暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

粘り強く

2022年02月06日 | 古民家
 おじいさんがポツポツと・・・古い木材を削り、穴を開けて・・・
一人て出来ない所は・・・近所の一人でポツポツと、働くおじいさんにお願いして・・・
器用に上手に・・・手際良く、お家を組んで行く・・・。
母屋の裏に育つ木を切って・・・長い時間眠っていた木を持ち出して・・・
使い廻す手立てはいくらでも湧いてくる・・・あるモノを生かすおじいさんがポツポツと暮らしていました・・・。

丸くて曲がってひねった丸太をなんだか使って・・・几帳面な木材ほど強いと知っていて・・・
大切な住まいを守ってくれるのを知っていても・・・少しひねくれた木材との対話はなんだか厄介なようで・・・
少しづつ関わる人も減ってしまうと・・・長い時間眠っていた木材の瞼は重いまま・・・。

個性が生かされるように・・・木材の性格は全部違って、育つ場所や環境・・・
水分に日当たり・・・
住まい造りに使うなら、向きや配置を考えないと・・・居心地の悪い住まいになってしまう・・・。
北で育った木材は北側に・・・急な傾斜で育った強情な木材は、力のかかる場所に・・・
育てた人達にも・・・加工する人達にも、それぞれ育てる時間と技術が必要です・・・。
一朝一夕には手に入らない豊かさは・・・
ポツポツ育つ暮らしの中で育まれるんだと思います。

コメント
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