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日高町道 高家中央線改良で天満井橋撤去  順調なら10月以降メドに通行止め 〈2021年8月12日〉  

2021年08月12日 08時30分00秒 | 記事


天満井橋から下流左岸(写真奥側)に橋台設置


 日高町は、高家地内中央を南北に走る町道の改良事業で、順調に進めば10月中に天満井橋撤去に取りかかれるメドで、通行止めになる見通しとなった。同線は生活道としての利便性向上と、同地域は南海トラフ巨大地震想定で津波浸水区域で、避難路として重要な位置にあることも含め、平成27年度から着手。改良は地元待望の大型事業で、町は国の補助事業を活用しながら、6年度までに完成させたい考えだ。
 人口が増加している地域で県農協紀南農機事務所付近から、同町役場付近までの南北に通る町道高家中央線(延長780メートル)は、通行が増え、通学路にもなっており、狭小な部分もあることから、生活道として安全で広い道が求められている。同町道が位置する高家地内の南側は南海トラフ巨大地震で津波浸水区域と想定され、区域外となる日高町役場付近まで通じるルートとして、南北に走るのは国道42号しかなく、1本だけの基幹道路では円滑な避難が不安視されていた。
 これらの背景から、地元から強い要望があり、町は改良に向け検討。幅員5メートルにして歩道1・5メートルを取り付けるよう平成27年度から測量設計に着手。特に同線の中ほどにある天満井橋(延長20メートル)は幅員が2・5メートルと狭く普通自動車1台が通るのがやっとで、老朽化もしているため、28年度で架け替えの詳細設計に入った。
 同橋付近は若干、町道が屈折しており、まっすぐに通すよう下流へ10メートルほどずらし、延長40メートルの斜橋として新設する計画。昨年度に左岸の橋台設置を終え、今年度はその付け合わせ工事に入り、現橋りょうも撤去するが、スムーズに進めば、10月頃に作業に取りかかれるという。工事となれば2年間は通行止めとなるため、地元区にも周知する。
 補助金返還や加算金のペナルティーがあった事業だが、進ちょくは変わらず、最低でも50%の補助を受けられる国の社会資本総合整備事業を要望。町は「大型事業なだけに、町単独で簡単にできるものではない。満額つけていただければありがたいが、補助が付く状況によって進め方も変わる」と話す。
 4年度は新橋の右岸橋台設置や上部工事に入る予定で、橋を抜いた道路部分の延長740メートルは現状、402メートルの路側工事を終えており、5年度で残りの路側及び水路を完成させ、6年度で舗装整備して事業を終わらせたい意向。事業が完了するまでの概算総事業費は5億円と見ている。町は「地元待望でもあり、計画通り、6年度までにはなんとか完了させたい」としている。


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