人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

自分の物差しで人の精神を測るな

2020-01-27 16:53:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

何歳から老人というんだろう。この問いはとても難しい。



何歳から高齢者というんだろう。この問いはとてもやさしい。



高齢者というのは、便宜的な区分であるのに、老人というのは、肉体も精神も「しぐさ」も「振る舞い」も含めて実に相対的な区分だからだ。



例えば、65歳の人が「私は高齢者ではない」という方便は成立しない。高齢者医療の文言には、「65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者」と明記されている。 



一方、老人というのは、主観的すぎる。



私と一緒に学びの世界をつくっている75歳の学び人(まなびびと)は、自分のことを老人とは思っていない。



自分は75歳なのに、80歳の人を指差して、「あの人は、80歳になったら、急におばあさんになっちゃったのよ。どうしたのかしら?精神がどうかなっちゃったのかなあ」なんて言って平気な顔をしている。



老人というのは、単なる肉体年齢ではないのだ。肉体が年齢を積み重ねても、それだけでは老人ではないのだ。



老人とは、精神が老いて意欲や目標を失った人のことを言うのだ。



あなたの周りの人をよく見てみるといい。
肉体年齢が増えていっても、若々しく魅力的な人がいるだろう。



彼らのことを、決して老人とは言わないだろう。



自分の物差しで人の精神を測ってはいけないのだ。