2024年の画像から。
ヒロヘリアオイラガの幼虫。
頭は、画像の下方です。
これまで、クロシタアオイラガは観察していたのですが。
191023 170817 150804
ヒロヘリアオイラガは初めて観察しましたねぇ。
本種は、1920年代に侵入した外来種で、原産はインド、中国などだそうです。
笠間市内では見たことなかったんだけど、いよいよ来ましたか。
それもビオトープ天神の里内というのは、いささかショックですね。
分類:
チョウ目 マダラガ上科 イラガ科イラガ亜科
翅を広げた長さ:
28~30mm
前翅の長さ:
13~17mm
分布:
本州(関東・北陸以南)、四国、九州、南西諸島
平地~丘陵
成虫の見られる時期:
4~6月、8~9月(年2化)
※6月~9月としているサイトもある
繭の中で前蛹で冬越し
エサ:
成虫・・・口吻は退化している
幼虫・・・サクラ類、カナメモチ、ウメ、ナシ、スモモ、アンズ、リンゴ、カエデ類、ヒイラギモクセイ、キンモクセイ、ナツメ、サザンカ、ナンキンハゼ、アカメガシワ、エンジュ、セイヨウキヅタ、サンゴジュ、カキノキ、クスノキ、ケヤキ、エノキ、ザクロ、ウバメガシ、アラカシ、コナラ、クヌギ、クリ、モクレン、ナンテン、ミカン類、モモタマナ、マンゴー、フトモモ、オオバヤシャブシ、ビワ、ヤナギなどの葉
(東南アジアではチャ、コーヒー、カカオ、ココヤシ、ニッパヤシ、バナナ、マンゴー、シタン類、トウゴマ、フヨウ類の害虫として良く知られている。)
その他:
クロシタアオイラガより、やや大きい。
胸背中央は茶色に色づく。
(クロシタアオイラガでは胸背全体が緑色。)
前翅は緑色で、基部の黒褐色斑は、前縁に沿って外方に延びる。
前翅外縁の帯状の黒い縁取りは、途中でえぐれず、弧を描く。
(クロシタアオイラガでは、後縁3/1付近でえぐれる。)
♂は触角が櫛歯状、♀は糸状。
街中や林縁などで見られる。
夜行性で、灯火に飛来する。
普通種で個体数も多い。
1920年頃に侵入した外来種で、原産地はインド、中国など。
1980年頃から日本各地に広がった。
♀は♂をフェロモンで呼ぶ(コーリング)。
交尾は日の出前の薄明時に始まることが多い。
交尾は9~12時まで持続するが、後半になると交尾したままぶら下がる♂が多く見られる。
成虫の寿命は5~6日。
食草の葉裏、先端付近に卵塊で、数回に分けて産卵する。
卵は淡黄色。
幼虫は毒棘を持ち、刺されると激痛が走る。
終齢幼虫はそれに加えて毒針毛を持ち、かえし構造があって、皮膚に刺さると抜けにくい。
毒棘は幼虫が死ぬと刺さらないが、毒針毛は生死によらず刺さる。
抜け殻、繭にも毒針毛が付着している。
(卵、蛹、成虫は無毒)
6~10月に見られる。
緑色で、頭とお尻の辺りに、大きな突起がある。
頭側には先端がオレンジ色の刺が二対、お尻側には4個の黒色瘤を持つ。
背中と体の横に、青い模様が並ぶ。
頭部は常に前胸内に隠されている。
腹脚を欠き、胸脚も小さい。
幼虫は集合性が強く、2齢位までは集団行動をとり、葉裏に一列に並んで摂食する。
初齢は摂食せずに脱皮を行う。
若齢期は葉裏から葉肉のみを舐めとるように食べ、中齢以降は葉縁から食べるようになる。
終齢幼虫の体長は約15~22mm。
食樹の樹幹や太い枝の下などに紫褐色の繭を作って蛹化する。
体長16~18mm、体幅7~8mm。
体は楕円球状で淡黄褐色。
繭は長径16~22mm、短径9~12mm。
両端がやや細まった楕円形で、背面が高まり、固い。
汚れた灰色の糸に、樹皮の噛み屑を混ぜて紡がれ、幼虫時の黒色の毒針毛を混ぜる。
羽化時には繭の上方が平たい半球状に開き、蛹の腹面を樹幹側に向け、頭胸部を繭の外へ裸出させる。
羽化は日没前後に行われる。
羽化直後の♂は、数分間だけ、頭部背面に矢印状の紋が現れ、♀には現れないという。
キイロタマゴバチ、イラガセイボウ、ノヒラチビトガリヒメバチに寄生される。
ヨコヅナサシガメがいる場所では、本種の密度が低く抑えられるという研究結果がある。
新発生後2年目に大発生する特徴を示す。
参考:
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVEポケット幼虫(学研プラス)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
芋活.com
アース製薬
国立環境研究所 侵入生物データベース
FMC
日本小児科学会
渓舟の昆虫図鑑
福岡生きものステーション
植物防疫第35巻9号
木のぬくもり・森のぬくもり
