山陰の地方紙『山陰中央新報』の第1面は『はだしのゲンの閲覧制限を撤回』だった。
私が皮肉を込めてブログに載せたように、マスコミで取り上げられてしまった途端に
『私が悪うございました』とばかりに平身低頭になった。誰に向けてそうしているのか知
らないが、撤回の理由も子供だまし、トカゲの尻尾切りが見え見えの茶番劇だ。教育
委員会の事務局が暴走して閲覧禁止を決めてしまった『手続き上の不備』だと言い訳
をしている。経過を載せていたが、これを見れば事務局がヒソヒソと勝手に処理したに
しては動きが大きく、とても独断で始末したとは思えないが、そう説明しておられる。
ならば聞いてみたい。このことは新聞報道で発覚し騒ぎになったからバレタ訳だが、こ
の問題とは別の事でも事務局とやらが独断で始末した大事なことが沢山あるのではな
いか。ただ新聞沙汰にならないから明らかにならないだけで・・・・こんな疑問は自然に
出てくる。元来、教育委員会なんてものは他の例を含めて『さすが教育委員会』と言わ
れたことなど一度でもある組織なのだろうか。いじめの有無すらまともに判断できない
事勿れ主義の組織ばかりではないか。土地柄、場所が変われば教育委員会に違いが
あるかと思えば、報道で観る限りどこもかしこも、糞も味噌も腐った金太郎飴みたいで
はないか。教育委員会の人選を含め大改革をしなければ、学校教育のための組織で
あるべきが、弊害を生むだけの邪魔な組織であり続けることになる。
松江市教育委員会の唯一の功績は『はだしのゲン』を知らない人にも、戦争・原爆の
悲惨さの立派な教材になりうると教える反面教師としての役目を果たしたことだ。