KONASUKEの部屋

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キバラケンモン中齢幼虫?20200202

2020年02月05日 | チョウ目
キバラケンモンの中齢幼虫と思われます。
体長は約30mm。

黒褐色のボディに朱色の線、白色の点が散布されています。
毛は白が主ですが、黒っぽい毛も生えていますね。
終齢幼虫では、朱色の線や白い点は背面全体に広がり、体の両サイドには、白い毛が密集します。

若齢幼虫はドクガ類の幼虫に似ていて、集団で行動するようです。
中齢幼虫以降は単独行動になる、とのこと。
まだ数匹ごとで葉裏にいるようですが、ばらけていく途上なのでしょう。

若齢幼虫時代の食痕と思われます。
集団で葉裏から、薄皮一枚残すように食べる、とのことなので。

ところで、キバラケンモンは、本来、蛹で越冬し、暖地では幼虫越冬もするそうです。
分布域は関東・北陸以西となっており、この辺は、どう考えても「暖地」ではありません。
今年は暖冬だから、この辺でも幼虫越冬する、ということでしょうか?
温暖化のせいで、この辺でも幼虫越冬が可能になったのでしょうか?
あるいは毎年、幼虫越冬を試みるが、寒さで死滅し、蛹になっていた個体だけが冬を越せている、結果的に蛹越冬になっているだけなのかも知れません。
2016年にも、冬に幼虫を確認しています。

分類:チョウ目ヤガ科ウスベリケンモン亜科
翅を広げた長さ:オス40~48mm、メス50~52mm
前翅の長さ:25mm
分布:本州(関東・北陸以西)、
成虫の見られる時期:5~9月(年2~3化)
          蛹で冬越し(暖地では幼虫越冬もする)
エサ:成虫・・・不明
   幼虫・・・コゴメウツギ、タチバナモドキ、ヒサカキ、ツバキ、シャシャンボ、シャクナゲ、ヒラドツツジ、アセビ、ネジキ、ブナ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、ビワ、カマツカ、シャリンバイ、イヌシデ、クマシデ、シラカンバ
その他:せいちゅうは白と黒の斑模様。
    前翅に黒い縁取りの円形に近い環状紋がある。
    後翅の内縁と腹部は黄色。
    キタキバラケンモン、ニセキバラケンモンに似ていて、1986年に分離された。
    成虫の後翅表面は黒い部分が外縁部のみにあり、裏側は、翅頂部のみ黒い。
    メスは後翅裏側の前縁に黒紋が二つある。
    触角は雌雄ともに糸状。
    街灯にも来るようだ。
    卵塊で産下する。
    若齢幼虫は集団で葉裏から食べ、薄皮を残したような食痕になる。
    中齢幼虫以降、単独行動になる。
    若齢幼虫と終齢幼虫では、見た目が著しく異なる。
    若齢幼虫は一見、ドクガ類の幼虫のようで、頭部、前胸背と、第3腹節・第8腹節の隆起部は黒く、他は濃い橙赤色。
    刺毛は緑黄色~黄褐色。
    中齢以降は黒褐色に赤い線と白い点、体のサイドに白色の刷毛状の白い毛が生える。
    終齢幼虫の体長は50mm。
    ビワでは蕾、花、幼果を食べる。
    樹上で黄白色~淡褐色の繭を作り、蛹化する。
参考:みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   虫ナビ
   病害虫・雑草の情報基地
   YAMKEN明石の蛾達
   北茨城周辺の生き物

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