本日公開された映画「筑波海軍航空隊」を観てきました。
全編、完全ドキュメンタリーです。
筑波海軍航空隊から特攻隊に入り、生き残った数少ない方々の証言などを軸に構成されています。
地元にも戦争があったという事実を、丁寧に掘り起こされた、皆さんの努力。
特攻隊に「志願」せざるをえない時代の空気の中で、散っていった隊員の手記。
生き残ったことに後ろめたさを感じながら、それでも真実を語ろうとされる生き残りの皆さん。
まぁ、地味ですが、その分、リアリティがありますね。
「永遠の0(ゼロ)」なんかと違って、英雄じゃない、美化されていない、等身大の特攻隊員の実像が、淡々と描き出されています。
文通相手に贈られた風防製のペンダントトップの逸話とか、花婿が戦死している中での結婚式など、普通の青年の日常の中に、戦争が当たり前にあった時代なのだな、と感じました。
本編の中で、スタッフの中の若い母親が言っていた言葉が印象に残っています。
「どうしてゼロ戦が敵の船に突っ込んでいくの? 死んでしまうのに。」
と幼い娘に問われて、答えに窮した、と。
戦争がなぜいけないのか?
ここに答えがあるのではないでしょうか?
また、特攻機によって壊滅的な打撃を受けた米空母バンカーヒルの悲惨な現実についても描き出します。
証言者の言葉が思い出されます。
「・・・まあ、戦争はやっちゃいけませんな。
戦争をやっちゃいけないというのは、大所高所から見て、勝ったものも、負けたものも、みんな損しているんだ。
勝ったものがですね、それでもって得をしたなんてことはないんですもの。」
言葉の重みが違いますね。
私の祖父は、私が小4で他界しましたが、生きていれば90代後半でしょうか?
戦争については、暗いエピソードを全く語らなかったと言いますが、それは、どんな思いからだったのか。
今はもう、確かめる術もありません。
多くの証言者が亡くなる中で、貴重な声に耳を傾ける最後のチャンスを、私たちは迎えているのではないでしょうか。
その意味で、「筑波海軍航空隊記念館」の役割は、ますます増していると思うのです。
見学に訪れた子ども達の感想が胸を打つ。
「若い人が、すごい簡単に命を落としたから、今の時代でも、戦争にならないように、考えて生活しなくてはいけないっていうことが分かりました。」
「零戦に乗って死んだ人たちは、一生懸命、訓練したけど、1回の戦いで死んじゃうのが、何か悲しい。」
この瑞々しい感性を育てたいものですね。
今日は、茨城県で最初の公開ということで、監督も出席して、舞台挨拶、サイン会が行われました。
若月治監督。
戦争を語り継ぐための活動を行う大学生を代表して。
展示を見に訪れた老夫婦の言葉が忘れられないと。
「今の若い人達はかわいそうね。」
「なぜですか?」
「命をかけるべきものが見つけられないから。」
自分の普段の生活を考えさせられたそうです。
よろしければ、過去の関連記事をご覧ください。
→筑波海軍航空隊記念館~ロケ地編~
→筑波海軍航空隊記念館~その他編~
→筑波海軍航空隊記念館ふたたび~地下戦闘指揮所編~
→筑波海軍航空隊記念館ふたたび~記念館編~
→笠間市関係のニュース二つ
筑波海軍航空隊記念館
場所はこの辺↓
全編、完全ドキュメンタリーです。
筑波海軍航空隊から特攻隊に入り、生き残った数少ない方々の証言などを軸に構成されています。
地元にも戦争があったという事実を、丁寧に掘り起こされた、皆さんの努力。
特攻隊に「志願」せざるをえない時代の空気の中で、散っていった隊員の手記。
生き残ったことに後ろめたさを感じながら、それでも真実を語ろうとされる生き残りの皆さん。
まぁ、地味ですが、その分、リアリティがありますね。
「永遠の0(ゼロ)」なんかと違って、英雄じゃない、美化されていない、等身大の特攻隊員の実像が、淡々と描き出されています。
文通相手に贈られた風防製のペンダントトップの逸話とか、花婿が戦死している中での結婚式など、普通の青年の日常の中に、戦争が当たり前にあった時代なのだな、と感じました。
本編の中で、スタッフの中の若い母親が言っていた言葉が印象に残っています。
「どうしてゼロ戦が敵の船に突っ込んでいくの? 死んでしまうのに。」
と幼い娘に問われて、答えに窮した、と。
戦争がなぜいけないのか?
ここに答えがあるのではないでしょうか?
また、特攻機によって壊滅的な打撃を受けた米空母バンカーヒルの悲惨な現実についても描き出します。
証言者の言葉が思い出されます。
「・・・まあ、戦争はやっちゃいけませんな。
戦争をやっちゃいけないというのは、大所高所から見て、勝ったものも、負けたものも、みんな損しているんだ。
勝ったものがですね、それでもって得をしたなんてことはないんですもの。」
言葉の重みが違いますね。
私の祖父は、私が小4で他界しましたが、生きていれば90代後半でしょうか?
戦争については、暗いエピソードを全く語らなかったと言いますが、それは、どんな思いからだったのか。
今はもう、確かめる術もありません。
多くの証言者が亡くなる中で、貴重な声に耳を傾ける最後のチャンスを、私たちは迎えているのではないでしょうか。
その意味で、「筑波海軍航空隊記念館」の役割は、ますます増していると思うのです。
見学に訪れた子ども達の感想が胸を打つ。
「若い人が、すごい簡単に命を落としたから、今の時代でも、戦争にならないように、考えて生活しなくてはいけないっていうことが分かりました。」
「零戦に乗って死んだ人たちは、一生懸命、訓練したけど、1回の戦いで死んじゃうのが、何か悲しい。」
この瑞々しい感性を育てたいものですね。
今日は、茨城県で最初の公開ということで、監督も出席して、舞台挨拶、サイン会が行われました。
若月治監督。
戦争を語り継ぐための活動を行う大学生を代表して。
展示を見に訪れた老夫婦の言葉が忘れられないと。
「今の若い人達はかわいそうね。」
「なぜですか?」
「命をかけるべきものが見つけられないから。」
自分の普段の生活を考えさせられたそうです。
よろしければ、過去の関連記事をご覧ください。
→筑波海軍航空隊記念館~ロケ地編~
→筑波海軍航空隊記念館~その他編~
→筑波海軍航空隊記念館ふたたび~地下戦闘指揮所編~
→筑波海軍航空隊記念館ふたたび~記念館編~
→笠間市関係のニュース二つ
筑波海軍航空隊記念館
場所はこの辺↓
ロンドン郊外にそんな遺構があるんですか。
初めて知りました。
もし今後、ロンドンに行く機会があったら、行ってみたいです。
戦争をどう語り継ぐのか、私たちは伝えて行けるギリギリのところにいると思います。
国民的議論が必要ですね。