新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

れんちゃんと梨花ちゃんとクマ

2023年09月02日 | まどマギ・マギレコ
『マギアレコード』が6周年を迎えました。

6周年の記念キャラは、悪魔ほむらさん。

本編である『魔法少女まどか☆マギカ』(まどマギ)の劇場版『[新編]叛逆の物語』からも、10周年です。


10周年……だと?


しかし、この映画の最後で登場するのが悪魔ほむらですが、私のなかでは「なかったこと」にされています。

元々の台本は、暁美ほむらが女神まどかに救われて美しくハッピーエンドだったそうです。しかし、それでは話が終わってしまうので、続編を作るという商業的な理由で、ほむらは「叛逆」させられ、悪魔とでも呼ぶしかない存在になってしまったのですね。まさに「大人の事情」です。

そんな悪魔ほむらですが、「なかったこと」にしているのは、決して嫌いだという意味でなく、まだ14歳の少女ですからね。中二病全開の「悪魔」宣言は、見てみぬ振りをしてあげるのが、お父さんの務めかなと思うわけです。

暁美ほむらは、時間停止と時間遡行の能力を持っています。彼女は、たった一人の友だちの鹿目まどかを悲劇から救うため、同じ1か月を何度も繰り返します。何度も時間を遡行しすぎたせいで、外見は14歳ですが、『ゆるキャン△』のあfろさん描くほむら=たむらは実質27歳です。でも、27歳なんて、平均年齢60歳越えていそうなgooブログユーザー様には、まだまだ「こども」ですよね。

と、いろいろ書いておきながら。



結局、悪魔ほむらも、お布施(課金)してゲットしてしまいました……。



れんちゃん ホラー映画を見る

昨日公開されたマギレコ5周年のイベントストーリーは、五十鈴れんファンにはズーンと重いものでした。私も本当にいやな気分になりました。このブログの「文学少女 五十鈴れんの冒険」は......


一年前に書いた記事にリンクしておきます。

五十鈴れん初登場のイベント『君と綴る日記』冒頭には、人助けができるたび、新しい色鉛筆を買うというエピソードが出てきます。

自分を死の瀬戸際から救ってくれた親友の梨花に出会うまで、れんの世界はモノクロでした。

しかし、梨花に出会ったあの日の夕暮れの色に始まり、人助けができるたび、彼女が日記の隅に描いているイラストも、一色ずつ彩り豊かに、希望に満ち溢れたものになってきました。

引っ込み思案のれんも、これからは、梨花に誘われるばかりでなく、自分からも遊びに誘ってみよう、と、勇気をふるって誘いのメールを出すのですが……。

なぜか梨花からは釣れない返事ばかり。しかし、その日は補習のはずだったのに、梨花が街で友だちと一緒に楽しそうに過ごしているところを、れんは目撃してしまうのです。理由を説明しようとする梨花、しかし聞かずに逃げ出してしまうれん。

この『君と綴る日記』のすれ違いの物語の切なさ、健気さ、かわいらしさに、どれだけの人たちが心揺さぶられたでしょうか。

6年たった今も、このストーリーが一番大好きだという人が大勢います。五十鈴れんは、サブキャラにもかかわらず、今に至るも、メインキャラを差し置いてフィギュア化されるほどの人気キャラです。

色鉛筆を集めるれんに、『叛逆の物語』のOP(主題歌)の「カラフル」を思い重ねた人もいたのではないでしょうか。

「いつもモノクロだった瞳の奥の/景色捨てたら夢見つけた/何もない世界で創る絆は/強い意志与えた」

『まどマギ』を何度を見ていると、このOPの歌いだしだけで、こみあげてくるものがあります。

映画館では、このOPが始まった時点で、涙ぐんで、嗚咽してしまう人もいるほどでした。『まどマギ』ファンの多くが望むのは、たった一人の友だちの鹿目まどかを救うため闘い続ける暁美ほむらが救われる世界です。

しかし、それは決して果たされない望みなのです。

『君と綴る日記』のれんと梨花は、幸せに生きることができた、ほむらとまどかの ifの物語なのかもしれないとも思います。れんは、梨花と出会うことで、夢を見つけ、モノクロだった世界から抜け出すことができました。梨花も失恋の痛みから立ち直ることができたはずです。二人の関係が、友情なのか恋愛なのか百合なのか、そこはいくら「親子」の関係とはいえ、プライバシーの問題ですから、私の関知するところではありません。しかし、この二人の関係性は、本質的に孤独な人間にも、愛が可能であり、連帯することができるという希望を私に与え続けてくれています。

梨花が登場する「最初で最後の一ページ 太宰治とヴィヨン再び」をはじめとした太宰論は、「太宰が乗り移ったような快筆」と、その筋の権威の先生にもお褒め(?)いただきました。うーん。でも、やっぱり太宰に乗り移られるのは、いやだなあ。

この作品では、冒頭、れんと梨花が『女の子の食卓』の「公園のベンチで食べた皮つきチキン」について、語り合っています。この作品に出てくる「S山公園」は、私たちがときどき通う「五月山」ではないのかと思うんですよね。れんは、同性愛者である梨花が、今も「彼女」を深く愛していることを知っており、そんな彼女が愛おしくて仕方ありません。

しかし、れんはこころの奥底では、「彼女」に嫉妬しています。

父親も、学生の頃に付き合っていた人が利用する丸ノ内線に嫉妬して、爆破してやりたいと思っていたという嫉妬深い男でした。自分は週に1回しか会えないのに、丸ノ内線は週に5回は会えるというのが理由でした。

そんな嫉妬深い気質が、れんちゃんにも遺伝しているのかもしれませんね。もちろん、このブログ限定の話ですよ。

でも、お父さんとけんかしていても、大好きなホワイトシチューには目のない食いしん坊のれんちゃんは、やっぱりかわいいですよね。



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