時の堰(ときのせき)第二章「告白」
「美世(みう)ちゃんだったね。思い出したくないのだろうけど、何も残ってなくってさ、調書作らないといけないから協力してね。」
病室で目を見開いたまま青い顔で小刻みに震える少女の前に男の警官と女性の警官が二人座っている。
「どんな感じだったの?こう、トラックが猛スピードで突っ込んできて、状況からして、お友達の二人はトラックと壁の間に押しつぶされちゃったの?」
少女の眼にはその模様がコマ送りのように焼き付いている。
「ドーンと突っ込んできて、トマトのような感じでブチュッっと押しつぶされちゃったのかな?」
その少女は、サヨとレンのクラスメートの吉良美世と言った。彼女の眼に前で二人はトラックと壁の間に押しつぶされて燃えてしまった。
美世が二人に気が付き「サヨちゃん!レン君!」と声を掛けながら駆け出した瞬間に彼女の眼に、大きなトラックが迫ってきた。掛け声に気が付いた二人は足を停め、後方へ右向きで振り返ろうとした。
トラックはそのまま二人を弾き、壁へ押し付けた。トマトが潰れるように真っ赤な液体がトラックと壁の間から飛散し彼女を包む。ビシャっと嫌な大きな音を立てて。
血みどろになって呆然としている彼女を見た誰かたちが彼女をその場からそのまま引きずり出し、潰れたトラックと壁は小さな炸裂音と共に炎に包まれた。彼女の眼には遠ざかる炎が強く残像として焼き付いている。
美世は何度も繰り返し再生される記憶を思い出しながら、小さな震える声で「いやぁ。いやぁ。」と毛布の端を強く握りしめ言う。
「トラックの前から火が出ちゃってさ、お友達の痕跡共に焼けこげちゃって、詳しい状況が解らないから教えて欲しいんだけど・・・」
「いやー!ぎゃー!」
断末魔のような美世の金切り声が病院内に響き渡る。
病室の外に居た美世の母と父が慌てて病室へ飛び込んできた。
「あんた!娘に何をしたんだ!」
美世の父が怒鳴り声をあげた。
警官二人は驚いた様子で美世の父と母を見て小さな声で言う。
「いや、あの、状況を見ていたのはこの子だけ何で、その、状況を聞いていただけで・・・」
病室にいた医師が冷めた表情で警官二人に言った。
「ほら、言ったでしょ。今はショック状態のままなんだから、ダメですよ。事情聴取は彼女が落ち着いてからにしてもらって、今日の所は引き上げてください。」
二人の警官の内、男の方はなによらブツブツ言いながら、美世の両親と医師たちに会釈をして帰って行く。
美世は目を見開いたまま汗をかき、青い顔で小刻みに震えている。
「いやー!いやー!」
美世は泣き叫びながら、かけてあった毛布やら枕やらを室内に投げる。
「ちょっと、君たち美世ちゃんを押さえてて。」医師がそういうと二人の看護師は美世の両腕を押さえた。
「美世ちゃん。少し寝むろうね。」医師はそういうと一本の注射を美世に打った。
過呼吸気味だった美世の様子が少し落ち着き、見開いたままの眼が閉じられ、美世は落ち着きを取り戻し、眠りに入った。
「ちょっと強めの安定剤を投与しましたのでこれでしばらくは落ち着くでしょう。」
医師はそう両親に告げると看護師になにやら指示をして部屋を出て行った。
「そりゃ、目の前で友達二人が圧死しちゃったんだから、相当なショックを受けてるでしょうね。さっきの警官もそのへん解ってただろうに。状況を聞き出そうとしてもまだ無理ですよね。」看護師が両親に向かって言った。
美世は眠っているが繰り返しサヨとレンに声を掛けた後の記憶を反復している。間一髪のところで自分は助かったが、自分が声をかけなければ二人は無事逃げられたかも知れないと強く思い込んでいる。
はっと、誰かに呼ばれている声が聞こえた。声は「お前なんか死んじゃえ。友達殺した人殺し。」美世にはそう聞こえた。
「私がサヨちゃんとレン君に声をかけなければ助かってたかも知れないのに。」何度も二人の顔を思い出そうとする。すると、二人が振り返るより早くトラックに押しつぶされてしまう。思い出せない。名前だけしか呼べない。
「ひやー。」悪夢の中で二人を呼ぶ声にならない声が小さく病室に響いた。
美世が気が付くと、暗い病室にいた。足元には母がうつぶせて眠っている。気づかれないように起き上がって窓を開けると結構高い。ここから落ちちゃえば死んじゃうだろうな。そう思う。
美世は先ほどとは違い、落ち着いてはいたが、自分だけ生きているのが苦しかった。幾度もあの瞬間を思い出してしまう。自分がサヨとレンを殺した張本人なのだ。自分のせいで二人が消えた。二人に謝りたい。そう強く思った。
「サヨちゃんとレン君に会いに行くね。二人に謝るの。ごめんねって。」
そう、疲れて寝ている母につぶやくと窓から飛び降りた。
新たなジバクレイを見つけた四人はうららを先頭に、左右をサヨとレンが固め、一番後ろにキヨミがいるという偃月(えんげつ)の陣のような陣形をとった。うららの作戦で、これなら強敵にうららが手こずっても、サヨとレンが左右からサポートできる。
病院内を探索するとジバクレイが襲い掛かってきた。
うららは居合で使う模造刀の柄に手を添えると一瞬のうちに倒した。
ジバクレイの動きが止まり、中からまた、見覚えのある顔が現れた。
「あっ!吉良さんだ!」サヨとレンが同時に言う。
美世は、はっと我に返り、サヨとレンに気が付き、突然泣き出し、その場に崩れた。
何で泣いてんだろとサヨは思いながら美世の魂の緒をみつけて壺に入れた。
レンは美世に駆け寄り、「どうして泣いているの。」と優しく聞いた。
「だって、サヨちゃんもレン君も、目の前で死んじゃうんだもん。あの朝以来あえてないもん。でも、今会えた。良かった。会いたかった。うえ〜ん。」
美世は泣き続けながらレンに抱き着いた。
「そうか、あの朝、アタシたちに声を掛けたのは吉良さんだったのか。」
サヨが言った。
美世はサヨにも抱き着き「ごめんね。ごめんね。」とただ繰り返した。
「いや、謝ってくれなくてもいいんだけど、あの朝なにがあったの?私たちどうやって死んじゃったの?」
サヨが美世に聞くと美世は泣きながら教えてくれた。
その話は生々しく、そんな事があったのかと二人は驚いた。何せ二人の記憶は誰かに声を掛けられたまでしかないからだった。
「そっか、アタシとレンは一緒に潰れて燃えちゃったのね。」意外とサヨはドライに理解したようだった。レンも特に驚いている様子はない。
「で、何で助かったはずの吉良さんがジバクレイになってんの?」レンが不思議そうに聞いた。
美世は”私が声を掛けなければ二人が事故に合わなかったかもしれない”と思い、精神的に追い詰められて、あの朝、会えなかった二人に会いたくて謝りたくて会いにいこうと思って発作的に窓から飛び降りちゃったのだと言った。
「あー。でも折角助かったのにもったいない。オレとサヨなんか死んでるって言われても全く実感ないんだぜ。吉良さんに言われてなんか状況がわかったけどね。でも実感全くない。」
美世は「あの朝の事が目に焼き付いていてあのままでは辛くて生きてはいけなかったの。」と言ったが、「また、サヨちゃんとレン君に会えてうれしい。」とまた、泣きながら喜んだ。
確かにクラスの友達やうららやキヨミが仲間になってどんどん増えていくのは嬉しいが、この状況は何とかしないといけないとサヨもレンも思った。また、このまま進むと友達やクラスメートのジバクレイが増えて行って、何か自分たちのせいで友達が死んでいくんじゃないかと心配にもなってくる。
どうしたものかと二人で悩んでみた。
--
「私」が二人の軌跡をたどってくると大きな総合病院の前だった。
駐車場の壁寄りに小さな花とうさぎのぬいぐるみが置かれている。
私は香を焚き九字をきって二人の様子を見た。新しくこの場所にいた少女のジバクレイを仲間にしたようだ。皆の声は聞こえないが、見た感じ同じくらいの年の子たちに見える。友達なのかな?
