暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

別荘

2018年08月21日 | 古民家

 ある時期の流行で・・・環境がよい・・?・・場所に数多く建てられてきた別荘・・・

自然豊かで、気候が穏やかなよい場所で・・・週末や長期休暇を過ごす贅沢な暮らしかたです・・・。

関東圏で言えば・・・軽井沢・伊豆・箱根・日光などなど・・・・

経済成長が盛んな時期は・・・そんな夢の暮らしも手が届かない訳ではなかったのですが・・・

夢がかなって、手に入れた別荘が少し前から大変な問題になっています・・・。

分譲された別荘の住民が減って、水道代などインフラ整備の大幅な値上げがあったり・・・

マンションでは、管理費が倍以上にあがるなど・・・

公道扱いでない区画の別荘地では・・・道路整備に費用がかかりすぎて・・・

荒れ放題で凸凹の道路の補修が手付かずであったり・・・(私道は行政の管理外で整備も費用も出しません。)

住まいは人が暮らして、生活をして・・・その営みがあるからこそ住まいとして成り立っています・・・。

窓が締め切りの建物・・・水道・ガス・電気も数ヶ月・数年使われることが無い・・・

その建物の傷みの進行は考えている以上に早いのです・・・。

築60年・・80年経過したので、コンクリートや鉄骨の住まいが、老朽化で建て替えが必要です・・・

そんな理由で名建築の解体が各地で行われています・・。

木造も耐震性が問題視されますが・・・その補強にかかる費用は比べ物にならないほど安いと思います・・。

(言っても、数千万かかる場合がありますが、あくまでも数億円規模の補修に比べたらです。)

別荘地と言われますが・・・古くからその場所で生活している方々もいたはずです・・・。

空き家が廻りに増えていく事での、心配や不安は多くの方の悩みになっています・・・。

負の遺産となる住まいを増やすような流れはそろそろお終いにして・・・

持続可能で、次世代に残して恥ずかしくない・・・環境負荷の少ない住まい造りを考えていきませんか。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感じる

2018年08月20日 | 古民家

 暦の上ではもう秋・・・・

夏の夕暮れ・・・ヒグラシが鳴き始めると、物悲しく感じます・・・。

夕焼けが、夏とは少し違った顔を見せ始めると・・・心なしか・・・秋風を感じます・・・。

夏の虫から秋の虫へと移り変わり・・・夕方から夜に聞こえて来る虫の声・・・

初秋は「トノサマバッタ」・「マダラバッタ」・「ツチイナゴ」・・・など

晩秋は「ウマオイ」・「マツムシ」・・・などですが・・・

その声を聞けば・・・誰もが秋だね~と思うはずです・・・。

夏の太陽に焼かれたアスファルトに夕立・・・・・独特のにおいがします・・・。

懐かしく思う方もいると思いますが・・・アスファルトの道路がまだ未発達な時代を知っている方々は・・・・

土や草のむせる様なにおいを思い出されると思います・・・。

「草いきれ」と説明しても解りづらいですが・・・そんな感覚を経験した方も少ないかもしれません・・・。

戦争を知らない子供に、戦争の悲惨さを・・・その空しさを説明してもなかなか理解は出来ないように・・・

それは体で感じる事が出来ないから・・・その臨場感を体感できる物がないから・・・。

自然は多くのことを教えてくれて・・・子供の頃に影響された感覚はいつまでも残ります・・・。

四季の移ろいを感じられるのは音だけで無く・・・色やにおい・・・肌で感じる感覚など・・・

人工的な空間や物に囲まれれば、そんな感覚も育たなくなります・・・。

日々の生活から、感じると言う事の大切さを知る、暮らしが出来れば良いと想います。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

灯り

2018年08月19日 | 古民家

 和室らしい灯りとは・・・部屋全体を明るくするような光では無く・・・

暖かく柔らかで・・・ぼんやりとした灯りだと思います・・・。

生活・・・その部分だけで言えば、LEDでも白熱球の灯りを再現した照明器具もあります・・・

消費電力もすばらしく少なくなっています・・・。

それでも・・・畳の床に・・・障子・襖・・・漆喰の壁・・・調度品などの陰影・・・

少し薄暗い雰囲気が、心落ち着く空間になっています・・・。

「侘び寂」は日本人の心と言います・・・。

その心が時代と共に変化してきて・・・おもてなし・・・いたわり・・・おくゆかしい・・・

そんな言葉が失われるのと同じように、「侘び寂」も失われていくのでしょうか・・・?

