暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ときめき

2022年06月25日 | 古民家
 ときめきを感じるのは・・・若者だからと思うのでも無く・・・
大変な場所や・・・あやふやな行動・・・リッチな体験に悲しい想像も・・・
いつの誰にも関係なく、ときめきをな暮らしを感じるには・・・
グルグルと、せわしなく廻って・・・見えないモノや、見ようとしない場所に目を澄ませると・・・
たぶん・・・最初はぎこちないけれど、少しづつ口元と、目元が緩むような暮らしが始まる気がします・・・。

農家の方が漏らす言葉で・・・農薬が出来てから、腰を大きく曲げて作業する雑草取りから、解放されてありがたい・・・と・・・
もうあの生活には戻りたくない・・・と、言われたそうです・・・。
職人さんの手は厚く大きくて・・・少しの熱も棘も、氷の冷たさもへっちゃらで・・・
力強い手仕事で、汚く厳しく男前でも・・・身に着ける技術に・・・
家業を継ぐ機会でも無ければ・・・火中の栗は拾わないと思われているようです・・・。

3Kの最前線に立てば・・・1年ごとに疲弊して行く日本の産業・・・
先の見えない場所に立っていて・・・古民家が毎年解体されて行くのと・・・
空き家の数がむなしく増えて行くのを、見て見ないフリをするくらい・・・
どうしようもない毎日が・・・なんでもない普通にはならないように・・・
いくつになってもトキメキを探して・・・茅葺の先に並ぶ街道を歩きながら・・・
手仕事に支えられている暮らしを、見つめ直して見ようと思います。

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流れる

2022年06月24日 | 古民家
 雲の道はどこまでも伸びて・・・風のわがままも聞きながら、自然勝手に流れて行く・・・
お餅だってそんなにはのびないだろうに・・・知らぬ間に、ツンと切れて・・・
ちぎれ雲は、あても無く・・・
魚や龍や車に変わって行く・・・。

いやらしい風が吹いたと思えば・・・どうしようもない雨が降って・・・
気まぐれな天気はいつもの事で・・・気を揉んでも仕方ないけれど・・・
虫や病気に一喜一憂するしかない、実りを待つ身では・・・
自然を仰ぐしかない・・・ジリジリの暮らしを恨むのか・・・憂うのか・・・。

幸せな時間は見落としてしまい・・・悲しい時間はいつまでも覚えている・・・
100年も、200年も・・・同じ場所で見つめているのは・・・
人知れず森の奥で時を過ごす樹木だけでは無く・・・人が行き交う街道や町に残り・・・
時間の流れを見守っている、大きな甍の・・・変わらない古民家の姿・・・。
青い空に、流れる雲を仰ぐ・・・古い民家は景色を変えながら、暮らしの想いを伝えて行きます。


コメント (3)
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日陰

2022年06月23日 | 古民家
 昼間は穏やかに・・・ときたまカラスが騒いでみても・・・
トロリと流れる穏やかな川の流れを横に・・・日陰を踏んで、トツトツと散歩をしてみると・・・
雨でも無いのに湿ったアスファルトと・・・緑の饅頭虫がとりついたような苔の壁・・・。
散歩の時間は、発見への旅になります・・・。

南国らしい草花は解りやすく・・・雪国の草花も違いはあるのだろうけど・・・
知識の無いモノにはどこまでも謎で・・・
百花繚乱・・・良い季節と出会えば、良い景色を思い出し・・・
良い人と・・・たのしい暮らしを思い浮かべる・・・
日本の原風景に出会える場所には・・・後、どれくらい残された時間があるのだろうか・・・。

高層ビルの屋上に生い茂る木々・・・
木造の2階屋に・・・敷かれた緑のお屋根・・・最近では反射する板の屋根に取って代わられ・・・
緑化構想もどこかに行ってしまったけれど・・・
植物が雑草と疎まれるように・・・古民家も廃墟に空き家と虐げられて来た・・・。
人がいなくなれば・・・森に還るまでのわずかな時間を・・・
我が者顔で暮らす人の暮らしに・・・緑の日影が優しく伸びている・・・。




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長生き

2022年06月22日 | 古民家
 長い間、気にしないでいると・・・いつの間にかいなくなってしまう・・・。
時間が過ぎれば・・・いつの間にか消えてしまいそうになる・・・。
どんなモノにも永遠は無く・・・いつかは消えてしまうものでも・・・
人が太刀打ちできな程の長い時間・・・残り続けるモノもある・・・。
ガヤガヤと暮らす人の時間は短くて・・・静かに佇むモノには長い時間が与えられて・・・
ひと所で・・・いろんな景色を覗いている・・・。

檜は・・・伐採されてから・・・100年・・・200年と強度は増して・・・
1000年を超える頃から、少しづつ強度は弱くなっていくそうです・・・。
水や白アリ被害にあわなければ・・・いろんな事情の人災に合わなければ・・・
自分が生きた先も・・・住まいは残り続け、自分の子供や孫・・・
それ以外の知らない誰かに・・・永遠とも感じられるほど、住まいは継がれ、残されて行きます・・・。

太い柱の堅牢な木造建築は・・・当然大きな買い物になりますが・・・
家族では無い、誰もが住み継いでもらえる住まい造りが出来れば・・・
空き家も少なく・・・無理な資金も必要の無い健康的な暮らしが出来るような気がします・・・。
住いを残す場所に・・・暮らす場所・・・
この先どうなるか解らなくても・・・この先何が必要で・・・
何が大切なのか・・・離れていても、必要があると思ったら・・・
帰れる場所としての住まいは・・・出来る限り永久に残る造りにするべきなんだろうと思います。

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たのしみ

2022年06月21日 | 古民家
 惚れ惚れする文字はあるもので・・・美しく整った文字もあれば・・・
ミミズが這う文字もいっぱい見るけれど・・・
それが達筆と言われると・・・なんだか迷ってしまいます・・・。
篆書・隷書・草書・行書・楷書・・・
書体は変わって・・・それぞれの良さはあるけれど・・・
文字が美しく感じるのと・・・惚れ惚れと感じるのとでは、芸術を見るのと同じように感じられます・・・。

文字がアートに見えるように・・・古民家にもあちこちに美しさがあって・・・
茅葺の刈込方で、屋根の見せ方が変わり・・・
瓦屋根には・・・屋根形状でずいぶん葺き方が変わりますが・・・
棟やケラバの積み方や葺き方で・・・建物のイメージがずいぶん変わります・・・。
大きな屋根が特徴の日本の住まいは・・・屋根を見れば、その住いに対する、住み手の想いが伝わって来るようです・・・。

竹小舞の掻き方・・・土の造り方・・・木組みの工夫など・・・
一つとして同じ住まいが無いほど・・・手作りの住まいが残り・・・
誇りを持って住まい造りに携わるのは・・・
職人の意地もあれば・・・遊び心もあって、次の世代に向けての宿題の意味もある・・・いやらしい謎解きになる・・・。
時代に合わせて工夫をした理由・・・そうしなければいけなかった理由・・・
文字が変わる理由が、どうしてあったかのように・・・
長い時代の中で・・・古民家にも、変化の楽しみ方があります。
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