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令和5年秋の叙勲 大杉達(御坊市)尼田正男(印南町)猪飼健夫(海南市)森崎真喜子(美浜町)各氏 〈2023年11月5日〉

2023年11月06日 08時30分00秒 | 記事

 令和5年秋の叙勲が発表され、県内から43人が受章した。日高地方から旭日双光章に水産業振興功労で御坊市野口1206の1、県内水面漁業協同組合連合会代表理事会長の大杉達氏(78)。瑞宝小綬章に教育研究功労で印南町印南2164の3、和歌山工業高等専門学校名誉教授の尼田正男氏(79)と海南市岡田386の2、同名誉教授の猪飼健夫氏(79)。瑞宝単光章に社会福祉功労で美浜町和田274の7、元特別養護老人ホームときわ寮川辺園総括主任介護員の森崎真喜子さん(65)――の4人が選ばれた。11月上~中旬に東京で伝達され、その後拝謁が行われる。県からの上申者のうち総務省、厚労省、こども家庭庁、消防庁関係は8日に県庁で伝達、後日拝謁する。

県内水産業の振興に尽力
旭日双光章 大杉達氏
 昭和50年に日高川漁協組合員になり、日高川の水産資源減少を危惧し、アユやアマゴなどの資源保護や保護増殖、河川環境の保全に積極的に取り組んだ。平成3年から6年間、組合理事を務めて退任したが、経営立て直しに平成17年再び理事となり、平成20年に組合長に就くと、アユやアマゴの一夜干し製造加工場を新設し経営改善に寄与した。
 紀伊半島大水害による大被害後、天然アユのそ上が激減する中で海産養成親魚の放流を試み、そ上数を回復させるなど人為的な親魚の供給で資源維持増大を図れることを実証。「あゆ再生プロジェクト」事業をスタートさせ、賛同する企業等からの寄付で親アユの放流を行い、天然アユ資源保全のために取り組んだ。
 日高川漁協だけでなく、平成21年に県内水面漁協連合会長に就き、これまで14年余にわたって組合運営と県内水産業の振興に尽力。基幹事業の増殖対策に積極的に取り組み、各河川組合の放流用アユ種苗の生産確保、冷水病被害の河川に特別養成アユの無償提供、産卵用親アユ放流への支援などを実施。
 遊漁者減少対策に釣り雑誌やインターネットを活用した釣果情報の発信など県内外からの釣り人誘致にも努めた。
 大杉氏の話 日高川漁協組合員はじめ、県下の内水面漁協組合関係者の協力と支援があってのものです。今後も内水面漁業の発展に努めたい。

教育振興、発展に寄与
瑞宝小綬章 尼田正男氏
 山口県出身で東京都立大学大学院を修了し、昭和48年に和歌山工業高等専門学校講師に採用。平成2年から教授を務め、平成19年3月に退官するまで土木工学を担当し、教育・研究に努め、同校の運営や教育はもとより、研究でも成果を上げるなど同校の教育振興、発展に大きく寄与した。これらの功績から名誉教授の称号を受けている。
 実験や実習、設計製図などの科目を重視し、実践的な授業を通して現場で活用できる技術者の育成を教育理念に、道路や橋梁などを建設する技術、災害から人命を守る技術などを教授。
 土木工事において大規模な構造物を建設する際の基本原理・原則を理解し納得するために実験過程における現象の可視化と実験値と理論値を検証できる小規模で短時間に実験できる模型実験装置や教育用教材を開発するなど工夫を凝らした授業を実践。
 開発した実験装置で全国発明くふうコンクールや全日本教職員発明展で特別賞を受賞。
 学校運営面では同校で平成9年に開催の近畿地区高専技術研修で研修責任者を務めたほか、目的意識とゆとりをもたせた就職指導、進路指導を行うとともに公務員志望者に対する合格者の増加に努めた。
 尼田氏の話 教育研究に情熱を持って邁進してきましたが、叙勲という形で評価していただいたことは望外な喜びで、これを機に社会活動に励みたい。

金型製作の研究に全力
瑞宝小綬章 猪飼健夫氏
 同志社大学工学部電子工学科を卒業、同大学院工学研究科修士課程電気工学専攻を修了。同年に和高専電気工学科(現電気情報工学科)助手に採用され、48年に講師、52年に助教授、平成4年に教授へ昇任し、平成19年3月に退職した。
 37年間、電工学科、その後改組した電気情報工学科の電気回路等電気工学の主要科目や電気機器等の強電系科目を担当。金型の製作に欠かせない放電加工に関する研究を長期継続、工具電極の低消耗化を実現する理論・実験的研究成果を学会誌に発表し、工業会での金型製作性能向上に貢献。昭和62年度に文部省内地研究員で同志社大学工学部電気工学科で放電加工、平成元年度に同外地研究員でオランダ、ツウェンテ工科大学等でレーザクラッディングに関して研究している。
 学校運営面で情報処理教育センター長やJABEE委員長など歴任。授業料免除等・奨学生選考委員会委員を務め、電気学会関西支部評議員、電気加工学会本部理事、大阪大学大学院の外部評価委員などを務め、国際科学技術財団が授与する日本国際賞の推薦人にも登録された。
 JICAの専門家としてインドネシアの学校建設に関わり、県下中小企業への省エネ対策診断など地域社会でも活動した。
 猪飼氏の話 長年、健康で続けられてきただけ。
 皆さんのご支援のおかげで、章を受けられ本当に光栄です。

