最近は覚えている夢を良く見ている日々です。
「夢」
私の住む家の裏は公園なのですが、そこに朽ち果てた神社があり
(現実には別の場所におきつね様みたいのがある)
浮浪児たちと親にかまってもらえない少年たちが集まっています。
浮浪児と親のいる子は服装と持っているゲームなどで一発で見分けることができます。
私の家の庭から現実には無い、奇妙な形の南国の果物が樹上で発酵して臭いがしています。
ご近所から苦情が来るだろうと思い、神社の方に伸びた果物を日の出後取るために
私は夜中に裏の神社に見に行くことにします。
そこに2番目の兄が遊びに来たので、本来果物取りなど全く面倒のくさい私は、
彼にも付いてきてもらいます。
兄は「子供たちに果物取りを頼んだら?」と言います。
それは面倒くさがり屋の私が望んでいて、厚かましいように思って黙っていたことでした。
私は帰る家のある子供たちよりも浮浪児たちに遥かに好感を持ちました。
いつの間にか兄はどこかに行ってしまいました。
「果物を摘み取りたい。食べられないものは処分して美味しそうなのは皆で分けましょう。
アルバイトとしてお礼も払います。」
夢の私はお金持ちのようです。子供たちは普段50円くらいのお金で色々なことを
しているようです。着るものもひどく、余りにもアンフェアに思いました。
私は高すぎても低すぎてもいけないと思い、子供のバイトだから600円くらいとか
考えています。
すぐに果物の山ができあがりました。発酵しすぎた果物は適切に処分されました。
子供たちは大変賢く瞳がきらきらと輝いていて、私は本当に可愛いと思いました。
今まで(私を含めた)社会と大人に全く関心を持ってもらえなかったのでしょう。
私と喋ったり果物を食べたりすることを全身で喜んでくれるのです。
私はふと、彼らが成人するまで、自由を奪わない、つかず離れずの保護者になろうかとも
考えます。
(この子たちはとても逞しい。家も親もあり学校に行き綺麗な服を着ていても、
夜の公園で憂鬱な顔で友人とゲームをする少年たちとは本質的な輝きが違う。
今更皆と同じ一般の教育を受けたところで今以上の幸せになるわけでもないだろう。)
怪我や病気になることも寒い時もあるでしょうし、お腹がすいた時とか、ピンチの折だけ
助ける保護者です。
現に、果物の話を持ちかけてから、子供たちは自主的に朽ちた神社も同時に掃除をし、
そこは突然灯火のある明るい不思議な空間として、私のお隣さん、彼らの住処となったのです。
そしてどうなったのか。
夢は時空を越えて私はある仕事のパーティで成人した浮浪児の一人と再開します。
浮浪児たちの中でも年長で利発だった少年が青年としてそこにいます。
おそらく数年たっているのでしょう。
彼はワイルドさを失わないまま、背広に身を包んでいます。
小柄ですばしっこい少年の立居振舞と眼差は全く同じものです。
私は彼の属する組織とタイアップして仕事をしようと思っています。
彼のようなアウトローを雇った組織の柔軟さを有難く嬉しく評価もし、
知人がいるという事が有利に働くとも考えています。
彼も私の存在に気がつき、懐かしい私との仕事をまとめることを望んでいる気もします。
私は同時に知っている青年がそこにいるからと、
仕事に利用しようとしていることが、夢前半の輝かしい神社での出来事や子供たちへの
私の気持ち、愛情をどこか裏切ってしまうようにも思っています。
私の躊躇の中で夢は終わります。
とても面白い、特に前半は美しい夢でした。
私の夢はしばしば躊躇の中で終わります。
多くの方の夢にあるのではと想像していますが、それは何故なのでしょう。
画像は『ヘンタイ天国』鉛筆トレース
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