晩御飯の後、木製のサラダボールを洗っていたら
底と側面のつなぎの部分に隙間が・・。
古くなって接着剤がダメになったのかな？
ポチに見せて
「隙間に入った汚れがとれないでカビが生えちゃうかも」（タマ）
「もういい加減使ったんだから、そろそろお暇出したら？」（ポチ）
ポチは時々お上品な（古臭い？）物言いをする。
（ホントは明治生まれじゃないの？）
「捨てる時にバラバラに出来ないかな？」（タマ）
「無理だよーっ！」（ポチ）
バキッ！バキッ！
「・・・
」
「壊れたヨーッ！
」
ポチが返事をする前にタマはボウルの縁を持って
手の平でおもいっきり底を押したのである。
何しろ、思いつくとスグ試してしまうタマ。
口より手が早い！（早口過ぎるとも、「マウスクラブ」では言われているが・・）
でも、後先を考えずにヤッタので壊れた（壊した）
ボウルが当って、手首にミミズ腫れが・・。
「痛いっ 
リストカットしたみたいになっちゃった」
「リストカットって何だ？」
「自殺しようとする人が手首切る事！」
「・・・・
（タマは自殺するような玉（たま）じゃ無い）」
とでも言いたげでなポチであった。
ポチとタマは性格が違うし、趣味もチョッと違う。
似たもの夫婦とは云えないけど、
「割れ鍋に綴じ蓋（ドジ豚）」で仲良し
のつもりでいた。
ポチは石橋を叩いて叩いて（自分で壊しちゃって）
「やっぱり渡らないで良かった！」という慎重派。
タマは石橋にひびが入っていても目をつぶって
エイッヤッと走って渡っちゃうところがある。
タマが一人暮らしをしていたアパートの部屋は
電話と目覚まし時計を本箱の上に置いてあった以外飾りは無し。
壁にはカレンダーも掛けていなかった。
サッパリした（殺風景？）ものである。
でも、ポチは部屋には色々な小物を飾るのが好き。
（オマケも、そこら中に飾っちゃう）
そんな二人がある日テレビを見ていたら・・・
「織部焼き」の特集をしていた。
「ボク織部焼き好き！
」（ポチ）
「私はあんまり好きじゃないけど・・。」
「私達って趣味は結構違うけど、仲良しだよネ！」（タマ）
すると、 「ボクが全部我慢してるんだヨーッ！」 とポチが絶叫。
「
・・ アラそうなの？ チットも知らなかったワ 」
「我が家の平和の為、これからも我慢 ヨロシクッ！ 」
それだけ肥えてるということは、少なくともヤセ我慢ではないよね！
