人魚を食べて不老長寿となり、日本各地を訪ったとされる八百比丘尼ゆかりの地の一つ、福井県小浜市には八百比丘尼が入定したと伝わる洞窟があります(空印寺境内、写真丸で囲った部分)。
洞窟前の小浜市による案内板には
「(前略)若狭で語られている八百比丘尼物語とは、むかし東勢村(現小浜市)に高橋長者と呼ばれる人がいて、あるとき海中の蓬莱の国へ招かれ、お土産に人魚の肉をもらってきました。長者の娘がそれを食べたところ、八百歳になっても娘のように若々しく、困った娘は尼になり全国を行脚して、最後に若狭小浜に帰りこの洞窟に入定したというものです。この時八百比丘尼は洞窟の入り口に白椿を植えたと伝えられています。(後略)」
とあります。ちなみに全国的には八百比丘尼は「やおびくに」と呼ばれることが多いそうですが、小浜では「はっぴゃくびくに」と読みます。
なお、近くに大きな解説板もあり、そこには
・西暦645年(白雉5年)生まれの高橋長者の娘が
・16歳の時に人魚の肉を食べて不老長寿になり、
・120歳で比丘尼姿になって諸国巡遊の旅に出、
・西暦1449年(宝徳元年)にその旅を終えて若狭に帰り庵を結んだが
・800歳になった時入定した
旨が書かれています。八百比丘尼は何を思い長い時を生きたのでしょうか。。。。
そして当然のことながら人魚が気になります。人魚?UMA的な何かでしょうか?一説には9穴のアワビを食べたとも伝わるそうです(9穴って、トコブシとちゃうんかい!って突っ込みたくなりますが、アワビってわざわざうたっている以上「常とは異なるアワビ」、なんでしょうねえ)。
アワビとトコブシについてはブログ内別記事「アワビ(トコブシじゃないです。)」でも少し触れています。