ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

“一椀の汁”に感謝できるか

2019年06月21日 11時49分53秒 | owarai
「道心の中に衣食有り、衣食
の中に道心無し」と伝教大師
最澄の言葉があります。

理想を求めて、天から与えら
れた胸の張れる仕事さえ一生
懸命に成し遂げていけば、
必ず衣食はついてくる。

食えなくても多少腹が減って
も、「今日のところは我慢す
ればいいじゃないか」とい
う気持ちになれば、

一椀の汁をいただいても
感謝の気持ちが湧いてき
ます。

目標に向かって進んでい
る人は苦労も感じず、むし
ろ楽しいものです。

また、成し遂げたときには、
無上の喜びがあります。
その到達したところが
「極楽」であるわけです。

逆に、衣食のことばかり考え
ていると、金や時間に縛られ
て自由がきかなくなり、

仕事は面白くなくなり苦しみ
になってくる。

衣食に熱中しているうちに、
自分の進むべき道も見失って
しまい、豊かになったつもり
が、実際は貧しくなっていく
ばかりです。

価値ある生き方をするために
は、ものへの執着(少欲)を
捨て、自分の理想の実現に
向けて、清く、たくましく、

ゆっくりと歩いていきなさ
いという教えだと思います。

なかなか難しいことですが、
「少欲知足これ涅槃(ねはん)
の境地」に少しでも近づき
たいものです。

センスの磨き方

2019年06月21日 08時25分55秒 | owarai
センスアップするひとは
惜しげなくモノを買ったら
使う人。

せっかくいいモノを買って
も、壊してはいけないから
となかなか使わないという
のは意味がありません。

例えば、
ブランド物のバックは、手に
取った瞬間から油がつき老化
と型崩れが始まる。

イタリア製の洋服はクリーニング
に出す前提でモノを作りません。

発色性があれだけ良いのは、感
性があるからだけでなく、堅牢度
が洗濯の基準を満たさない、

結果、劣化も早い。

ダイヤモンドは、油が大好き。
A鑑定書も3年保障のみ。
いつのまにか傷もつきます。

あまり使ってなくても!?

これからの時代は、持って
いる価値より、使う価値の
ほうが大事なのです。

いいモノをふだんに使って
いると、そのモノからセンス
を教わることができます。

センスを教わるためには、
ふだんからいいモノを使わない
ことには、いつまでたっても

教えてもらえません。

~きみに歌う~

2019年06月21日 05時08分26秒 | owarai
誰にも気づかれず
 月が消え
枯れ葉が落ちて若葉が生まれ
春になってつぼみが開き
雨があがって虹がかかる

夕焼けの空に言葉を探すより
きみに帰らんあぜ道沿いに


YouTube
あの日に帰りたい - 小野リサ

https://www.youtube.com/watch?v=Y8K8XMU_apQ

明日のあなたへ

2019年06月21日 04時40分47秒 | owarai
一流の人
あなたを傷つけた人を
許してあげよう。

人を傷つけるのは、
二流の人だけです。

一流の人に
傷つけられたら
がっかりしよう。

でも、
一流の人は、
人を傷つけたりしない、

ヒトの痛みがわかって
いるから・・・・・。

「風の子」Ⅱ

2019年06月21日 00時00分15秒 | owarai
打ち合わせを終えたあと、わたし
たちははごく短い時間、たわいな
い世間話しを、カフェを出た。腕
時計を見ると、三時過ぎ。まるで
冬の幕間のような、ぽかぽかと
暖かい午后だった。わたしは、

「ちょっと散歩してから、帰り
ます」
と、本多さんに言って、駅の近く
の横断歩道の手前で、彼女と別
れた。

新宿の街を歩くなんて、久しぶり
だった。わたしの足は自然に西
新宿へ、新宿中公園の方へ向い
ていた。

西新宿は、アラシといっしょに
暮らした街だった。

そこで出会いがあり、そこで、
別れがあった。恋と愛が出会
って、
すれ違って引き裂かれた場所。
一生分の涙を、わたしはそこで
使い果たしてしまった。

今はさらさらと流れる砂のよう
な記憶に包まれて、ひっそりと
たたずんでいる街、涙も、心の
痛みも、傷も、情熱も、おそらく
この世には、何ひとつとして、
同じ形で同じ場所にとどまる
ことのできるものなど、ない
かもしれない。

公園に着くと、わたしは陽あたり
の良いベンチに腰かけて、鞄の
中から、うす茶色の封筒も取り出
した。ついさっき、本多さんから
から受け取ったばかりの、封筒。
中には仕事の資料が入っている。

企画書やあらすじをまとめた
文章やあらすじをまとめた文章
や構成案や、誰かの過去の作品
のコピー。
わたしは、封筒を膝の上に乗せ
てその重みを、てのひらでその
厚みを、味わった。

愛おしさにも似た感情が、山奥
で人知れず湧く泉のように、
あとからあとから、あふれ出し
てくりのがわかった。

アラシ、また会えたね。
わたしたち、また、つながった
ね。
カフェで読んだその文章を、わ
たしはもう一度、ゆっくり読んだ。
なつかしい、アラシの声が、愛
した人の魂が、粒子になって飛
んできた。
       *
これは、風に聞いた話しです。
柳の木の枝を揺らし、白樺の
木の葉を踊らせ、

アザミの綿毛を見えない手で
掬い上げながら、
静かに草原を通り過ぎてゆく、
風に聞いたお話。

仕事にも暮らしにも、人を愛す
ることにも疲れて、
何も信じることができず、自分
さえ信じることができず、
すべての希望を失い、立ち上が
る元気もなくし、

悲しみだけを抱えて、絶望の谷
底を眺めていた僕に、
風がそっと、囁いてくれた物語。