雑感129
養老静江「ひとりでは生きられない〜ある女医の95年」の文章の中に次のようなくだりがある。
『こちらをふりむいた人はお多福のような下ぶくれのおっとりした顔の人でした。目があうと心が洗われるような笑顔で軽く会釈するのです。美しいのは多分その人の人生なのでしょう。だから若い人にはその味わいがまだにじみでてこないのです。』
《美しいのは、その人の生き方》と言っている。
《その美しさは、若い人にはまだにじみ出てこない》と言っている。
雑感130
美しく老いる
美しさは、日々の生活の中にあったり、労働の中にあったり、さまざまな活動や思考の中にあったりする。
難しいけれど、美しく老いていきたい。
雑感131
雑草には雑草のいのち
鳥には鳥のいのち
迷いはあっても鳥は飛ぶ
踏まれても雑草は伸びる
あなたと私が
抱えきれない迷いの中にいても
いのちは進む
人は、いつも渦の中
いつも不安
けれど
あなたも私も気高いいのち
迷いはあっても
踏まれることばかりでも
いのちは進む
今も、明日も
(くろ)
雑感132
ヨイトマケの唄
美輪明宏 1964年