黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

陸前高田米崎小学校へコカリナプレゼント     9月25日

2012-10-04 07:59:02 | 被災地支援
 東日本大震災により岩手県陸前高田市は壊滅に近い被害を受けました。
町の皆さんの誇りであった名勝千本松原の松はことごとく流され、そこにたった一本残ったのがあの「奇跡の一本松」です。
私たちは今年4月、「奇跡の一本松」の前、及びその近くの米崎小学校で石巻被災松コカリナのコンサートをやらせていただきました。その時子どもたちに「コカリナやってみたい?」と聞くと大勢のこどもたちが「やってみたい」と答えてくれました。その声に押され、「一本松の兄弟松」でコカリナを作って子ども達に贈る計画が立ち上がりました。陸前高田の小学生全員約1000名にコカリナをプレゼントし、1000本のコカリナを1000人の子ども達が演奏したら、あの千本松原を音として復活させることができ、陸前高田の皆さんに大きな励ましを与える事ができるのでは、と考えました。
被災した松を分けていただき、7月から作業に入り、9月25日、コカリナプレゼントの第1弾として、米崎小学校(全校児童160名)へのプレゼントが行われました。子ども達は大喜びで、さっそく息を吹き込み「カッコー」などを演奏していました。江戸時代に植えられ樹齢300年は越えると言われる陸前高田の松は子ども達により息を吹き込まれ、素晴らしい音を発してくれました。これから来年の1月ぐらいにかけて、残りの8校約850人に順次プレゼントされて行く方向で、製作が進んでいます。  
この計画には陸前高田市の教育委員会や陸前高田市長さんも全面的に協力してくださり、一緒に動き出して下さっております。
なお、コカリナを子どもたちにプレゼントするにあたり、当初、企業などから協賛金をいただき、コカリナを作るための費用(木材運搬費、製材費、乾燥費、コカリナ製作費など)を捻出する方向でしたが、多くの皆さんから「是非私たちにも協力させて欲しい」という声をいただきました。
そこで、おひとりおひとりが子ども達にプレゼントするプレゼンター(贈り主)になっていただき、一本一本のコカリナにそれぞれの皆さんが書いた「励ましのメッセージカード」を添えて子ども達に送るという方法でコカリナをプレゼントしようと考えております。
さらに、陸前高田千本松のコカリナは多くのコカリナ愛好家の皆さんにも吹いていただきたいと考えております。
 そして、地震から2周年になる来年3月に、陸前高田に出かけ、再建された奇跡の一本松の前で子ども達と一緒に千本松原の音を奏でようと思います。是非ご参加下さい。
被災地はまだまだ大変な状態が続いております。「子ども達の元気な姿が何よりも復興への励みになる」と陸前高田の市長さんもおっしゃっておられました。どうか、「千本松コカリナ子ども達へのプレゼント」にご協力下さい。

  千本松コカリナを演奏する陸前高田米崎小の子供達