暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2018年04月29日 | 古民家

 土壁は藁と土を混ぜて、ある程度寝かせると粘り気が出てきて・・・

それが竹小舞や木摺にしっかりと食いついて・・・乾燥して固まり・・・

粘り気もあり強度もある壁になります。

藁を細かく刻んだり・土を練ったり・・・竹を伐採して・細かく裂いて・・・

藁を編んでひも状にして・・・柱と柱の間に竹を編んでいく・・・・

下準備にとても手間隙がかかります・・・

その後も、下塗り・中塗り・上塗り・・・しっかり乾いてから、漆喰で仕上げです。

その塗り方・乾燥・塗り厚・・・温度や湿度・・・経験と積み重ねた技術で、仕上がりが決まってきます。

自然素材のよい所は、調湿や空気の清浄化などもありますが・・・

使った材料が何度でも使えると言うことです。

乾燥した土は自然乾燥なので、砕いて練ってあげれば、また土壁になります・・・

むかしの建物は「木」と「土」と「石」で出来ていました・・・「植物」も使いますね・・・

それらは自然に返り・・・環境負荷も少なく・・・使い続ける事も出来ます。

育つ時間が長かったものほど・・・手間をかけて育て造り上げたものほど・・・

その後の付き合いは、一生のものになると想います。

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