サラサヤンマの♀。
ビオトープ天神の里にて。
前回、♂を撮った場所付近なので、パートナーかも知れません。
定着している可能性が高まりましたね♡
泥や
湿った落ち葉に産卵管を突き立てて産卵中。
水がたっぷりある場所には、産卵しないらしいです。
干上がりそうな湿地(乾湿地)を好むため、環境が長続きしません。
そのため、数も限られます(茨城県準絶滅危惧種)。
ヤゴは近年まで幻とされ、現在でも発見は難しいとされます。
ぜひ、探索してみたいですね。
茨城県・準絶滅危惧種
分類:トンボ目 異翅亜目ヤンマ科アオヤンマ亜科
全長:♂60~68mm、♀57~63mm
腹長:♂40~46mm、♀37~46mm
後翅長:♂35~41mm、♀36~41mm
分布:北海道、本州、四国、九州
平地~丘陵・止水
成虫の見られる時期:4月~7月
幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・飛翔昆虫など
幼虫・・・若齢・ミジンコ類、中齢~水棲幼虫、オタマジャクシ、メダカ、クチボソなどの小型魚類
その他:小型のヤンマ(本土産最小)で、黄色や緑色の斑紋がある。
和名は、腹部の黄色斑紋が更紗模様に見えることに基づく。
老熟すると、全体にやや青みが強くなる。
成熟成虫の複眼は、♂が緑色、♀は緑がかった黄褐色。
♂の翅は、未熟時には黄色味が強いが、成熟すると無色透明。
♀の翅は幅広く橙色。
かなり古い形質を残すとされる。
周囲にハンノキやヤナギ類が繁茂する湿地の細流で見られる。
底質は泥で、水質はやや濁った陸水。
比較的暗い環境の中の空隙地を好む。
静止時は翅を開き、枝などにぶら下がって止まる。
湿地の周囲の樹林や空隙地などで、日中、栄養飛翔する。
ときに5~10頭程度の集団を為すこともある。
成熟した♂は、晩春から初夏にかけて、木立ちに囲まれた湿地の周囲の狭い範囲(2~3m)を旋回飛翔して♀を待つ。
10~12時頃、14~15時頃が活発。
ほとんど水のないような湿地でも生息する。
遷移によって湿地が乾燥化すると姿を消してしまうため、生息地は局所的で、一般的に数も少ない。
日本固有種。
交尾は静止型で、縄張り周辺の枝に止まって行う。
♀は単独で、湿地周辺の落ち葉の下の泥や朽木、コケに産卵する。
産卵のピークは産地ごとに異なるらしいが、12時前~14時過ぎ、または15時~16時頃が多いようだ。
(♂のパトロール活動が一段落したところを狙っている?)
晴れて気温が25℃以上でないと産卵に現れない。
卵期間は3週間~4カ月程度で、個体によってバラツキがあり、長期にわたって孵化が続く。
幼虫は、落ち葉の堆積した窪地などで、落ち葉裏側の水際にしがみついていることが多いが、発見は困難。
(幼虫は強い「抱つき反応(正の走触性)」を示す。)
完全に乾燥するような湿地帯に見られることもあり、乾燥に耐性があると思われる。
(その際は、石の下などに潜んでいることもあるという。)
幼虫期間は1~3年程度。
終齢幼虫の体長は約30~36mm、頭幅6.5~8mm。
赤褐色あるいは黒褐色の体表に粗毛が多数生える。
ヤンマ科の中では、触角がやや太く長い。
他のヤンマ科のヤゴとは、全く形態が異なる。
飼育下では、個体密度が高くなっても、ほとんど共食いしないという。
また、幼虫期間全体を通じて、自ら出ることはなかったという。
幼虫の生活史は不詳で、産卵場所から羽化水域まで、陸上歩行により移動する可能性も考えられている。
羽化は倒垂型で、早朝から午前中に行われる。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
ヤゴペディア
神戸のトンボ
神戸のトンボ/トンボの話題-幼虫がみつからない!? サラサヤンマの生態
Angler’s Sound
ホタルの独り言Part2
