●嘘と特定事項の強調で...生徒の理解が妨げられる
今の教科書では、台湾併合や韓国併合は暗い話として扱われる。「植民地」や「植民地支配」という表現により、「日本の加害」とされる面のみがことされに強調される。
しかし、歴史とはそのような一面的な理解では、真に理解したとはいえない。そもそも「従軍」慰安婦や、朝鮮人「強制連行」などの虚偽が語られている時点で論外である(注1・注2)。
●八田與一が活躍した台湾併合
台湾併合は、日本が大国の軍事力に脅威(きょうい)を感じて始まった日清戦争が終結(しゅうけつ)するさいに、日本と清との間で結(むす)ばれた下関条約で実現された。日本が統治した台湾では、早速、鉄道やダムなどが整備されるなど、近代化が進んだ。
さらに、日本人の八田與一(はったよいち)は、かんがい設備が不十分で、田畑が干ばつして穀物(こくもつ)が作られなくなるおそれがあった嘉南平野(かなんへいや)に、当時最新の技術を駆使(くし)して烏山頭(うさんとう)ダムなどの嘉南用水路(かなんようすいろ)をつくり、干ばつの危険がある不安てな田畑から、台湾最大の穀倉地帯(こくそうちたい)に変えてみせた。
台湾の教科書では、八田與一は大きく取り上げられ、その功績(こうせき)を評価している。台湾が親日国なのには、こうした背景(はいけい)がある。
●韓国自身が望み、韓国の借金も帳消しになった韓国併合
韓国併合は、まず、日本が韓国を保護国化するところから始まる。保護国化の過程では、韓国皇帝との要求に従い、「朝鮮が実力を備えたら再び独立国となる」という文言を入れ、その後、韓国皇帝自ら積極的に保護国化を推進した。
そして、韓国皇帝自ら韓国の政府の大臣たちを説得し、韓国は日本の保護国となることが決まった。
保護国となった後は、第122代明治天皇から多額の臨時恩賜金(りんじおんしきん)が支払われ、韓国の日本への膨大(ぼうだい)な借金が帳消しにされた。
そのころ、韓国最大の政治団体『一進会』は、保護国化をこえて日韓合邦(韓国併合と同じ意味。)を推進し、韓国内で大きな支持を得た。
この一進会は、日本の関与が指摘されるが、日本の関与に関わらず、韓国人自身が一進会に参加して「日韓合邦運動」に賛同して推進したのは紛れもない事実である。
さらに、韓国併合に反対だった日本人の伊藤博文(いとうひろぶみ)元総理が暗殺されると、日韓併合条約(にっかんへいごうじょうやく)が結ばれ、韓国併合が実現した。
韓国併合後は、「韓国」という国は消滅したため、「朝鮮」という地域名に戻り、その朝鮮は、日本によって近代化が進められた。
当時の朝鮮には学校がほとんどなかったので、多くの学校が新設された。その学校では、これまで教えられてこなかった朝鮮民族固有の文字であるハングル文字が教えられ、朝鮮文化が教えられた。
さらに、鉄道なども一般市民が利用できるように整備され、一気に近代化が進んだ。一般的な「植民地支配」では、現地の学校は破壊され、愚民化政策が実施される。鉄道などの交通機関も、現地住民に強制労働させて作らせた物資を運ぶためのものとしてしか活用されない。
しかも、日本は、現在の北朝鮮でも活用されている約60万キロワット級の発電所のほか、ダムや上下水道、電話などの社会の基盤となる施設を整備した。鉄道などの日本が整備した交通機関も現在の北朝鮮で活躍している。
土地の近代化も進み、所有権が明確でないなど、問題の多かった朝鮮の土地制度が一気に改善された。その過程で、所有権が明確ではなかった土地を支配していた朝鮮人がそれを失うことにもなった(そもそも明確にしていなかった方が悪いので別に土地の近代化が悪いという話ではない)。
日本の統治では、鉄道などの交通機関の整備や発電所の新設などのほかに、衛生状況も改善された。当時の朝鮮半島にはトイレがほとんどなく、糞尿が垂れ流しであったが、併合後は、公共施設へのトイレの設置が義務化され、衛生状態も大きく改善された。さらに、病院も数多く設置され、インフラが整えられた。
朝鮮人の権利という点でも、大日本帝国憲法のもとに、当時の朝鮮にとっては大きな権利が認められた。
選挙権は、選挙をするための設備を整備する期間が伸びた影響で、なかなか実現しなかったが、終戦直前には朝鮮半島(朝鮮人だけに認めなかったという意味ではなく、朝鮮半島で選挙ができなかった。つまり、朝鮮人も日本に来れば選挙権を得られるし、日本人も朝鮮に行けば選挙権がない。)での選挙も行われるようになった。朝鮮人の議員も出た。
