黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

二つの被災地でのコンサート 柏崎、福島

2017-07-04 11:30:42 | 日記
このところ立て続けに、二つの被災地でのコンサートを行いました。ひとつはちょうど10年前の7月に発生した中越沖地震の被災地柏崎市。もうひとつは福島市。
両方とも、復興のためにコカリナサークルが大活躍しています。
 6月18日(日)柏崎市内にある曹洞宗の寺、福厳院の本堂は、超満員のお客さんで埋め尽くされました。最初に柏崎コカリナクラブの皆さんが30分間、黒坂黒太郎作曲の
「生まれいずる朝」や「君をのせて」「365日の紙飛行機」など演奏してくれました。6年ぶりに聞く柏崎コカリナクラブの演奏でしたが、あちらこちらで演奏されているだけあって流れもスムーズで、美しいハーモニーになっていることに驚きました。また、あの震災で倒壊した寺の柱からできたコカリナ、さらには震災の時に地殻変動により海から出現した縄文時代の古木から作り上げたコカリナを説明を交えながら演奏してくださり、多くの人々に「木が持つドラマ」を感じさせてくれました。まさにコカリナならではの音楽の世界です。そしてこの10年間の復興のためにコカリナが大きな役割を果たしてきたことを知り、喜びが湧き上がりました。終了後は海が見えるホテルで打ち上げ。夕陽が美しく
コカリナを照らしてくれていました。
 6月30日(金)はJR福島駅の近くにあるAOZ(アオウゼ)ホールでコンサート。
タイトルは「ほんとうの空の村コカリナコンサート」。「ほんとうの空の村」は僕が、今から10年ほど前(東日本大震災前)、福島のみなさんのためにプレゼントした曲。高村光太郎の智恵子抄『あどけない話』の中にある有名な一節、「智恵子は東京に空が無いといふ。ほんとの空が見たいといふ。」をイメージして作り上げた曲です。その詞がなぜか今の福島の状況とピッタリはまってしまっているのです。
 コンサートは「コカリナサークルくれよん」の皆さんが主催。コンサートの中で、その「ほんとうの空の村」そして「双葉町のクローバー」を素晴らしいコカリナのハーモニーと歌で演奏してくださいました。皆さんの、前向きで真摯な声と音に、思わず涙ぐんでしまいました。「ほんとうの空の村」の3番にこんな歌詞があります。
「虹がかかっった七色の虹、ほんとうの空に、ほんとうの虹、ここが好きだよ、私の空
この空の元、歌うたうよ」
いつか、双葉町や大熊町の空に「ほんとうの空」が広がり、「ほんとうの虹」が輝く事を願ってやみません。

柏崎市福厳院

フェイスブックより

福島市AOZホール

フェイスブックより