門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

名和昆虫博物館〜2017.08.20〜

2017年10月14日 | 博物館

 

  岐阜市は金華山のふもとにある個人設立の昆虫専門博物館です。設立当初の害虫駆除のための研究や啓蒙から昨今の自然教育の一環としての一般昆虫啓蒙普及に軸足を移しつつ、5代にわたって続いている博物館で、沖縄県の小浜島に名和昆虫博物館はいむるぶし分館があります。

 第一印象は、、、まず建物が凝っています。設計者は武田五一氏、奈良唐招提寺金堂と講堂の古材が支柱に使われていて(初代館長がシロアリ研究の一環としてシロアリ被害木をもらいうけたそうです)、昆虫ではなく建物目的の来館者も多いとか。確かに趣あります。登録有形文化財であり、岐阜市の都市景観重要建築物にも指定されています。

 さて、一歩入るとそこは昆虫ワールド。壁という壁、ケースというケースに標本がずらりと並んでいます。合間合間に生体展示があり、運が良ければタガメが捕食する様子を見ることができたりします。初代館長が発見したギフチョウの展示コーナーも当然あります。スタンプラリーあり、クイズあり、アンケート抽選で標本のプレゼントあり、など、子どもが喜ぶ仕組みがたくさんですが、何よりありがたいのはスタッフの皆様との距離が短いこと。来館者の素朴な質問や疑問に付き合ってくださったり、標本作成教室などのイベントがあったり。夏休みは自由研究の相談などで毎日大賑わいだとか。友の会である「昆虫楽会」に加入すれば年間入館無料やミュージアムグッズ割引などの特典があるそうです。

        

                

 

 

参考:名和昆虫博物館 

   岐阜市公式サイト内 岐阜市都市景観重要建築物一覧



最新の画像もっと見る

コメントを投稿