敬愛の意込め介護に専念
瑞宝単光章 森崎真喜子さん
 平成7年8月に奉職して以来、27年の長きにわたり介護業務に従事。利用者に喜んでもらえるよう常に笑顔を心掛け、強い責任感と探究心、向上心を持って老人福祉に専念してきた。
 平成7年8月に現・御坊日高老人福祉施設事務組合が運営する養護老人ホームときわ寮の臨時寮母に就いて以来、同組合の施設で介護業務に従事。利用者一人ひとりを尊重しながら、より快適で安心安全な生活を送ってもらえるよう、介護支援と生活支援に力を尽くした。
 自己のスキル向上に努め、平成11年4月に介護福祉士資格、14年3月には介護支援専門員資格を取得。19年10月から養護老人ホームときわ寮訪問介護事業所のサービス提供責任者、23年4月から特別養護老人ホームときわ寮の主任介護員、翌年4月からは同寮の総括主任介護員を歴任し、慈愛に満ちた人間性で老人福祉業務に専念した。積み上げた経験と知識を活かして後輩の指導や育成にも力を注ぎ、和を重んじて施設運営や地域福祉に尽力した。
 平成30年3月末日で定年退職して以降も、パート介護員として特別養護老人ホームときわ寮川辺園に勤務。コロナ禍の苦労もあったが、今なお「人の役に立てれば」と介護業務に従事し続けている。
 森崎さんの話 みなさんに助けていただいたお陰で、今までやってこられた。みなさんの力添えがあってこそ。感謝しています。


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鹿児島2023全国障害者スポーツ大会・ボッチャで髙山純代さん(日高川町)が金メダル 〈2023年11月3日〉

2023年11月03日 08時30分00秒 | 記事


ボッチャ競技で金メダルを獲得し笑顔の髙山さん


 かごしま国体(10月7日~17日)に続いて開かれた第20回全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」(10月28日~30日・鹿児島県)で、日高川町中津川の髙山純代さん(43)=県立医大勤務=が、ボッチャ競技で金メダルを獲得した。髙山さんは「緊張感があったけど楽しめ、優勝はすごくうれしかった。これからも色んな大会に出場していつかパラリンピックに出られたら」と話している。

 髙山さんは、中高校時代には陸上部でも活躍。看護師になったが、バイク事故で大きな後遺症が残り、その後はリハビリ医師の勧めで11年前に砲丸投げを始め、岩手、和歌山大会で2位に入賞。ジャベリックスローでも福井大会に初出場で優勝した。
 今年になり、県障害者スポーツ協会のスタッフの勧めで新しい競技の「ボッチャ」に挑戦。ボッチャは目標となるジャックボールに6個ずつのボールを投げて近さを競う競技で、練習を開始してすぐに出場した和歌山大会立位クラスで優勝し、全国大会出場を決めた。その後は本格的な投げ方の指導を受けて、近所の人を相手に自宅での練習や県内の小規模な大会で実戦を重ね、大会には県代表として座位(車イス)の選手とペアで出場した。
 ボッチャ競技には都道府県や政令指定都市などの代表58チームが出場。髙山さんペアは金メダルをかけた新潟市代表との戦いで2―0、1―0、山形県代表も1―0、1―0のストレートで下して県勢初優勝。髙山さんは「ペアの選手の力も大きくて優勝できました。」と笑顔を見せた。


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由良町長選へ 町商工会が山名実・町長に出馬要請 〈2023年11月2日〉

2023年11月02日 08時30分00秒 | 記事


出馬要請を受ける山名実町長(左)


 来年5月18日の任期満了に伴う由良町長選へ町商工会(浜出吉高会長)は1日、山名実町長(67)に2期目再選を目指して出馬するよう要請した。町長選に向けての出馬要請は初めて。山名町長は再選へ意欲を見せ、議会12月定例会で正式表明する見通し。いまのところ、町長選へは元町議会議員らにうわさはあるものの表立った動きはなく無風の状況。

 この日、浜出会長ら商工会役員5人が役場を訪れ、「子育て・防災・高齢者・教育・産業振興など支援を積極的に展開し住民福祉の増進に精力的に取り組んでこられた。1期目は残すところわずかになりましたが、山名町長の政治力や行政手腕を発揮するのはこれから。引き続き町政を担当され、魅力あるふるさとづくりを託せるのは山名町長をおいていないと確信しています」と要請書を手渡した。山名町長は「要請を重く受け止めています。町のために頑張っていこうと思う」と再選へ意欲を見せた。
 令和2年の前回の町長選は、現職の勇退表明を受け元町議2氏と名古屋市のファイナンシャルプランターの3氏が激突。コロナ禍で従来の選挙活動ができないなか、元町議2氏がデッドヒートを繰り広げ、山名氏が1902票を獲得、1691票の相手元町議との激戦を制し、初当選を果たした。


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御坊市新庁舎前に和田勇顕彰碑と看板が引っ越し 〈2023年11月1日〉

2023年11月01日 08時30分00秒 | 記事


新庁舎正面玄関前に引っ越した顕彰碑と看板


 御坊市の新庁舎建設工事に伴い、令和3年2月に市立体育館正面玄関横に仮移設した名誉市民第1号で昭和39年東京オリンピック実現に尽力した和田勇氏の顕彰碑と看板が、4日に竣工式を行う新庁舎正面玄関前への引っ越しを終えた。
 和田勇氏の顔が入った顕彰碑は、御坊ロータリークラブが創立50周年記念事業で平成16年に庁舎前に設置し、その後、市が和田勇顕彰事業で29年にPR看板を設置。新たな設置場所は新庁舎正面玄関前で、来庁者の目に入る好位置に設置されている。


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