あわら病院ブログ

国立病院機構あわら病院のブログです。
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新型コロナウイルスワクチン VoL.7

2022-04-22 16:31:51 | <きたがたレポート>

今回は、当院でも3月~4月にかけて接種を行っている、新型コロナウイルスワクチンの小児接種(5~11歳)について投稿したいと思います。

令和4年2月時点で、国内における小児(5~11歳)の新型コロナウイルス感染症は、中等症や重症例の割合は少ないものの、オミクロン株の流行に伴い新規感染者が増加する中で、重症に至る症例数が増加傾向にあること、感染者全体に占める小児の割合が増えていることが報告されています。また、基礎疾患がある小児では、新型コロナウイルスに感染することで重症化するリスクが高くなると言われています。今後、様々な変異株が流行することも想定されること、現時点において、特に重症化リスクの高い基礎疾患を有する5~11歳の小児に対して接種の機会を提供することが望ましいと考えられることから、厚生労働省の審議会で議論された結果、予防接種法に基づく接種に位置づけ、小児を対象にワクチン接種を進めることとされました。

5~11歳で接種する有効成分の量は、12歳以上で接種する量の3分の1になります。なお、5~11歳用のワクチンは、12歳以上で使用するワクチンとは別製剤です。これは、小児専用の製剤として濃度が調整されており一回量を正確に採取することができるようになっているためです。接種回数は12歳以上と同様、3週間の間隔で2回接種します。
副反応は、12歳以上の方と同様、接種部位の痛みや倦怠感、頭痛、発熱等、様々な症状が確認されていますが、殆どが軽度又は中等度であり回復していること、現時点で得られている情報からは、安全性に重大な懸念は認められていないと判断されています。

出典:厚生労働省HP 

 

(薬剤科 N / M )


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