どこか少し変わっているのか、
血液型のせいか、私が面白い
と思うことが、どうも他の人
とずれているような気がして
いた小学生の頃。
さて、
男二人と女一人が、孤島に漂
着したとすると、彼らはどう
するだろう。
イギリス人:誰も正式に紹介
する者がないから、彼らはお
互いに話をしない。
イタリア人:男たちは陽なた
ぼっこをし、女がスパゲティ
料理をする。
スペイン人:男たちが決闘する。
ドイツ人;男の一人が結婚し、
もう一人が戸籍係を務める。
フランス人:女は男の一人と
結婚し、もう一人と浮気する。
スウェーデン人:男同士は愛し
合い、女は自分を愛する。
ロシア人:女は愛していない
ほうの男と結婚し、三人で海辺
に腰をおろし、果てしなく嘆き
悲しむ。
最後に、
ブラジルは移民の国で陽気で
笑うのが大好きである。
日本人をネタにしたコントに
こんなのがある。
ある朝、背が低く陽にやけた、
いかにもお百姓然として日系
人が女郎屋から出てきた。
見送りに出てきた大柄な女が、
その日系人に向って手をふる
かわりに、小指を一本立て、
それをくるくるとまわしてみ
せる。
おまえさんの持物はこんなも
んだったよと云わんばかりに
・・・。
すると、その日系人はニヤリ
と笑い、やおら、かぶってい
た帽子を脱ぐと、それを人差
し指にかぶせて、
帽子をくるくるまわしてみせた。
おまえさんの持物はこんなにぶ
かぶかだったよと云わんばかり
に・・・・。
このコント、その日系人は一世
であるような気がしてならない。
祖国から遠く離れてブラジルへ
たどり着き、
まだあまり言葉もしゃべれず、
ただひたすら営々と土地を
耕してきて、ようやく、
ちょっとだけお金とひまが
できたので、
街へ出てきた素朴な日系人
一世の姿が眼に浮かぶので
ある。