紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市内の「宝」つながりで全国に観光PR 〈2021年1月30日〉

2021年01月30日 08時30分00秒 | 記事


「宝」つながりの一つ、財部の宝神社


 昨年6月、12月と半年の間に続けて御坊市内の宝くじ売り場で高額当選が出たのを受け、御坊市役所の若手・中堅職員がチームをつくり、市内の「宝」つながりで全国に観光、魅力を発信しようと、アイデアの検討を始めた。湯川町財部には「財宝の宮」として知られる宝神社、野天風呂「宝の湯」があり、特産品として御坊菓子工業組合が商品開発した「幸せくるる御坊のお菓子」もあり、こられを活用した観光ルートづくり、宮子姫キャラクター「みーやちゃん」とのコラボなどを考えている。

 昨年6月に湯川町財部のロマンシティ御坊店の宝くじ売り場で3億6000万円の「ロト6」1等が出たのに続き、12月の「年末ジャンボ宝くじ」では美浜町田井のWAY書店 TSUTAYA美浜店の売り場から1等・前後賞あわせて10億円の当選が出た。確率の問題とはいえ、半年間で億単位の高額当選が続いた御坊は「宝の地」として「運気上昇」「熱い」と注目され、御坊の売り場を訪れる人が増えるのではと予想されている。
 先日、御坊ウエイチャンスセンター、御坊ロマンシティチャンスセンターの関係者が市役所を訪れ、全国の売り場で自治体等とコラボした取り組み事例を紹介し、コラボ企画の提案があり、宮子姫キャラクターの「みーやちゃん」のイラストを売り場の看板に入れて御坊をPRすることを検討している。また、三浦源吾市長の提案で秘書室、企画課、商工振興課の若手・中堅職員でチームをつくり「宝」つながりで全国に御坊をPRするためのアイデアの検討も始めた。
「たから」が地名の湯川町財部には「財宝の宮」として知られる宝神社がある。神社に参拝して宝くじが当たったという参拝者の話が口コミで広がり話題となり、過去には宝くじの当選祈願祭を行い、宝船の絵馬や七福神のおみくじ、金運だるまなどグッズを販売したり、恵方初詣などバスツアーが組まれ、京阪神から多くの参拝客が訪れた。
 御坊菓子工業組合が商品開発した「幸せくるる御坊のお菓子」は御坊の魅力を伝える「学」「健」「金」「美」「結」の5つの「五望」をキーワードにした5つの菓子。「金」は日高別院太鼓楼をモチーフしてクリームを挟んだクッキー。特産品として販売し、日高広域観光振興協議会の「ひだかブランド」にも認定されている。
 観光ルートの例として御坊を訪れ、野天風呂「宝の湯」で体を清め、売り場で宝くじを買い、宝神社で当選祈願し、土産で「幸せくるる御坊のお菓子」を購入してもらうなどが考えられる。検討チームの職員は「まずは提案いただいた『みーやちゃん』のコラボ企画を先行させ、そのあと、観光振興や御坊の魅力発信に向け、何ができるかなどを考えていきたい」と意欲を見せている。


 その他の主なニュース

衣奈漁港(由良町)で養殖ワカメの天日干し始まる

御坊市消防本部で3日間、岡田君と玉置君(和歌山工業高)が就業体験

由良町が高齢者向けに救急医療情報キットを無料配布

「台風の被害地域に認定」と偽り不審電話が相次ぐ、御坊市が注意呼びかけ