An Artless Riverside
ビオトープ天神の里にて。
前回、♂を撮った場所付近なので、パートナーかも知れません。
定着している可能性が高まりましたね♡
泥や
湿った落ち葉に産卵管を突き立てて産卵中。
水がたっぷりある場所には、産卵しないらしいです。
干上がりそうな湿地(乾湿地)を好むため、環境が長続きしません。
そのため、数も限られます(茨城県準絶滅危惧種)。
ヤゴは近年まで幻とされ、現在でも発見は難しいとされます。
ぜひ、探索してみたいですね。
茨城県・準絶滅危惧種
分類:トンボ目 異翅亜目ヤンマ科アオヤンマ亜科
全長:♂60~68mm、♀57~63mm
腹長:♂40~46mm、♀37~46mm
後翅長:♂35~41mm、♀36~41mm
分布:北海道、本州、四国、九州
平地~丘陵・止水
成虫の見られる時期:4月~7月
幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・飛翔昆虫など
幼虫・・・若齢・ミジンコ類、中齢~水棲幼虫、オタマジャクシ、メダカ、クチボソなどの小型魚類
その他:小型のヤンマ(本土産最小)で、黄色や緑色の斑紋がある。
和名は、腹部の黄色斑紋が更紗模様に見えることに基づく。
老熟すると、全体にやや青みが強くなる。
成熟成虫の複眼は、♂が緑色、♀は緑がかった黄褐色。
♂の翅は、未熟時には黄色味が強いが、成熟すると無色透明。
♀の翅は幅広く橙色。
かなり古い形質を残すとされる。
周囲にハンノキやヤナギ類が繁茂する湿地の細流で見られる。
底質は泥で、水質はやや濁った陸水。
比較的暗い環境の中の空隙地を好む。
静止時は翅を開き、枝などにぶら下がって止まる。
湿地の周囲の樹林や空隙地などで、日中、栄養飛翔する。
ときに5~10頭程度の集団を為すこともある。
成熟した♂は、晩春から初夏にかけて、木立ちに囲まれた湿地の周囲の狭い範囲(2~3m)を旋回飛翔して♀を待つ。
10~12時頃、14~15時頃が活発。
ほとんど水のないような湿地でも生息する。
遷移によって湿地が乾燥化すると姿を消してしまうため、生息地は局所的で、一般的に数も少ない。
日本固有種。
交尾は静止型で、縄張り周辺の枝に止まって行う。
♀は単独で、湿地周辺の落ち葉の下の泥や朽木、コケに産卵する。
産卵のピークは産地ごとに異なるらしいが、12時前~14時過ぎ、または15時~16時頃が多いようだ。
(♂のパトロール活動が一段落したところを狙っている?)
晴れて気温が25℃以上でないと産卵に現れない。
卵期間は3週間~4カ月程度で、個体によってバラツキがあり、長期にわたって孵化が続く。
幼虫は、落ち葉の堆積した窪地などで、落ち葉裏側の水際にしがみついていることが多いが、発見は困難。
(幼虫は強い「抱つき反応(正の走触性)」を示す。)
完全に乾燥するような湿地帯に見られることもあり、乾燥に耐性があると思われる。
(その際は、石の下などに潜んでいることもあるという。)
幼虫期間は1~3年程度。
終齢幼虫の体長は約30~36mm、頭幅6.5~8mm。
赤褐色あるいは黒褐色の体表に粗毛が多数生える。
ヤンマ科の中では、触角がやや太く長い。
他のヤンマ科のヤゴとは、全く形態が異なる。
飼育下では、個体密度が高くなっても、ほとんど共食いしないという。
また、幼虫期間全体を通じて、自ら出ることはなかったという。
幼虫の生活史は不詳で、産卵場所から羽化水域まで、陸上歩行により移動する可能性も考えられている。
羽化は倒垂型で、早朝から午前中に行われる。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
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An Artless Riverside
今後も見守りたいと思います。