番組前に、思った事

昨日、番組スタートの直前に、同年代の女性と少しお話しました。

彼女自身にはまったく落ち度のない交通事故に巻き込まれ
もう少しで命を落としたほどの大怪我をして
激痛と戦った末に、やっと退院しました。

　「まだ、足は痛むの？」と聞くと
　「常に痛いです。でも、この痛みは、一生続くらしいです」と
淡々と答えてくれました。

　「い、一生って。。。」私が言葉を失っていると
彼女は、まるで自分に言い聞かせるように
　「痛みもだけど、痒いっていうのも
ものすごく辛いらしいですよ～」と、話してくれました。

その言い方が、とても実感がこもっていたので
彼女自身が、アトピー性皮膚炎なのかと思ったほど。

彼女は、
　「何で何も悪くない私が、こんな目に？」と思う気持ちを
乗り越えて
　「辛いのは、自分だけではない。もっと大変な人もいる」と
自分に言い聞かせ、闘病している他の人への思いやりを持つ事で
しっかり前を向いて歩いているのかもしれません。

ゆっくりと、一段ずつ丁寧に階段を降りていく彼女の背中を
見送った後、私はスタジオに入りました。

生きているって素晴らしいコトだけど
みんなそれぞれ、抱えている事情や荷物の重さが違います。
生き辛さを感じている人も、多いはず。

だからこそ、せめてラジオを聴いている時間ぐらいは
明るい気分になったり
リラックスしてもらえたら嬉しいです。

感情が波動なら、電波に乗って伝わるかもしれません。
そう信じて、楽しく幸せな気持ちで
マイクに向かいたいと思います。