週末の読書メモ

　金曜は病院のハシゴのため、有休を取得。久しぶりに地元の本屋に寄る。考えると、2ヵ月ぶりだった。平日19時閉店で、土日休みだったから、寄るひまがなかったのだ。

　石森章太郎『アニマル・ファーム』、『ちはやふる』44巻、『かぐや様は告らせたい』18巻、『まんがタイムきらら』を購入。


　石森章太郎『アニマル・ファーム』は、小松左京原作の『くだんのはは』がよかった。『動物農場』は、反帝反スタ党派に入るちょっと前に読み、「ふむ」と思って、二度と紐解くことはなかった。反スタ主義、トロツキズムの限界は当時から感じていたように記憶する。

　『かぐや様』は4月にすでに購入済みだった。横浜デートの完璧なプランを練ってしまう妄想少女のハーサカが、やはりかわいい。「乳母子」（めのとご）の概念を解説するのに、かぐやとハーサカは大変わかりやすいサンプルである。

　『ちはやふる』は、詩暢の子ども時代の回想がよかった。百人一首が、小倉山荘の襖の装飾のために色紙にしたためられ、襖面に二首ずつ装飾されたという、通常なら読み飛ばしてしまうエピソードが、詩暢と歌のつながりの原点になっている。

　『きらら』は、200号記念。附録冊子もついてきた。『スロウスタート』最新話ねらい。単行本まで待てなかった。新キャラの億ちゃんもいいね。

　2ヵ月前に買った荻原浩『ギブ・ミー・ア・チャンス』をようやく読み終える。愛すべき負け犬たちの敗者復活戦。しかし単行本刊行時（2015年）存在しなかった「キュアエール」の名が出てくる。文庫化（2018年）時の修正だろうか。初版を取り寄せることにした。

　『白竜』コンビニ本を3冊再読。『白竜の思惑編』、白竜は初期の鬼畜ぶりがいいと思う。『剛野編』は、収録4話中2話は他の本にも収録済みで、少し損した気分だ。剛野組若頭の柳川はいいやつである。『救世主(メシア)の遺産編』、未来記も調べたら面白そうだね。

　『マリみて〜薔薇の花かんむり」も読み終える。祐瞳、もっと見たかったが、本作が頂点？　

　今は『ビブリア〜扉子と不思議な客人たち」の途中である。2年前、刊行直後に読んだはずなのに、ストーリーも内容も忘れていて、最後は、すっと落とされる。テンポ良く伏線を張り巡らし、視線をあざむき、ヒヤッとさせて、一瞬のうちに、驚きのクライマックスに持ち込む。まさにことばのマジシャンだ。古典落語に傾倒した太宰治のように、絶妙なバランスで成り立った話芸の妙を感じる。