暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

平屋

2019年11月06日 | 古民家

 柔構造と言われる古民家の造り・・・

6寸や8寸の柱を使っている住まいや・・・1尺もある大黒柱で支える立派な造りの住まい・・・

そこまで太い柱であれば・・・光付けされた礎石の上に1本だけ立てた状態で・・・

横から押されたくらいではビクともしません・・・。

そこそこのお宅で使われる4寸柱と言えども・・・横から押されれば、バタン、と倒れてしまいます・・・。

柔構造の良さ・・・地震の揺れを吸収して、建物が倒壊しない造りは・・・

比較的裕福な方々が・・・技術の粋と良材を集めて築いた建物だから、だと言えます・・・。

だから・・・庶民の古民家は危険な建物か・・・?と言えばそんな事は無く・・・。

重い瓦は地震の時にガラガラと崩れて、屋根から落ちる事で・・・建物の倒壊を防ぎます・・・。

2階建ての住まいが少ない時代・・・平屋であれば、複雑な荷重の動きも無く・・・

瓦が落ちてしまえば・・・細い柱でも、十分柔構造の効果は生かせます・・・。

狭い土地に肩を寄あうように乱立する建物では・・・上に上にと居住空間を伸ばすしかなく・・・

平屋はとても贅沢な住まいとなってしまいました・・・。

家族全員一つの部屋で雑魚寝・・・プライベートの無い暮らしは・・・

2世帯・・・3世帯同居の住まいで・・・部屋数も限られ・・・・それこそ〇ザエさんの世界・・・

おじいちゃんおばあちゃんも・・・

お父さんお母さんも・・・兄弟も、1部屋を割り当てられての暮らし・・・(平屋で以外に広いのですが)

実は・・・日本の暮らしはそのカタチが一番幸せになれるような気がします・・・。

男女差別を肯定するのでは無く・・・

個性を尊重し・・・個人を尊重しない訳でもありませんが・・・

大家族の方々を見れば・・・ささやかな暮らしではあっても・・・

喜怒哀楽の絶えない・・・豊かで楽しい暮らしが育っているように想います。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする