柔構造と言われる古民家の造り・・・
6寸や8寸の柱を使っている住まいや・・・1尺もある大黒柱で支える立派な造りの住まい・・・
そこまで太い柱であれば・・・光付けされた礎石の上に1本だけ立てた状態で・・・
横から押されたくらいではビクともしません・・・。
そこそこのお宅で使われる4寸柱と言えども・・・横から押されれば、バタン、と倒れてしまいます・・・。
柔構造の良さ・・・地震の揺れを吸収して、建物が倒壊しない造りは・・・
比較的裕福な方々が・・・技術の粋と良材を集めて築いた建物だから、だと言えます・・・。
だから・・・庶民の古民家は危険な建物か・・・?と言えばそんな事は無く・・・。
重い瓦は地震の時にガラガラと崩れて、屋根から落ちる事で・・・建物の倒壊を防ぎます・・・。
2階建ての住まいが少ない時代・・・平屋であれば、複雑な荷重の動きも無く・・・
瓦が落ちてしまえば・・・細い柱でも、十分柔構造の効果は生かせます・・・。
狭い土地に肩を寄あうように乱立する建物では・・・上に上にと居住空間を伸ばすしかなく・・・
平屋はとても贅沢な住まいとなってしまいました・・・。
家族全員一つの部屋で雑魚寝・・・プライベートの無い暮らしは・・・
2世帯・・・3世帯同居の住まいで・・・部屋数も限られ・・・・それこそ〇ザエさんの世界・・・
おじいちゃんおばあちゃんも・・・
お父さんお母さんも・・・兄弟も、1部屋を割り当てられての暮らし・・・(平屋で以外に広いのですが)
実は・・・日本の暮らしはそのカタチが一番幸せになれるような気がします・・・。
男女差別を肯定するのでは無く・・・
個性を尊重し・・・個人を尊重しない訳でもありませんが・・・
大家族の方々を見れば・・・ささやかな暮らしではあっても・・・
喜怒哀楽の絶えない・・・豊かで楽しい暮らしが育っているように想います。