香の煙の中にちらちらと様子が伺えるが、二人は何か悩んでいるようだった。
私は短冊に「先へ進め。悩んでいても解決しない」と書いた。
--
「レン、また、メッセージが来た!」サヨがそう叫んでレンに右腕を見せた。
”先へ進め。悩んでいても解決しない”
そら、そうだと二人は納得した。そう、現世で二人を見守ってくれている人もいるんだ。大丈夫だよ。二人は顔をあわせて頷いた。
「さあ、吉良さんも私たちの新たな仲間だよ。皆で天子と戦って世界を解放しよう!」
美世は驚いた顔で二人を見る。
「天子ってあの、最初に出て来る怖い神様の事?」美世がそういうと、サヨは「アタシとレンは天子に会ってないから知らないけど、このワケさまは天子と戦ってんのよ!」とうららを美世に紹介した。
「ワケさまは強いのよ。多分、オリンピックに剣道があれば絶対金メダルね!」そうも言う。
するとキヨミが前へ出て「吉良さんって言うんだ。私はキヨミ。強くないけどよろしくね。」
また、仲間が増え、チームは5人になった。サヨとレンはジバクレイを見つけて正気に戻して仲間にしている事を美世に教えた。
「サヨちゃんもレン君も強いんだね。」美世がそういうと、サヨもレンも「この中で一番賢くて強いのは、ワケさまだよ。」と言い、うららは「そんなことない。」って首を横にふりながら答えた。「諦めないで先へ行こうとするサヨちゃんとレン君が最も強いと思うよ。」
話をしながら先へ進むと、小さな駅舎が見え、そばにジバクレイが居るのを見つけた。
みな、戦闘態勢をとり、うららを先頭に陣形をとった。
吉良さんは、戦力にならないのでキヨミの後ろでキヨミに守ってもらうようにして、また、うららの左右にサヨとレンが構えた。
うららは駆け出し、風のようにジバクレイを追い、一撃で仕留めた。
サヨとレンも後を追ったが追いつけなかった。
うららが倒したジバクレイはキヨミと同じ年頃の可愛い感じのお姉さんだった。
「あれ。、サヨちゃんとレン君!」お姉さんはそういうと、二人の前に駆け寄ってきた。
えっ?誰このお姉さん?サヨがそう思った時にレンがお姉さんの顔を覗き「白井あおいさん?」と聞いた。
「あっ、嬉しい!レン君覚えてくれてたんだ!」
ええっ!白井さんってクラスの子じゃん。こんなお姉さんじゃないよってサヨも思って顔をよくみると、確かに成長して女子高生になっている白井さんだった。
「えっ!何で白井さんが大人になっちゃっているの?」サヨは不思議に思い聞いてみた。
「だって、小学生の時、サヨちゃんとレン君が死んじゃって、私、中学生になって、高校生になって、でも、友達もいなくって、毎日がつまんなくて、寂しくって、なんか二人の事思い出して、ふらっと電車に飛び込んじゃったんだ。」
サヨもレンも白井さんの事は覚えている。いつも一人で座ってた。話しかけても一言二言かわすだけ。てっきり一人が好きなのかと思ってた。
「私って人見知りで、頭悪くって、暗くて、一緒に居て楽しくないでしょ。サヨちゃんとレン君は元気良くって頭もいいし、いつも私の事気にしててくれていて、なんかこう教室でも目立ってたじゃない。いつも二人は賑やかだったし。憧れてたんだ。友達になれないかとね。でも、あの朝、二人がいなくなって、クラスが一気に暗くなって、誰も私の事なんか気にしてくれなくなって、そのまま中学、高校ときたけど、友達もできなくて、サヨちゃんとレン君がいたときと違って毎日が寂しくつまんなかったんだ。」
えっ!そんな経ってから自殺しちゃった白井さんもここに現れるってどういうこと?
