渡部あい
3月22日生
未熟児
早生まれで学校の出席番号は最後
名字はアイウエオ順の最後
未熟児だから体もきっと一番小さい
「せめて名前だけでも一番の名前をつけてあげたい」
だから、ア行の『あ』と『い』
これが、親の願い
嬉しい
(くろほとき)
小学校一年生の授業の中に
「自分の名前の由来を家の人にきいてきて発表する」というのがある。
一年生は、その授業をとおして自分の名前を「誰が、どんな願いを込めてつけてくれたのか」を知ることになる。
例えその子が、一年生になる前に知っていたとしても、初めて『集団の中で理解する』のだ。
友だちのどの子もどの子も、名前にはかけがえのない願いが込められていることを知るのだ。
この活動が、人間が人間として生きていく上で、強烈な経験になる。
生きていることは、たくさんの願いの中で生きて育っているということを知るのだ。