KTOOONZ BLOG

ktooonzのオシラセBLOGです。

海に浮かぶ国の夢

2015-02-18 13:30:56 | 

 

 

夢カテゴリー復活させました。

キャラクラーのカテゴリーも整理して復活中ですが、ゆっくりやっています。

 

私は夢に興味があります。

 

夢の内容、つまり夢の中の体験が、何やら本質的な物を私に教えてくれているような、

そんな気がしていました。

夢の物語を追いかけていたら、何かがわかるような。

 

夢の知らせ、言語を超えた、メッセージがあるような気がしていたというか。

 

心理学的な夢の分析とかも、多少読んでみました。

学問として挑めば、非常に深い物もあるのでしょうし、

治療分野などでは、苦しんでいた方が穏やかに過ごせるようになる価値が大いにあると思いますが、

西洋文化思想の影響が強いので、日本人には合わない部分もあるように思いました。

中途半端な知識程度で「それはこうです」というのが、できてしまう事には、関心が無いと私は思いました。

 

あくまで「私の内」というのみで、スッキリとした答えなく見続けるというのが面白かったのです。

 

こういう話は、本当にばかばかしく思う方も多いと思いますし、

私もそれは十分一理ある、自分でも「くだらないな…」とも思います。

ですが、人は様々、それぞれに人生での興味の対象が違っているものです。

 

そんな私も、いつのまにか、夢の内容把握自体には関心が薄れたというか、

夢から何かを得たいというような発想は、以前よりかは薄れていったのだと思います。

「追い求めたい」という気持ちは確実に無くなっているようです。

それは同時に、夢を見た記憶があるからといって

「私の夢」

というような所有意識や、独自、個人の体験感覚、夢との個人的関連性、などが薄れたという事かもしれません。

 

関係があるのか、以前のように、夢の記録をつける事に関心がなくなっていました。

その代わりなのか、「人が夢を見る」という構造の方には、前以上に興味が強くはなったかもしれませんが、

実際どうなのかは良くわかりません。

本当は、それも一緒に関心が無くなっているのかもしれません。

 

それでも、悪夢も含めて、夢を観る事自体は、何も変わらずに起こり、そして依然として好きです。

 

何となくですが、今日は記録をして、公開してみたくなりました。

読んで面白い夢、今の私自身にとって興味深い夢はもっとあったように思いますが、

ほぼ忘れてしまっています。

 

「日本の船」

 

国際的な海上イベントがあって、空母レベルの巨大な客船がある。

それはTVでも中継されているようで、
私は空から船を見えるし、同時にそこに取材しているTV番組も観ていた。

オバサン臭い格好の古手川裕子?みたいな人がレポーターだったよう。

TVの中継、裏の世界も同時に観ていた。

今、正にドアを開けて、厨房に入った!などを彼女は演技していた。

海上にに各国代表の船(そこそこ大きいんだろうけど、中心の船があまりにも大きいからとても小さく見える)が集まってくるらしい。

まだ数個の船しかやって来ていない。

日本の船も来たけど、一回り小さく、素朴なデザインだった。

「ちょっとな…」

他の国に比べて、可愛いし、デザインも暖かいんだけど、何だか小さいからか、みすぼらしくて恥ずかしいようにも思えた。

すると、空から飛行機がやってきて、日本の船に着陸した。

4機ほど。軍用機にある、垂直な動きができる飛行機だね。


それで船の甲板は一杯になってしまった。


それぞれ、統一感の無い、カラフルで個性的な飛行機だった。

何のための飛行機なのかすらわからないけど、武器を積んだ物ではないと思う。

純粋に、ただ遊びなのかもしれない。


私はそれを見てとても嬉しかった。

他の国のカチっとした立派な船と違ったアプローチ。


日本の船は、飛行機を積んだ、小さな空母みたいな感じだけど、同時に家族で海に出る漁船みたいでもある。

何だか日本人のオモチャを作る感性、
ハイテクの夢、鉄腕アトムやドラえもんを生み出した人たちの
作る世界だと思った。

戦争の匂いがしない方の、ハイテクノロジー。

これが日本なんだ!と私が世界に誇りたいような。

世界中の子供がこれを見たら喜んでワクワクして注目するだろうと私は喜んでいた。

「好き!」「これ楽しい!好きだ!」

小さな君たちが目を輝かせて、日本や、日本人の作る夢を好きになってくれたら良いなって。

同時に、随分と単純でお目出度い愛国心みたいなものが、自分にあるのね…とちょっと気恥ずかしかった。

そして夢が覚めていった。

 