アタシとレンはあの朝のままの姿で、白井さんは女子高生になってる。でも、うららの自殺も吉良さんの自殺もあの朝以降に起きている事で、白井さんも時間はかなり経っているけど、あの朝以降起きた事だ。
サヨはキヨミが気になり、いつ死んだのか聞いてみるとやはり、あの日の朝以降の出来事だった。
そうか、あの日の朝の後は時間の流れなど意味がないんだ。サヨとレンは顔をあわせ頷いた。そうか、もしかすると、このジバクレイの世界の外道界ははアタシ達の世界なのかもしれない。
サヨとレンがあの朝、事故死してから数珠のように連鎖して起きている友達や仲間たちの死。
これらは自分たちの事件に端を発している。
あの朝、事故がなければ皆、救えたかもしれない。
だとしたらアタシ達は天子を倒してジバクレイを解放するだけではなく、事故がおこる前に戻らなければ皆を助けられないかも知れない。
そう考えると、自分たちの事故もこの世界にいる誰かの事件がきっかけになってその事件以降にあの日の朝が起きたという事も考えられる。
”因果応報”
何事にも切っ掛けがあるという事をサヨはパパに教えてもらってた。
あの日の朝の出来事にも何かきっかけがあるに違いない。サヨはそう強く感じた。
「レン、ジバクレイを正気に戻してあの朝より前にジバクレイになった人を探してみよう。」
サヨがそうレンに言うとレンも解っている様子でサヨに言った。
「この世界に時間の流れがないのなら、事故の前に戻れる可能性はあるね。オレ等があの日の朝の前に戻れればここにいる皆を助ける事が出来るね。」
サヨとレンはこの話を新しく仲間に加わった白井さんを含めて説明した。
白井さんもキヨミも吉良さんも良くわからないといった反応だったが、うららは「そうね。サヨちゃんとレン君の事故の因果になった事件があるのかもしれない。事故の日より前にジバクレイになった人を見つけてみようよ。」と言った。
サヨとレンは中心にうららを置いてそれぞれ左右に分かれ手を繋ぎ楽しそうに先へ進む。最初は二人だけで逢魔が時を迎えたままの世界でちょっと不気味なレトロな街並みのさみしい場所だったが、今は六人の友達が仲間になっている。
特にうららは強く賢いので二人の頼れる存在になっている。彼女がいるだけで安心できた。
しばらく六人は手を繋いで散策しつつ、歩いて行くと、古い木造の校舎が見え、先の教室らしい部屋の中にジバクレイが見える。
「ほら、ジバクレイが居る。さあ、皆で行こうよ!」サヨがそういうと皆で古い木造校舎向かって校庭を走り出した。サヨもレンもうららもみんな楽しそうに駆けていく。
そのジバクレイは今までのみんなと違い教室にただ佇んでいた。皆が教室に入ると、突然物凄い勢いでうららに襲い掛かって来る。その迫力に白井さんとキヨミ、吉良さんは逃げ出したが、うららは冷静に模造刀の柄に手を置くと目の見えない速さで踏み出し打ち倒した。
ジバクレイはサヨやレンの知らない男の子の姿に変わった。
「中畑君!」うららがそう呼んだ。
その男の子は、うららに気が付くと顔をくしゃくしゃにし突然泣き始めた。
「綾瀬さん。ごめんなさい。ごめんなさい。」ただ、うららに向かって謝っている。
さすがのうららも動揺しているようで困った表情をしていた。
「中畑君。どうしたの?何があったの?何で私に謝るの?」
うららがそう聞くと、その男の子はこう答える。
「ボク、いつも学年で綾瀬さんの次で二番しか取れなかったんだ。それを両親に怒られ、いつも寝る間を惜しんで勉強してたんだけど、全然駄目だったんだ。でも、綾瀬さんが亡くなって、学年でようやく一番になれたんだ。そうしたら、ボクの両親が邪魔者が消えて良かったなとか酷いことを言うんだ。でも、ボクは実力で一番になったんじゃないんだ。綾瀬さんが目標で綾瀬さんがいたから二番に成れてたんだ。綾瀬さんがいないと勉強ももうできないかも知れないし、実力に及ばない一番なんて維持していくのはできないんだ。綾瀬さんは頭が良くって、可愛くて、綺麗で、凛としてて、気高くって、ボクには到底及ばない雲の上の女神のような人だったんだ。綾瀬さんが死んじゃって良い訳がないじゃん。」
