会があってもいいと思う。(工1年・男)
・一時期ミスコン・ミスターコン開催されるのがどうなんだという話があったが、個人の見た目の問題とは切り分けて学内のイベントとして楽しむなら問題ないかな。(文4年・女)
・ジェンダー的に問題なのも分かるが、「学生ノリ」を大事にしてもいいんじゃないかとも思う。(法1年・男)
・SNSで神大のこと(学園祭の情報が)が発信されるので良いのではないかな。(農4年・男)
・毎年開催されているのでいいのではないか。(学部学年は答えず・男)
・(感染対策ができるから)オンラインでやるならいいんじゃないかな。(工3年・女)
・特に反対する理由がないから。(工1年・女)
・賛成です。オンラインでやるって想像つかないから特に賛成も反対もない。(理3年・男)
・理由は単純に盛り上がるし、憧れとか目標の人とか見つける機会になると思うから?とかかな。(医医1年、女)
・どっちかというと賛成かな。六甲祭の目玉企画なんやったら続けていったほうがいいんじゃないかな。俺は別にミスコンとかがあるのはどっちでもいいっていう意見やから。ただ、六甲祭がどんなんなんかは行ったことないからわからんけど、オンラインで何か(ほかにも)楽しめる企画はしてもよかったんじゃないかって思った。(営1年、男)
・うーん。学祭と言えば!みたいな所があるからあっていいと思います。(文1年、女)
・立候補者がいる以上コンテストを続けることには賛成である。しかし、多様性を重んじる社会の現状を考えるなら、男女の区別を撤廃してもよいのではないか。(工1年・男)
・他の大学でもやっているんだし、いいんじゃないかと思う。ただ、そういう視点で考えたことがなかったので、(質問されて)ハッとした。(農3年・男)

▽ミスコン・ミスターコンに「反対」その理由。
・顔で判断するべきじゃない。(農3年・女)

※編集部では、神戸大学関係者からさらに多様な意見を求めています。フォーム https://forms.gle/7LSVVZXWiTo41cCb8 からお寄せください。

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▼変わり始めた大学ミスコン
 ミスコンはルッキズムやジェンダー観の強要を助長すると批判されてきたことを受けて、各大学ではミスコン自体を廃止したり、コンテスト制度の変革を行ったりする動きもみられる。

▽国際基督教大、法政大では中止に
 2011年、国際基督教大(ICU)で「ICUのミスコン企画に反対する会」などの批判が高まり、ミスコンが中止に。その後、2019年には法政大がミスコン、ミスターコンについて「大学施設内を使ったコンテストを認めない」と宣言した。[1]

▽上智大、青学大、慶應大では性別にこだわらないコンテスト
 2020年には、上智大が従来のミスコン、ミスターコンを廃止するとしたうえで、ジェンダーしばりのない「ソフィアズコンテスト」の開催を発表している。青山学院大でも同様にエントリーに性別を問わないコンテストを新設した。[2]

 慶應大では2020年から、「(性別にかかわらず)個別の判断でミス・ミスターのどちらに応募してもよい」と方針を変え、実際にミスターコンテストのファイナリスト5人の中に女性が選ばれている。[3]

[1]衰退するミスコン 都合よく規定された“女性像”を好き勝手に品評する行為は消えていく/WEZZY
https://wezz-y.com/archives/81110
[2] 大学ミスコン続々廃止で女子アナ志望者が登る「新ルート」/週刊ポスト
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12180-814304/
[3] ミスター慶應SFCの「女性」ファイナリストに聞く、今あえて若者がミスコンに挑戦する理由/DIAMOND online
https://diamond.jp/articles/-/245821


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▽東大ミスコンファイナリストの告白が投げかけるもの
 東大では、2019年の学園祭会場内で学生有志団体が「ミスコン・ミスターコン、そろそろ辞めません?」と呼びかけるビラを配り、ミスコンのあり方がどう見直されるか注目された。
 「ミス&ミスター東大コンテスト2020」を主催する東大広告研究会は、東大新聞オンラインの取材に対し、「コンテストは1997年に初開催された歴史ある催しです。現在は『日本一の才色兼備を決める』という理念の下で運営しており、頭脳と容姿の両方を持ち合わせた人を発掘することで東大特有の価値が生まれると考えています」とコメント(2020年4月8日付)。[4]
 今年度(2020年度)もコンテスト開催を継続していた。

 ところが、10月15日深夜、ミスコン・ファイナリストの一人が、「運営団体である東大広告研究会への不信感を感じる出来事があり、辞退も含め、今後について悩んでいます」と公式ツイッター上で異例の告白を行なった。(@miss01todai2020
 さらに、「内部でファイナリストお披露目会というものがあるのですが、そこで広研の方に皆の前で、生々しい性的な質問を複数されるなど、不快なセクハラがありました」とツイート。運営への疑問を述べると、「『広研のおかげで有名になっているので、多少の事は我慢しろ』という旨のお返事が帰って(ママ)きました」とつぶやいている。

 このファイナリストは同夜インスタライブ上でも、クラウドファウンディングやパンフレット販売で支援者からお金を集めることについての心苦しさや仕組みへの疑問を述べ、「このような世界とは知らなかった」と心情を吐露。「健全な運営をされることを祈っています」と涙ながらに訴えている。

 近年のミスコン中止や、性別開催の見直しという動きに加え、東大のファイナリストは、運営側と出場者の関係性をも問いかけていて、ミスコンはまた新たな局面を迎えている。

[4] 【東大ミス・ミスターコン、そろそろ辞めません?②】ミスコン反対の声に、主催者の反応/東大新聞オンラインhttps://www.todaishimbun.org/missmister20200408-2/

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【関連記事】
▽「緊急特集:六甲祭を考える① なぜミスコン・ミスターコンだけの開催なのか」
https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/8d0418a3ebc49428fe3788df9149a4fd
▽「緊急特集:六甲祭を考える② 1980年代から続くミスコンの歴史」https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/b9bd45a2380d3b19208dd03a7488a013
▽「緊急特集:六甲祭を考える③ ミスコン・ミスターコン自体への賛否」https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/fe7302b37428d5befef46b513be16e09

※編集部では、神戸大学関係者からさらに多様な意見を求めています。フォーム https://forms.gle/7LSVVZXWiTo41cCb8 からお寄せください。

【訂正】中真生准教授のお話の中で、一部「中教授」と表記される箇所がありましたが、正しくは「中准教授」でした。訂正します。(2020年10月20日18:38 編集部)



[2020年10月16日 22:01 アップロード]

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2021-11-29 20:33:38
「反対する理由がない」っていう頭の悪い答えが多いのにあきれる。世の中で反対する人がたくさんいて、問題になっているのに「理由がない」っていうのは問題を直視してないだけじゃないかな。「反対する人たちに共感できない」っていうならわかるけど。
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Unknown (Unknown)
2021-11-29 20:33:38
「反対する理由がない」っていう頭の悪い答えが多いのにあきれる。世の中で反対する人がたくさんいて、問題になっているのに「理由がない」っていうのは問題を直視してないだけじゃないかな。「反対する人たちに共感できない」っていうならわかるけど。
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Unknown (Unknown)
2021-11-29 20:33:39
「反対する理由がない」っていう頭の悪い答えが多いのにあきれる。世の中で反対する人がたくさんいて、問題になっているのに「理由がない」っていうのは問題を直視してないだけじゃないかな。「反対する人たちに共感できない」っていうならわかるけど。
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