 

目覚ましがなったかも。

大きなダイナミックな海の上で起こった出来事は、全部夢だった。

それが、この私よりもはるかに大きな船や国や海の物語でも、全部私の空想、私の内だったんだと。



目に映り、聞き、感じる。

これだけで捉えれば、現実の認識も夢と構造は同じ。

この精神が知覚しうるものとしての、意識的な関係、その本質は何も変わらない。


夢を見ている…

それを知覚が感じられるように、

現実(と呼ばれている現象)を見ている…


言語にできるのは、ここまで。

ということで、今日も CONFUSEを生きる!

 

画像はピエロ。

 

今、ピエロの女の子が出てくる作品もやっていますけど、

いつ発表になるのかな…

これは大分前の絵ですけど、この二人がセクシーな女の子になった感じです。
 


悪夢贅沢三昧

2013-02-27 13:56:07 | 

 

ここ数日、色々な準備をして、夜更かしをしてしまいましたが、

そのせいか、連日悪夢。眠っていても金縛りスレスレみたいな感じでした。

血肉の世界、追いかけっこ、ほとんどホラーの世界です。

見ているものが、あまりにも変なので夢だとはわかってはいるのですが、

それにしても「うわ!すごい!」と思う、過去には記憶がない脳内イメージの連続。

怖いんだけど、あまりにも怖すぎて何だか笑ってしまいます。

 

夢を観ながら少々奇妙な事も考えました。

・・・ここで恐怖に呑まれてしまったら、夢の中で、夢が現実だと思ってしまうだろうから、

そうすると、本当に怖いし無残に殺されてしまうかもしれない、

だから、恐怖に呑まれずに、夢だという実感と楽しさの感覚をキープしよう・・・みたいな事です。

自分でもそう考えている自分が可笑しいなとも思いました。

 

夢を観ながら、そこで見えるものが、あまりにも常識的に奇妙だから、

「ああ、これは夢だな・・・」と現実的に気が付く事がよくありますが、

これが、逆に現実であまりにも奇妙なものを見てしまったらどうなるのか?

 

どこか現実を疑ってみるかと思います。

何が起こっているのかな?

私の頭の方が変なのではないだろうか?

あるいは、この世の中って、今まで自分が思っていたものとは違う認識もできるのかも、とか。

 

例えばですけど、宇宙空間に出た人や、

自称「神様や宇宙人や幽霊に会った、未来や前世を観た」・・・とか、

そういう人たちは、結果、その後、どこか違う次元に生きるような人生となったり、

あるいは周囲との認識のギャップに苦しむのか、精神を病んでしまったり等ありますが、

夢で私が持つ実感を照らし合わせて見ると、予想ではありますが、理解できるような気がします。

 

では、実際の現実って本当はどうなのでしょうか?

宇宙人とか幽霊とか、いるという方にとっては、勿論いるんだと思いますけど、

新聞やTVを見てる限りにおいて、そんなに変な事は起こっていないのでしょうか?

 

私、凄く変な事が毎日起こっていると思います。

自分個人の人生にも、そうだという事はできます。

「こんな恋愛モノ描いたら、皆馬鹿馬鹿しい!って怒って絶対読まないわ・・・」

物語よりは変!という事くらいは自分や周囲の友人の人生にいくらでも起こっています。

「こんな馬鹿なこと、悪いこと、する人がいるわけないじゃない!」

人間はお話にならないレベルの事をする事ができます。

「無実の人が牢に入れられて、本当に悪い人がのうのうと生きているなんて!」

そういう例は昔から今に至って続いています。

 

飛行機がビルに突っ込んで爆発崩壊する映像が世界に流れる。

20世紀の話じゃなくて、民間人に空から爆弾を落としている。

(こっちは映像ほとんど流れませんけどね・・・)

地震が過去にないくらい頻繁におこり、隕石は落ちて、

医療が進むほど、新しいウイルスが世界的に流行する、

ローマ法王は辞めちゃうとか・・・?歴史上2回くらいしかないとか・・・

太陽の黒点がどうのこうの・・・???

