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5月ですね

2015-05-01 12:33:04 | 音の綴織
あっという間に5月になってしまいました。
最近ちょっと忙しくてじっくり映画や展覧会などの感想を書くことができてませんが、もう少し余裕が出来たら書きたいと思います。
SNSもやってますが、一番思い入れがあって好きなのはやっぱりblog。ここに書くのが何より楽しいです。

でも5月になったのでどうしてもAndreas Sholl氏の歌を載せたくて書きます。
一昨年も去年もアンドレアス・ショルが歌う”Ombra Mai Fu”の後半部分の歌の動画を載せたのですが今年は「グエルチーノ展」の感想を書いている時に見つけた動画を載せたいと思います。

グエルチーノと同じイタリア・バロック時代の音楽家Antonio Caldaraの歌曲
アントニオ・カルダーラはヴェネツィア出身の音楽家で1670年に生まれ 1736年に亡くなりました。グエルチーノが1666年に亡くなっているので両者は会ったことは無いですが、当時高名であったグエルチーノの作品を見る機会は何度もあったと思います。イタリア・バロックの華麗で端正な要素が音楽にも溢れていてとても綺麗な曲なんです。

当時はカストラートが歌ったそうです。カストラートの多くは音楽の才を持つ貧しい出身の少年だったそうで変声期前に去勢されて高く美しい声を保ったそうです。とても美しい声音だったそうですが、美しさと悲しみを併せ持った天使の声だったのでしょうね。
現在はカストラートはいませんが,カウンターテナーが多く存在してます。成人男性なので普段は低い声です。
きっとカストラートの声の質と違うのだと思いますが、カウンターテナーの歌声もとても美しくて男性はこんなに素敵な声で歌えるのだなあ、としみじみ感じて聞いてます。
動画で何人かのカウンターテナー歌手の歌を聞きましたが、それぞれ声音や表現など少しずつ違って個性があるんです。考えてみればそれが当然ですね、人間なんだから。
それぞれの個性を味わうのも醍醐味です。



それからこの動画をアップされた方は画面に絵画を載せていて、その中にグエルチーノの作品も入ってます。確かにグエルチーノの作品とこの歌がとてもよく似合っているんです。
宗教音楽だからグエルチーノ作品のある教会で演奏し歌われていたかも・・・
作品は全部はわからなかったですが、わかったのだけ書き留めます。


ジャック=ルイ・ダヴィッド「プシケとキューピッド」18世紀末


コレッジォ「ダナエ」1531年作


グエルチーノ「聖ロミュアルド」1640-41年作

あと2作品がわかりませんでしたが、いつか判ったら書き足そうと思います♪

(追記)
1作品わかりましたので載せます(2016.4.16)

ジョヴァンニ・バリオーネ「聖なるアモールと俗なるアモール」1602年

カルダーラ作曲” La ragione, s'un'alma conseglia"「キリストの足元のマッダレーナMaddalena ai Piedi di Crist」より
歌はアンドレアス・ショル



Andreas Scholl, Caldara: La ragione, s'un'alma conseglia

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