こんにちは。
皆様、お正月如何お過ごしでしたか?
殆どの社会人の方は今日からお仕事でしょうね。
私は明日からなので、このタイムラグを活用してブログを書いています
年明け最初の更新は一般参賀でしたが、2回目は昨日観劇した舞台公演を選んでみました。
果たしてどんな公演を観てきたのでしょう?
「火消哀歌」「振袖大火」「晒場慕情」の3公演同時開催。
公演は1月4日~13日間、東京の池袋にあるシアターグリーンで行われています。
内容と感想を書く前に、皆さんちょっと気になることありませんか?
そうです!萬屋錦之介??って、あの往年の大スターの一座?…と思われるかもしれませんよね~
結論から言うとよくわかりません。
彼は既に97年に他界してますし、現代の情報検索の武器であるインターネットを駆使しても、全く繋がりが確認
出来なかったからです。(※その後の調べで、座長の義父が萬屋錦之介氏とわかりました)
でも旗揚げが最近の様ですので、生前の彼が関わっていなかったのは確かな様です。
で、萬屋錦之介さんとは一度、凄い至近距離でお会いした事があります。
もう20年以上も前、母の入院していた病室の見舞い帰り、病院内の下りエレベーターに乗り込んでくる錦之介さ
んと一緒になりました。
今も鮮やかな思い出になっているのは、その時忘れられないエピソードがあったからです。
錦之介さんは閉まりかけていたエレベーターに、確かお連れの方と乗ります~!と声を掛けながら入って来られ
ました。
既にエレベータは満員状態で錦之介さんを待っていましたから、スペースは入口近くの僅かな場所しか空いて
いません。
彼はちょこんとそのボタンのある場所に身を置くと、少し皆さんを待たせたことにバツが悪かったのか、何~とそ
れからエレベーターボーイを買って出られたんです。
エレベータが止まる度乗って来られ方に何階ですか~?、次は何階でございます~とご自身楽しみながら…
その姿がとても滑稽だったのと、あの大スターが即興でこんなことしてくれるんだあと思うと、只ただビックリする
ばかりでした。
母の容態に凄く精神的に落ち込んでいた時だったので、1階に到着する迄のほんの僅かでしたが和やかな気
持ちにして貰えた気がします。
ご自身も体調が良くなかった時期に、そこ迄周りに気を配り楽しませて下さるエンターティナーぶり…
やっぱり大物スターは違う(笑)、そう思いました。
降りた時一緒にいた姉が、錦之介さんにエレベータボーイして貰っちゃったと、嬉しそうに言っていたのが今も
記憶に残っています。
さてさて本題から大分ずれてしまいましたが、この公演の特徴は「江戸の大火」をキーワードに、各々「火消」
「花魁」「町人」の人間模様、悲喜交々を表現しているところにあります。
しかも3公演とも同時(時刻)開演で、一部の役者さんが隣の舞台に移動して同名で登場するという斬新さ…
間に合わなければ不自然な間があいてしまうという、ちょっとスリリングさも味わえる内容なんです。
公演ポスターから。左から「晒場慕情」「火消哀歌」「振袖大火」の順。上下でワンセット。
自分はその中で「火消哀歌」を観劇しました。
物語は、かつて火消でありながら大火で頭領であった父を失って鳶になっている助六と、想いを寄せるその幼
馴染で家の借金から吉原に上がった逢初を中心に、その火消衆や花魁達の様々な思いやそれを取り巻く人間
模様を描いた内容で、時が流れ10年後逢初の年季奉公明け直前に起きた、江戸の大火で一気に終幕へと向
かう展開になっています。
公演ポスターから。助六の妹うめと友達のましろ。
贔屓(ひいき)の子がうめとして出演していたのでこの舞台を選んだのですが、火消の兄貴分や大火で息子を
亡した女将さんに実力派の俳優を起用しているせいもあり、観ていて感情的にもとても引き込まれる内容でした。
笑いあり涙ありの物語の展開は、どちらかと言うと大衆演劇に近い感じですかね~
入場時配布された簡易パンフレット。3公演の物語を詳細に記載。
舞台も質素な作りですし、役者さん達も花魁の大夫以外誰も髷や髪を結っていませんし、衣装は着物ですが
時代考証的には現代風の様でしたので、所謂巣の芝居で勝負の舞台との印象を受けました。
ポスターにある通り、イケメンの若者が多いせいか観客も若い女性がかなり見受けられ、お値段は前売で5千円
前後(3公演で各々5百円ずつ異なる)はちょっと高い??かもしれませんが、暫し江戸の世の人情話に触れて
みるのにはいい舞台かと思います。
公演ポスターから。助六と幼馴染政五郎。
個人的にはもう一人贔屓の子が出ているので、時間を作って「振袖大火」の方も観劇しようと思っています。
もし観劇しましたら、今度は手短に(笑)書きますね。
ではでは。
萬屋錦之介一座「ざ☆よろきん」2014年新春本公演公式HP
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