言い出すとキリが無い!

 

さらに公ではない怪情報裏情報、勿論、真実だって含まれているでしょうけど、

そういう類も含めると、もう何も信じられなくなります。

 

全てには因果関係があるから起こっているのだとは思うのですが、

私たちは一体どれだけ理解不能な世界に生きているの?

本当は一体何が起こっているの?

あまりにも妙なニュースや情報ばかりを聞いていると、

これまでの常識と認識が崩れ落ちていく。

私の頭が変なのか?社会に対してだけではなく、もっと根本的な認識が間違っているのかもしれない、

「ちょっと待て・・・ちょっと待てよ・・・?」と、頭を抱えこみそうになります。

 

その一方、御日様の下でよちよちの孫を抱きしめるおばあちゃん、

こういう事は何も変わらないし、ゆらぎません。

信じられないような事とは全く無縁の世界が同時にあるような気がして

そこで私は安心できます。

 

脳に与えられる情報は情報でしかない、

ですが、周囲には日常と愛情いう生活実感というものがある。

多くの方が、私と同じようにバランスを取って生きているのかもしれません。

 

しかしですね・・・

私は今は必用以外はニュースを見ないようにしているのですが、

ほとんど頭が発狂しそうな奇妙なニュースは面白くもあり、

日常は退屈でもあるのです。

これはただの人間の贅沢だとは思います。

麻薬のような世界だと思うので、あまりそう言い切りたくはないのですけど、そういう部分もあると思います。

 

追われる恐ろしい夢で思ったように、

この現実に呑まれないこと・・・恐怖に呑まれないこと・・・

人々の実行している、当たり前すぎる事ですが、あえて言葉にしてみました。

 

ジェットコースターに乗って叫ぶのは楽しいです。

ですが、スピードが速く、奇妙で不安な情報だらけの現代では、

このような意識が、まあ、特に私のような中年過ぎには・・・意識的に求められるように日々思います。

若い人たちには、恐怖や不安も含めて、自分自身の感覚で味わい楽しむ時間も必用でしょうから。

 

世界で起こっている事は、驚くべき事がいっぱいです。

お陰で退屈しませんが、時々食傷気味でもあるかもしれません。

食べ物は絶てばいいけど、脳に入る情報は休みたくても中々休めないのです。

 

特にここ100年の、新聞の大見出し・・・殺人事件や戦争・・・

本当に人が死んでいる・・・

これこそ最もショッキングで人目を惹く、新聞やニュースが売れるショーになるのでしょうか?

もし、同胞の死を静かに弔いつつも、騒ぎたい野次馬観客視点の人たちが誰も集まらなかったら、

人間の欲や愛憎ゆえの殺人事件そのものが皆無にはならなかったとしても、

注目を浴びたい理由の殺人犯などは消え、野蛮なショーも終らざるを得ないでしょう。

 

何だか・・・一つアイデア・・・

天災や事故や殺人事件などが起こった時に、原因の究明と、

亡くなった方々を悼むための情報を流す事を、今よりもっと中心にして欲しい・・・

世の中も、もっと良く変わって行きそうな気がします。

 

画像は二人の悪魔


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夢は生死の狭間に

2012-11-18 02:13:57 | 

 

夢の世界は死者と生者が同居して当たり前に喋り、笑い、

今此処にいない人を抱きしめる事ができる。

 

疎遠の人も仲たがいの人も抱きしめられる。

「あなたは家族です」と言える。

その時彼女は完璧に美しい。

 

愛も生死を越える。

死んだって愛情は変わらないから。

 

夢も愛も、今見えるものも見えないものも、時間も空間も超える処は何かが似ている。

 

生きる人にとって愛する人の死ほど重く辛く悲しいものはないけど

私が死んでしまえばこの生も死者が見ていた、一瞬の夢になるだろう。

 

もし私が生きたまま半分死んで生きられれば、この生自体が夢現。

全ては完璧に美しく、私の別れはもうこれ以上何処にも無いように思うけど、

どうなんだろう。

私が愛した、形や心を超えた存在になった死者に、生者の執着するのが愛ではないのだろう。

私が半分死ねば貴方達と一緒という願いは、先に進んだ人の足枷だけかもしれない。

 

命日は互いにもっともっと自由になる日でありたい。

また一つ、笑ってさようならでもいい。

あらゆる悲しみ、苦しみ、怒り、後悔も軽くしよう。

愛は執着じゃない。互いの自由と信じる事。

 

画像はキャラクター、ブレイン・パッチ

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夢のベル?現実のベル?

