来年1月のウィーン・スペイン公演の準備のため、スペインに行って来ました。訪問地はコンサートが予定されているゲルニカ(ピカソの絵で有名な平和都市)、パブロ・カザルスの聖地エルベンドレル(バルセロナから1時間半ほど南に行った海岸の町)。そしてあわせてバルセロナ、グラナダ、マドリッドなど急ぎ足で回ってきました。初めて行ったスペインでしたが、どこへ行っても人々は明るく、親切で、食べ物も美味しく、すっかり気に入ってしまいました。それにしても、スペインでも東日本大震災に対する関心はとても強く、エルベンドレルにあるカザルス記念ホールでも何度も支援コンサートが行われたそうです。「被災国」の一人としてお礼を言ってきました。来年1月のコンサートはそんな支援に対する感謝のコンサートになると思います。できれば現在製作中の石巻の被災松で作られたコカリナを皆で奏で、ウィーンでも、スペインでも「世界の皆さん、ありがとう」と発信できればと思ってます。 ゲルニカの町を訪れた後、マドリッドのソフィア王妃芸術センターで「ゲルニカ」の原画を見ることができました。縦3.5m、横7.8mのモノクロの巨大画を前に立ちすくみました。そして見ているウチにこの絵が東日本大震災と重なってきてしまいました。もちろん心情的に重なったのですが。でも、なぜかこの絵の中に、煌々と光る電気があり、牛あり、牧草があるのです?不思議です。「天才は予言者でもある」と言われます。「もしかしたらピカソは・・」と思ってしまいました。1月のスペインコンサートの折、「ゲルニカ」が展示されているソフィア王妃芸術センターの前で、被災した松による「ふるさと」を演奏させて欲しい、と現地の関係機関にお願いしています。
「被災松」と言えば、スペインから帰国したら、「京都の大文字焼きで使うことになっていた岩手県の松の皮からセシウムが検出」と大騒ぎになっていてびっくりしました。今、乾燥させているコカリナにするための石巻の松の材も心配になり、専門家に相談したところ「表皮ではないので全く大丈夫とは思うけれど一応検査しましょう」ということになりました。
ゲルニカ聖なる木
エルベンドレルにあるカザルス記念ホール
「被災松」と言えば、スペインから帰国したら、「京都の大文字焼きで使うことになっていた岩手県の松の皮からセシウムが検出」と大騒ぎになっていてびっくりしました。今、乾燥させているコカリナにするための石巻の松の材も心配になり、専門家に相談したところ「表皮ではないので全く大丈夫とは思うけれど一応検査しましょう」ということになりました。
ゲルニカ聖なる木
エルベンドレルにあるカザルス記念ホール