参議院予算委員長を譲る？

　民主党にとって予算委員会は最重要委員会ではないと言うことなのだろう。しかし、国会の委員会の中で最も重要なのは予算委員会だと思うが、いや、常識なのだが、それを敢えて自民党に渡すからには大きな理由があるのだろう。
　戦う前から妥協しているという批判は当然だが、はたして民主党の真意はどこにあるのだろうか。いずれにしても「裏取引」があったことは間違いない。それはそれでかまわないが、予算委員長を譲ると言うことは、民主党は政権政党を目指してはいないというサインだと、国民は了解してしまう。つまり、このままでは次回の衆議院選挙は自民党が俄然有利になってしまう。民主党は、外交防衛、厚生労働など９ポストで国民にアピールするアクションを想定しているのだろうか。しかし、輿石東参院議員会長の「予算委員長を渡しても怖くない。委員は民主党が多いのでいつでも解任できる」という負け犬発言ではこの先が思いやられる。政権政党自民党をなめていたら取り返しのつかないことになると思うのだが。このことについての小沢代表の見解をぜひ聞いてみたいものだ。