2012-05-26 10:37:00 | 

 

最近よく眠くなります。

早寝早起きなのですけど、昼寝もしてたりして。

調子が悪いわけではないのですけど、とにかく眠くなったりする。

一昨日は夜10時に眠ってしまいました。

さすがに4時前に目覚めましたが、また寝て起きたら10時…

12時間近く寝ていたので、驚きです。

そのせいか、あるいは夜中にぎりぎりまで頭をつかっていたせいか、

昨夜は1時過ぎに疲れてはいたけど、眠くはない状態で床に入りました。

しばらくメモなどをとっていましたが、また夜更かしになってしまうし、

頭は冴えても疲れは感じていたので電気を消しました。

 

すると、1時間もしないで、お腹の痛みで目が覚めました。

両脇、特に右側ににひきつれるような実感です。

知らない、よくわからない痛みだなとは思ったのですが、

眠りかけていたので面倒くさくも感じました。

身体を横にして傷む側を圧迫して鈍くして、そのまま眠ってしまう事にしました。

 

すると、うとうとした途端、家電話がなったのか、一瞬ベル音が激しく聞こえました。

驚いて、酷くはないものですが動機がしました。

私は心臓があまり強くないので、夜中に急に起きると辛いのです。

「大丈夫、心臓おちついて…」

そう気持ちを落ち着けようとしながらも、どうもベルの音に違和感を感じた事が気になっていました。

本当に1秒だけ鳴ったのかもしれませんが、どうも普段と同じような耳で聞いた実感が無いのです。

あえていえば、夢の中で一秒鳴った、或いは脳の右上あたりで一秒ベル音が再生されたかのような、

本当に鳴ったのかよくわからない感じ。

だけど、身体は急に大きな音で起こされたように驚きドキドキしているのです。

 

違和感を感じつつも「非常ベル」という言葉を思い浮かべました。

現実に鳴ったのにしても、夢で鳴ったにしても、痛みとベル音とで2回も起こされたからには、

今寝ないほうがいいような気がしました。

動機を収めつつも、初めに無視しようとしたお腹の痛みに向き合うことにしました。

今、このお腹の状態を放っておいてはいけないような気がしてきたのです。

かなり両脇にひきつれている感じを持ちました。

 

お腹は結構「こって」いるのだ、と聞いた事があるのを思い出しました。

首や肩と同様、お腹の中の筋肉もこっている…

私は丁寧に呼吸をして、まずお腹の中を柔らかくしようと試みてみました。

筋肉が萎縮していない方が、単なるこわばりと、本当の痛みを分けて捉えられるように思いました。

お腹の色々な場所にできるだけ静かな呼吸で息を送る感じです。

動機のせいか、息が荒いです。心臓は中々収まらないのですが、

呼吸はまるで、自分でもしていないかのように静かになり、お腹だけが大きくゆっくり動いていました。

そんな動作の中でお腹のつれは、ほとんど気にならなくなり、動機もおさまり、

楽になって浅く眠りはしたのですが、朝すぐに目が覚めました。

 

私の場合、ほとんど呼吸音が無いような呼吸をすると、穏やかでありながら極端に目が冴えるのか、

眠らなくても大丈夫になってしまう事が多いです。

一体どういう状態なのか、よくわかりませんが、時々なる事です。

ただやはり、何かをしようとすると眠っていない身体の疲れは実感しますので、

昼寝でいいので眠気が戻って来ては欲しいです。

 

自分でも何だかよくわからない話ですけど、

ベル音は時々それ以上の印象を持つ事もあるのだなと。

あるいは動機を起こした時に頭の中でベル音が再生されたのか?

