選挙運動もきょう限り。街頭演説などで支持を訴える候補者
8日投票の印南町議選(定数12)は選挙運動も残すところきょう1日限り。8年ぶりの選挙戦に加え、新人の乱立で票読みに苦労している各陣営は、地元や空白区を中心に最後のお願いで圏内入りをめざす。定数4人超過の激戦となったが、現職3人、新人1人が安全圏入りしたと見られ、その後に現職4人、新人1人が続き、下位は現職、新人5人が混戦状態で激しく競り合う。新人2人は苦戦を強いられている。
16人が立候補し、定数14で争われた平成17年の選挙で12番目当選が400票だった。定数12の今回は平成17年から有権者数が1000人近く減っていることを考えると当選ラインは360票前後、400票あれば安全圏と見られ、各陣営とも安全圏入りめざし「最後のお願い」で票の上積みを図る。
現職で前回3位(579票)、初当選がトップ(708票)の玉置克彦氏は、切目地区から5人が出馬している影響もあり、これまでより厳しい戦いとなっているが、前哨戦から精力的に活動、地元を固め全町で浸透を図り安全圏入りか。前回新人でトップ当選(628票)の前田憲男氏は今回も地元を含む真妻地区区長会の推薦を受け盤石な戦いも真妻地区の有権者が8年前よりかなり減っていることや新人の乱立で前回より厳しいものの他地区でも票を掘り起こし安全圏入りへ。両氏はトップも視野に入る。6回目の当選をめざす榎本一平氏は、511票で6位当選の前回より厳しい戦いも共産党の組織票に加え、地元をはじめ全町的に浸透を図っており安全圏内に入ったか。
最古参となる堀口晴生氏は、地元から新人2人の出馬で512票で5位当選の前回より厳しいと見られるも、大票田の地元印南地区をはじめ他地区でも支持を広げ当選圏入りか。同じく印南地区の現職・中島洋氏は前回新人で518票の4位当選。今回は新人の乱立で厳しい戦いとなっているが、地元を中心に票の掘り起こしに努めるなど巻き返しに懸命で当選圏入りしたか。3回目の当選をめざす杉谷考祥氏は前回、615票2位当選も今回は苦戦を強いられている。地元の切目川地区を中心に支持拡大に懸命で結縁を頼りに印南地区でも浸透を図り当選圏内に入ったか。
同じく3回目の当選をめざす藤薮利広、岡本庄三両氏は今回ともに前回に比べ厳しい戦いとなっている。藤薮氏は地元津井区をはじめ印南地区を中心に支持拡大に努めるとともに出身地の印南原区で票の掘り起こしに取り組むなど追い込みを見せ当選圏内に滑り込んだか。岡本氏は地元山口区の推薦が得られなかったこともあり、地元票固めに努めながら他地区での支持拡大に懸命で当選ラインに届いたか。ともに島田区で当選1回の古川眞、木村栄一両氏は同区から新人が出馬した影響もありともに厳しい戦いだ。
初の選挙戦となる古川氏は地元での支持拡大に努めながら他地区でも浸透を図るなど懸命な活動で当選圏入りか。昨年の補選で当選の木村氏は、伸び悩む地元での支持拡大に懸命で、補選の経験を生かし他地区でも票の掘り起こしに努めるなど追い上げ当選圏に届いたか。
新人では地元区の推薦を受け出馬の津井雅人氏は地元はもちろん周辺区の切目川地区を中心に支持拡大に努め、姻戚の県議の支援もあり全町的に浸透を図るなど安全圏に達したか。新人でいち早く出馬を表明した黒井美晴氏は地元印南原区を中心に支持を広げながら稲原西地区などでも票を掘り起こしに懸命で当選圏に入ったか。同じ印南原区から出馬の谷章資氏も地元を中心に支持拡大に取り組みながら他地区でも浸透を図るべく草の根的な活動で追い上げ当選圏に滑り込んだか。
大票田の印南地区から出馬の片山智文氏は立候補者最年少で若さを強調しながら地元を中心に草の根選挙で全町で支持拡大に懸命で当選ラインに届いたか。初の女性議員をめざす丸山則枝氏、出馬表明からわずか10日の有本洋一氏はともに出遅れたほか、組織もなく独自の選挙戦を展開。厳しい戦いで当選ラインにどこまで近づけられるか。
期日前投票 5日までに870人(男373・女497)が投票を済ませた。
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