毎朝、出動前の1時間弱はテレビを観ており、興味ありなしに関わらず色々な情報が流
されるから、大きな出来事は目にしているはずなのに、勘三郎さんの初期食道がん治療
以降の様子は全く知らなかった。だから亡くなられたとのニュースはにわかに信じることが
できなかった。私も妻も『食道がんの手術が成功し静養から回復しておられる』とばかり思
っていた。一部週刊誌では手術後にも肺炎で治療との報道はされたらしいが、それにして
はTVでは何てこともなかったように思う。私たちだけがTVの報道を見そびれたのかもしれ
ないが。
歌舞伎と言う特異の世界で新たな芸風に挑戦したり、頑なに伝統を守る相反することに正
面から向き合っておられた。今の時代だから、勘三郎さんだから出来たのかもしれない。
志半ばの残念無念であろう。歌舞伎を知らない私でも中村勘三郎さんの笑顔はいつまでも
忘れないと思う。
専門医の話では情報不足で確定的なことは言えない、としながら食道がんとの因果関係は
薄いのではと言っておられたのを聞いて、私の主治医は術後に肺炎になること非常に心配
されていたから、体力低下に起因する関係はありうるのではなかろうか。
手術は7月末に終えられたのを私はすっかり記憶違いしており、もっと前だった言ったら妻は
今年の夏ごろの事と言う。食道がんでは小澤征爾さん、桑田佳祐さんなどのこともあり、混同
していたようだ。同じ病気を患った者としては、苦しみはよく分かるので少しでも早く、経過よ
く復調して欲しいと願うものだ。癌は他の病気と違い『完治』という合格通知を受け取ることは
ない。5年生存してやっと病気の『び』の字が薄くなった程度にしかならず、完治とはほど遠く、
それすら私たちにはとてつもなく遠い道のりなのだ。
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