とやたら滑舌のいい早口で言う。
要するに、中畑君はうららが憧れの人だったらしい、で、両親がその憧れの人を邪魔者扱いしたしたことを謝っているらしい。で、うららが目標だったのに目標がなくなってしまったとの事で、手の届かない存在に感じていたという事のようだった。
「えっ?中畑君。それなら、私と勉強すればよかったのに。声を掛けてくれれば、一緒に図書館で勉強できたのに。二人で同じことやってれば一緒に一番になれたかもしれないよ。」
中畑君はそれを聞くと「綾瀬さんにそんなことお願いできない。」と顔を赤らめてもじもじしながら言った。
「でも何で中畑君がジバクレイになっているの?」うららがそう聞くと、「勉強が嫌いで、綾瀬さんも死んじゃったし、ボクも死んじゃえば、また、綾瀬さんに会えるかと思って・・・」恥ずかしそうにやはりもじもじ言う。
なんだコイツ。レンはムカついてきた。なんか自分が自殺したのはうららのせいみたいじゃないか。勝手に死んでろよ。うららを巻き込むな。そう思ったが、もう、皆死者なのでそんなこと言うのも馬鹿らしくなってきた。
でも、まあ、新しい仲間だ。こいつにも何かの役にたってもらおう。
この男の子はうららのクラスメートで中畑修(おさみ)と言った。頭はそこそこいいのかも知れないが強くはなさそうだ。そこでうららが皆の目的を中畑君に話した。
「そうか、ここには時間が存在しないのだね。ならば未来と過去が入り混じっている空間なのかも知れない。つまり、ここを通って未来にも過去にもいける神の領域なのかも知れない。何故なら、ボクが天子に呪縛された時に言われた永遠の罰を与えると言ったことから解釈するに、この世界に時間の尺度がなかったら、ジバクレイにされ、呪縛されればそれは永遠になる。でも、勝手に時間をさかのぼったり進んだりは出来ないだろう。これが出来るのならば天子に呪縛されてないサヨちゃんやレン君は勝手に時間を遡れるハズだ。でも、これができないという事はやはり、その操作を天子が独占していると考えて間違いないだろう。しかしながらまず、過去と未来への時間軸が平坦であるという証明に未来の誰かと過去の誰かと会っておく必要があるだろう。」
とまた、滑舌のいい早口で言った。
うららは「レン君とサヨちゃんのクラスメートの白井さんが高校生になって、ここで現れたから、未来と今が今ここで同期していることは解っているの。今、確認できていないのは過去も同期しているのかという点だけなの。」と言った。
「ワケさま。過去はきっとあの日の朝の事故の因果となったジバクレイだよ。この中畑くんの事件もワケさまの自殺の因果だし、ワケさまの事件は、あの日の朝の事件に因果があるし、唯一解らないのはキヨミちゃんの事件が何の因果か解らないだけで、ひょとするとあの日の朝の事件の因果と同じなのかも知れないよ。」
サヨはうららにそういうと「でもまあ、今は考えてても先に進まないから、どんどんジバクレイ見つけようよ!」と皆に言った。
チームは7人となり、うららを中心に左右にサヨとレン、と続き、偃月の陣形のように並び先へ進む。うららによるとこの並び方がこのチームにはいいとの事。中畑くんはうららと手を繋ぎたかったようだったが、レンが阻止している。うららはそんな二人の姿を見てちょっと嬉しくなった。
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