妻は月がきれいな夜はバルコニーに立って物思いにふける。
私は「お月さんきれいだね」と傍に行って声かけた。
「そうね、キレイよね。お月さんって何を見てるんだろうね」
日頃の妻の言動から想像もできないような情緒的な言葉が出た。
「お月さんもきれいだけど、おまえさんのほうがもっと綺麗だよ」
冗談と言えど、自分でも恥ずかしくなるような言葉をかけた。
「そうね、あんたもそう思う? わたしもそう思ってるわ」、しゃあ
しゃあと言うところが妻らしい。
私は思わずバルコニーから落ちそうになり、必死で手すりに掴まった。
昨日の月は「立待月」と呼ぶらしい。夜空に美しく輝いていた。
「昔、あなたと語りあかした月の夜が恋しいわ」なんて、昨晩の妻は
柄にもなくロマンチックであった。
過去記事
満月と妻
私は「お月さんきれいだね」と傍に行って声かけた。
「そうね、キレイよね。お月さんって何を見てるんだろうね」
日頃の妻の言動から想像もできないような情緒的な言葉が出た。
「お月さんもきれいだけど、おまえさんのほうがもっと綺麗だよ」
冗談と言えど、自分でも恥ずかしくなるような言葉をかけた。
「そうね、あんたもそう思う? わたしもそう思ってるわ」、しゃあ
しゃあと言うところが妻らしい。
私は思わずバルコニーから落ちそうになり、必死で手すりに掴まった。
昨日の月は「立待月」と呼ぶらしい。夜空に美しく輝いていた。
「昔、あなたと語りあかした月の夜が恋しいわ」なんて、昨晩の妻は
柄にもなくロマンチックであった。
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満月と妻