ケアマネ試験振り返り④

問題　４　2019（令和元）年度の第１号被保険者の状況について正しいものはどれか。２つ選べ。
１　前期高齢者数は、後期高齢者数の３倍を超えている。
２　3,000万人を超えている。
３　要介護及び要支援の認定者が占める割合は、40％を超えている。
４　要介護及び要支援の認定者のうち、要介護３以上の者が占める割合は、50％を超えている。
５　保険給付費のうち、居宅サービス及び地域密着型サービスが占める割合は、50％を超えている。

正解は２、５。

令和元年度　介護保険事業状況報告（年報）からの出題、でしょうな。
やだねぇ。
こういう統計問題。
それそのものに意味のない数字、苦手なんだよな。

でもま、１，２年で、そうそう統計的傾向が変わるワケでなし。
一定の傾向を押さえておくのが基本、なんだろな。

選択肢２…第１号被保険者（≒65歳以上高齢者）人口ってのは、65歳以上人口とほぼ同値。
日本の65歳以上人口が３千万人を超えないとすると、日本の人口が約１億２千万人として、0.3億/1.2億×100＝25％と、日本の高齢化率が25％より低くなってしまう。
確か、最新の数字では29％を超え、30％に迫る勢いだった。
つまり３千万人は当然、超えており、従って選択肢２はマル。

選択肢５…居宅サービスと地域密着型サービスを除くと、残りは施設サービスのみ。
施設サービスのみで半数を超えるということは、まぁ、常識的に言っても考えられない。
そんな状況は、「出来る限り住み慣れた地域で」という理念とも反するでしょうね。
これはまぁ、普通に考えればマルでしょう。

まぁ、そういうハッタリ的な解き方は置いといて。
もうちょっと詳しく見ときましょ。
令和元年度　介護保険事業状況報告（年報）のポイントによると…
１　第１号被保険者数（令和２年３月末現在）
　　3,555万人（対前年度比30万人増、0.8％増）
　　うち前期高齢者：1,726万人
　　　　後期高齢者：1,829万人
２　要介護（要支援）認定者数
　　要介護３以上　34.4％
３　第１号被保険者に占める要介護（要支援）認定者の割合（認定率）
　　18.4％（令和２年３月末現在、対前年度0.1ポイント増）
　　うち軽度（要支援１～要介護２）12.1％
　　　　重度（要介護３～要介護５）6.3％　
４　サービス受給者数（１ヶ月平均）
　　居宅サービス（67.7％）+地域密着型サービス（15.5％）＝83.2％
５～８は割愛します。

よって
選択肢１　×　前期高齢者数と後期高齢者数は拮抗している。（後期高齢者の方が多い）
選択肢２　〇
選択肢３　×　20％を超えない。
選択肢４　×　要支援１～要介護２が2/3近くを占める
選択肢５　〇　居宅サービス受給者だけで2/3以上を占め、地域密着型サービス受給者を合わせると83.2％を占める。

問題５に続く。
一日、いちも～ん！（笑）