お腹のひきつれと心臓は関係があるのか?

 

普段以上に調子自体は良い、肌もつるつると方々で言われ、具合の悪さは何も感じませんが、

自分の身体に起こることを、静かに注意して見てみるのも面白いなと思ったものです。

 

結構身体のベルは鳴っているのかなと。

忙しさや面倒くささにかまけて、無視してきたものもあるのではないかなと。

 

画像は自主制作漫画「ペインレイン」より

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夢のクソガキ

2012-05-23 10:31:52 | 

 

関東やや晴れ。

最近時々寒いですね。

湿度が高いと身体が冷えやすいので、皆さん気をつけて…

 

来月当たりから別ブログでアップ連載開始の『ペインレイン』の適当なラクガキ。

 

PainRainのフォトチャンネル。

http://blog.goo.ne.jp/ktooonzcartoon/e/d0d1d028e670fe30db5a2c2196a42517

 

『クソガキ』

 

友人たちと、田舎の観光地の商店街みたいな処を歩いて、色々とあったけどその夢は忘れました。

 

その後、ある家に行きます。私の家のようです。

シンプルな木のつくりです。そこで映画の撮影が行われます。

 

現実にも、私の家はシンプルな木のつくりで、映画の撮影に何回か使われた事があります。

でもデザインは違います。

 

そこに松田優作に似た監督、スタッフや役者さんが数人、そして子役なのか、男の子がいます。

 

監督は変人で、少し気が変なのか、おかしな事ばかりをして、言っています。

例えば意味無く話の途中でお尻を出しているとか。

「監督、何やっているんですか?」と、つっこむのも嫌な事ばかり。

私は何でそこにいるのか、家を貸しているだけなのかわかりませんが、少々ウンザリしていました。

スタッフの一人は用事があって先に帰りました。

撮影が早く終わらないかなと思っていたら、子供が泣いています。

監督が嫌になってもう止めると言い出したのです。

「撮影中止ですね!はい、帰った帰った!」とすればいいのですが、

あ!これはまずい!とお節介にも思ってしまいました。

子供はやんちゃで、「僕の演技って超すごいでしょ!僕こういう工夫してね!」みたいな

ガキんちょのクセにしょっているというか、物怖じしないというか、

正直煩くて憎たらしい子供だなと思っていました。

「決めた事は最後までする!」

困ってはいるのに、自分を省みることもなく、

まともに対応する気もないような監督に代わって私が渇を入れました。

泣いていた子供はハっと泣き止みました。

「たしかに監督はしょうもないよ!アナタだけじゃない。私も他のスタッフも皆そう思ってるの!」

「撮影が終わったら、あなたこの人殴ってもいいから!今無理ならもっと大きくなってから殴りにいっていい!

だけど、自分の決めた仕事だけは最後までやろう!今だけこの監督の言う事を聞こう!」

 

ガキんちょは撮影に応じたようですが、今度は私に変に慣れてしまいました。

わざとなのか、落ちたら死ぬような場所で猿のようにぶら下がっていたり。

私は友達に頼んで下に布団を引いてもらいました。

落ちてもケガくらいで済むようにと。

 

それと、脚本の自分の出番でない場所、特に濡れ場なんかに感心を持って読んでいます。

「悟った女は男を立てる事をわかっている…」

みたいな台詞が、モロ男視点で男を悦ばせるために床で語られているというような

ナニコレ~…みたいなウンザリする脚本を、そのガキが読んで、

私を女優さんの代わりに後ろから抱きしめたりしています。

ガキは凄く嬉しそうに演技で大人の男になりきっているというか、

夢とはいえ、あまりにもしょうもないシチュエーションに余計ウンザリしてしまいます。

 

監督もだけど、このガキも全くしょうもない…

 

もう夢だとわかっているので、淡々と見ていましたが、

私には弟がいないので、あまり悪ガキタイプには縁がないし興味も無い。

甥はいて、随分面倒を見ましたが、身も心も今だ天使みたいな素敵な可愛い子なので

夢の悪ガキとは大違い、私にとっては随分珍しいものを見ているなと思いました。

 

画像はラクガキ、5分もかからずに描いたもの。


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