建物の照明プランは・・・暮らしの中では欠かせない大切な部分になってきました・・・。

照明器具を選ぶだけで無く・・・器具の配置・数・取付方法・・・

間接照明のように、天井・壁・床を照らしたり・・・埋め込んで取り付けたり・・・

広範囲ではなく一部だけ照らしたり・・・白・オレンジ・青・ピンク・・・色の種類もさまざまで・・・

外構の明かりと、室内の明かりのバランスを変えたり・・・

風変わり・・・個性・・・他とは違ったものに人は興味を示しますが・・・

末永く愛されるものは、定番・・・基本・・・シンプルなものだと思います・・・。

蝋燭や行灯の生活に戻る訳ではありませんが・・・

住まいの空間で、心落ち着くのに・・・自然素材は欠かせません・・・。

それを生かす灯りも、自然近いものが良いと思います・・・。

暗い所で本を読んだりすると目が悪くなる・・・根拠は無いようです・・・

生活に支障があるようではいけませんが・・・落ち着く空間造り大切にしたいと想います。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

数千年

2018年08月18日 | 古民家

 漆喰は日本の伝統的な素材かと言うと、そうでは無く・・・

ピラミッドの壁に使われていたり・・・ローマ時代の建物・・・ポンペイの遺跡など・・・

歴史は古く・・・世界中どこでも手に入る素材で・・・手軽に施工できる事など・・・

とても古くから使われて来ました・・・。

日本でも古墳の壁画の下地として使われていて有名なのが・・「高松塚古墳」や「キトラ古墳」です・・・。

素材として強アルカリなので・・・素手で触ると肌があれたりして、施工には注意が必要なのと・・・

杉材などの表面に反応して、灰汁が表面を黒く変色させたりします・・・。

(木材によってその反応は違ってきます。)

強アルカリと言う事は・・・カビなどの繁殖がほぼほぼありえない環境で・・・

自然素材でおススメの、珪藻土や火山灰などの壁材でも、カビが繁殖してしまいます・・・。

それだからこそ・・・漆喰(石灰)の性能の良さは解って頂けると思いますし・・・

数千年も前からの壁画やフラスコ画が残って来たのですね・・・。(空気が遮断されていた事も大事です。)

自然素材は手間がかかって、耐久性が無くて・・・費用も高いと言われますが・・・

初期投資は高くても・・・その分長く使えます・・・。長持ちします・・・。

日々のお手入れが大切です・・・その手間を惜しまなければ・・・その良さは何倍にもなって帰ってきます・・・。

杉の無垢の床材に・・・壁、天井が漆喰仕上げの部屋は・・・その空気・・・

体で感じる心地良さは・・・体験してみないと理解出来ないと思います・・・。

エアコン要らず・・・40℃の真夏でも快適・・!!・・・とまでは言いませんが・・・

その空間にいる心地良さは言葉では言い表せません・・・。

時間が経つほど、その良さを最大限に表してくれるものは・・・自然の素材しかありません・・・。

(人も味が出てきますけど・・・。)

使われ続けて来た理由をしっかり理解して頂き・・・その他の素材も、あらためて見直してみてはいかがでしょうか・・・?

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子どもの心

2018年08月17日 | 古民家

 子育てはとても大変です・・・。

とても大変で・・・とても時間が掛かります(気付けばアッと言う間ですけど・・)・・・

そんな子育が出来るのは・・・

日々成長する楽しみや・・・家族の礎・・・どんなものにでもなれる将来・・・

地域の夢や希望・・・

厳しさ・辛さ・大変さを乗り越えられるのは、それを超えた先に、喜びや楽しさがあるからです・・・。

それは、子育てだけではなく・・・スポーツや仕事・・・どんな世界も一緒です・・・。

子供に教えてもらう・・・子供のしぐさや言葉に、ふっと・気付かされた事があると思います・・・。

素直な目と心で感じるものがあって・・・忖度のない言葉は、本質を捉えているのでしょう・・・。

忙しさや、係わり合いの中で・・・妥協が生まれます・・・。

しかし・・・それは、繰り返される仕事に追われて、楽な道を選んでしまっているように思います・・・。

大きなしがらみを抱えているのは誰も同じです・・・職人さんの中にも、すばらしく自分に厳しい方から・・・

そうで無い方もいらっしゃいます・・・。

自分も・・・大きな事は言えませんが・・・手厳しい先輩や仲間・多くの出会いで教えられる事・・・

そんな環境が・・・自分の支えとなります・・・。(家族を忘れてはいけませんね・・。)

古民家の暮らしや、その住まいを残す事・・・良さを伝える事・・・

一人では出来ません・・・多くの手助けが必要で・・・その仕組み造りも・・・

民間・行政・企業・地域・・・個人・・・すべての連携が必要です・・・・。

大人な事情もあります・・・安心安全もあります・・・お金も必要です・・・

だからこそ・・・素直な考えで、本質をつかんで・・・まずは、行動してみる・・・その先に何かがあるのだと想います。

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする