ロドリゲスのゾンビ映画と言うか何と言うか…『プラネットテラー』を今頃観ました。
馬鹿馬鹿しさ爆裂で面白かった!
すごく悪趣味なんだけどあまりの馬鹿馬鹿しさに何度も爆笑しました。
彼のように暴力をカラッと描ける映画人は本当に希少だと思っています。
私はロドリゲスの映画が好きです。女々しくないところが本当にいいです。
夕方少しうたたねをしました。
私が転寝する時は不思議な夢を観ることが多いようです。
『兄の遺物』
私は兄の遺物である建物に来ている。
それは現実には存在しない建物である。
倉庫のような天井の高い古い建物の中と、そこにいる植物たちが、
私が今まで全く知らなかった兄の遺物であった。
トマトのような食べられる植物もある。
私は(現実の)兄が自宅の庭先に好物のイチジクを植えていたのは知っていたが、
こんなことまでしていたことに驚きを感じていた。
黒いスーツ姿の大柄固太りの中年男性がいて、兄の遺物を彼の仕事として管理していた。
私は倉庫中央に座った。いつの間に板の間にも土がたまっている。
私の頭に水が落ちてきた。さらに落ちてくる。
見ると倉庫の高い屋根の鉄の梁には、きゅうりのような植物が実をつけていて、
そこから水がしたたっている。
入った時には物と鉢植えが置いてあっただけなのに、みるみる生態系が生まれていく。
天井の実は熟したのか落ちてきた。バナナみたいな色に変わっていて、
私はそれが美味しいのだと確信していた。
バナナは足元にたまった土にできたくぼみの水溜りに落ちた。
私は拾って食べようと思ったが、水溜りには小さな黒い魚が数匹いて、
私は彼らが実が落ちることを待っていたのだということがわかる。
これらは兄の物だった、私の物ではない。
私はここで落ちた実はここの魚たちの食べるべきものだと思った。
一体この世界をいつまで保つことが可能なのかはわからないが、
私がそれを邪魔したり壊してはいけないと思ったのだ。
足元は泥のような植物の繊維のような島みたいになってドロドロである。
歩くのもままならなくなっていく。
私は中央の泥の山から板の間にもどろうと思う。
ふと、足元を見るといつの間にか水が張っていて、小さな黒いワニのような生き物が見えた。
私はここに足を下ろすことが危険だと思い、反対側の島状の泥のふちに向かおうと思うが、
非常に動き難い。
私は水の生物たちは、混沌だと思う。全ては黒くどろどろとしている。
全ては混じり合って生きている。全ては同じ泥から生まれた同じものだ。
生物というものの持つ、受容れがたい、ある種の不気味さを感じる。
私はここにいては危険だと思う。
まだ残っている、入り口前の板の間に管理人が立ってこちらを見ている。
私は何となく彼に対しての不安を感じている。
私はここから出ようと思う。
目が覚める。
兄は今どうしているのだろうと思う。もしかしたら、また生まれ変わる前の
形作られる前の命の段階にいるのだろうかとも空想してしまった。
どろどろの世界はイザナミイザナギの国づくりを感じさせる。
夢の水はまだよどんでいるが、やがては陸と地に別れ、地上の動物も生まれ、
そしていつしか人間の形などにも変わっていくのだろう。
画像はラクガキ
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