名古屋市
ヒロヘリアオイラガの幼虫。
頭は、画像の下方です。
これまで、クロシタアオイラガは観察していたのですが。
191023 170817 150804
ヒロヘリアオイラガは初めて観察しましたねぇ。
本種は、1920年代に侵入した外来種で、原産はインド、中国などだそうです。
笠間市内では見たことなかったんだけど、いよいよ来ましたか。
それもビオトープ天神の里内というのは、いささかショックですね。
分類:
チョウ目 マダラガ上科 イラガ科イラガ亜科
翅を広げた長さ:
28~30mm
前翅の長さ:
13~17mm
分布:
本州(関東・北陸以南)、四国、九州、南西諸島
平地~丘陵
成虫の見られる時期:
4~6月、8~9月(年2化)
※6月~9月としているサイトもある
繭の中で前蛹で冬越し
エサ:
成虫・・・口吻は退化している
幼虫・・・サクラ類、カナメモチ、ウメ、ナシ、スモモ、アンズ、リンゴ、カエデ類、ヒイラギモクセイ、キンモクセイ、ナツメ、サザンカ、ナンキンハゼ、アカメガシワ、エンジュ、セイヨウキヅタ、サンゴジュ、カキノキ、クスノキ、ケヤキ、エノキ、ザクロ、ウバメガシ、アラカシ、コナラ、クヌギ、クリ、モクレン、ナンテン、ミカン類、モモタマナ、マンゴー、フトモモ、オオバヤシャブシ、ビワ、ヤナギなどの葉
(東南アジアではチャ、コーヒー、カカオ、ココヤシ、ニッパヤシ、バナナ、マンゴー、シタン類、トウゴマ、フヨウ類の害虫として良く知られている。)
その他:
クロシタアオイラガより、やや大きい。
胸背中央は茶色に色づく。
(クロシタアオイラガでは胸背全体が緑色。)
前翅は緑色で、基部の黒褐色斑は、前縁に沿って外方に延びる。
前翅外縁の帯状の黒い縁取りは、途中でえぐれず、弧を描く。
(クロシタアオイラガでは、後縁3/1付近でえぐれる。)
♂は触角が櫛歯状、♀は糸状。
街中や林縁などで見られる。
夜行性で、灯火に飛来する。
普通種で個体数も多い。
1920年頃に侵入した外来種で、原産地はインド、中国など。
1980年頃から日本各地に広がった。
♀は♂をフェロモンで呼ぶ(コーリング)。
交尾は日の出前の薄明時に始まることが多い。
交尾は9~12時まで持続するが、後半になると交尾したままぶら下がる♂が多く見られる。
成虫の寿命は5~6日。
食草の葉裏、先端付近に卵塊で、数回に分けて産卵する。
卵は淡黄色。
幼虫は毒棘を持ち、刺されると激痛が走る。
終齢幼虫はそれに加えて毒針毛を持ち、かえし構造があって、皮膚に刺さると抜けにくい。
毒棘は幼虫が死ぬと刺さらないが、毒針毛は生死によらず刺さる。
抜け殻、繭にも毒針毛が付着している。
(卵、蛹、成虫は無毒)
6~10月に見られる。
緑色で、頭とお尻の辺りに、大きな突起がある。
頭側には先端がオレンジ色の刺が二対、お尻側には4個の黒色瘤を持つ。
背中と体の横に、青い模様が並ぶ。
頭部は常に前胸内に隠されている。
腹脚を欠き、胸脚も小さい。
幼虫は集合性が強く、2齢位までは集団行動をとり、葉裏に一列に並んで摂食する。
初齢は摂食せずに脱皮を行う。
若齢期は葉裏から葉肉のみを舐めとるように食べ、中齢以降は葉縁から食べるようになる。
終齢幼虫の体長は約15~22mm。
食樹の樹幹や太い枝の下などに紫褐色の繭を作って蛹化する。
体長16~18mm、体幅7~8mm。
体は楕円球状で淡黄褐色。
繭は長径16~22mm、短径9~12mm。
両端がやや細まった楕円形で、背面が高まり、固い。
汚れた灰色の糸に、樹皮の噛み屑を混ぜて紡がれ、幼虫時の黒色の毒針毛を混ぜる。
羽化時には繭の上方が平たい半球状に開き、蛹の腹面を樹幹側に向け、頭胸部を繭の外へ裸出させる。
羽化は日没前後に行われる。
羽化直後の♂は、数分間だけ、頭部背面に矢印状の紋が現れ、♀には現れないという。
キイロタマゴバチ、イラガセイボウ、ノヒラチビトガリヒメバチに寄生される。
ヨコヅナサシガメがいる場所では、本種の密度が低く抑えられるという研究結果がある。
新発生後2年目に大発生する特徴を示す。
参考:
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVEポケット幼虫(学研プラス)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
芋活.com
アース製薬
国立環境研究所 侵入生物データベース
FMC
日本小児科学会
渓舟の昆虫図鑑
福岡生きものステーション
植物防疫第35巻9号
木のぬくもり・森のぬくもり
名古屋市