●光の歴史を取り上げない不適切な教科書
しかし、日本の教科書は、こうした事実を書かずに、住民の抵抗とか、そういう面のみを書く。朝鮮の学校教育という点でも、併合以前はそもそも行われていなかったとか、そういうことは書かずに日本語教育のみを強調する。
学校を整備したけどその学校では日本語教育が実施されたことに文句を言うのは、恩を仇で返すようなものである。日本の教科書は、日本でありながら、それを行っているのである。
住民の抵抗という点でも、冷静に考えて自国が他国に支配されるのだから、当然起こるに決まっている。それでも、政府や大多数の民衆は、他国に支配されるという状況より、併合された方がメリットが大きいと考え方からこそ、併合したのである。
ちなみに、住民の抵抗を武力で抑えたとかは完全な嘘である。武力を使ったものもあるが、相手が武力を使ったために必要最小限の範囲で使ったにすぎない。日本の教科書は平気で嘘をつくという点に注意されたい。
台湾併合については住民の抵抗を武力で抑えたとかいう嘘が書かれる点を除ければ、八田與一(はったよいち)の話などある程度、まともなものにはなっている。近代化を進めたと書く教科書も増えている。
●「植民地支配」で...日本の加害を強調する不適切教科書
一方、消えないのが「植民地支配」や「植民地化」という表現である。「植民地」という表現には、確定した学説はないが、現在の国際法で考えれば非合法領土とする説が有力である。
『精選版 日本国語大辞典』には植民地について「強国の領土となってその国に従属する地域。その本国にとっては、原料供給地、商品市場、資本輸出地となり、政治的に本国の統治を受ける属領となる。」と表示されている。
しかし、朝鮮や台湾は、日本にとっては原油供給地にも、商品市場にも、資本輸出地にもなってないし、日本は近代化などで多少統治するけれども、原則として現地にまかせていた。「植民地」といえるのだろうか。
たしかに、戦前にも「植民地」という表現は使用されているが、朝鮮人自身が「一方的に併合されたようで侮辱的」と訴え、以降は「外地」などが使用される
しかも、「植民地支配」という用語に至っては、「植民地」に加えて、他国への服従をさらに強調する被植民側(植民地支配をうける側)の用語である。事実と異なるし、少なくとも日本は植民地支配を受けていた側ではないので日本の教科書に使うのは不適切といえよう。
このように、日本の教科書には大きな問題がある。問題意識を持った方々は、ぜひ教科書会社に抗議してほしい。また、官邸にも韓国併合について「植民地」、日本統治時代の朝鮮と台湾に「植民地支配」などの表現を用いることが不適切だという閣議決定するよう求めてほしい。
↓には、各教科書会社のリンクと各教科書会社の特徴、官邸のリンクなどを貼っておく。教科書会社については、よりひどいものが上に来るようになっている。
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中学歴史 韓国併合、台湾併合...「植民地」
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ただし、近代化に触れる。
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manabisha123@cronos.ocn.ne.jp(学び舎)
なぜこのようになるかというと、ホームページにお問い合わせホームがないからである。
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中学歴史 韓国併合、台湾併合...「植民地」とせず。
日本統治時代の韓国、台湾...「植民地支配」とせず。
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しかし、近代化については軽く触れるのみ。年表や側注で具体的な内容を一部書く(年表や側注以外は帝国と同じような書きぶり。基本的に悪政論。)。
高校の教科書は発行せず。
▼自由社
中学歴史 韓国併合、台湾併合...「植民地」しない。
日本統治時代の韓国、台湾...「植民地政策」
一進会なし。
近代化などを正しく書く点では育鵬社より優れている。側注では悪政論(検定が強制している)。
高校の教科書は発行せず。
なお、つくる会は自由社が発行する教科書の編集者の団体であり、営利目的の団体ではない。