「年金払わなかった人の生活保護17万、うちのおかんは6万8千円」(拍手コメントより)
うん?
標準3人世帯と高齢者単身世帯では、当然基準は異なりますよね。
4年前のデータですが、最低生活費(生活扶助基準)は次の通りです。
同じ基準なら生活保護受給額は、80,820円(東京)~62,640円(地方郡部等)になるんじゃないですか?
【東京都区部等】
・標準3人世帯(33歳、29歳、4歳)=167,170円
・高齢者単身世帯(68歳)=80,820円
・高齢者夫婦世帯(68歳、65歳)=121,940円
・母子世帯(30歳、4歳、2歳)=174,540円
【地方郡部等】
・標準3人世帯(33歳、29歳、4歳)=130,680円
・高齢者単身世帯(68歳)=62,640円
・高齢者夫婦世帯(68歳、65歳)=94,500円
・母子世帯(30歳、4歳、2歳)=140,090円
もちろん問題は、「年金よりも生活保護の方がいい」状況、「働いて稼ぐよりも生活保護をもらっていたほうがいい」という状況の存在でしょう。
〈生活保護と労働賃金〉
【生活保護】
月額 137,400円(東京都・単身者・家賃込み)
※教育、医療、出産、介護、葬祭など無料
【労働賃金】
800円×8時間×20日間=128,000円
※税金、健康保険税(料)、国民健康保険を引くと月額 87,300円
※地方の最低賃金の場合 約65,000円
以上のデータは下記サイトより
http://www.office-onoduka.com/nenkinblog/2008/03/post_129.html
さらに問題なのは、生活保護を受給すると、そこから抜け出せないということ。
昨年、就労支援を受けた8万8631人のうち、職を得られたのは、わずか6%にすぎないといいます(厚生労働省調べ)。
面接で生活保護受給を伝えると、企業の態度が一変することもあるそうです。
<「自分は中間層だと思っていた。生活保護という制度があるのも知らなかった」。エントリーシートの書き方を真剣に聞いていた男性(49)は受給して2年が過ぎた。大学の工学部を卒業し、外資系企業でシステムエンジニアとして働いた。一時は年収が800万円あったが、会社は国内から撤退。派遣で働き始め、08年秋のリーマン・ショックを機に収入が途絶えた。車いす生活の父親もおり、賃貸住宅の立ち退きを迫られた時、生活保護を知って申請した。
これまで70社に応募し、すべて不採用。短期のアルバイトでつなぎながら職種を広げて探すが、保証人がいないことや年齢がネックになっている。面接で「生活保護を受けている」と告げると、相手の態度が変わることもあるという。今回の研修には、すがるような気持ちで臨んだが、すぐには決まらず、パート職の2次面接を待つ段階だ。>
毎日新聞 2011年11月11日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111109dde041040005000c.html
年収800万円もある中間層が、たちまち貧困層に転落してしまう。一流大学を出たから、一流企業に入ったからって、少しも安心ではない。いわゆる勝ち組も常に競争にさらされている。この不安定性に、現在の日本社会に生きる労働者の危機があります。
ちなみに時給800円は、ちょうど近所のコンビニ(昼勤)やたこ焼き屋さんのアルバイト料。
正規雇用だって楽ではない。あるサイトで公開されていた大卒SEの初任給も、基本給のみ月13万円でした(諸手当一切なし)。年収200万円も当たり前の時代に突入しています。
雇用もなく格差と貧困が広がるばかり。そこで、ベーシックインカムというのも一つの解なのでしょう。
しかしまずは大阪で、医療・介護・福祉、観光や教育などの分野に、ボラバイト(ボランティア+アルバイト)を導入していくことかなと思います。保育所の待機児童の問題も、地域のじじばばに町ぐるみで面倒見てもらうようにするとか。セーフティネットの分野で、大阪が全国に先駆けてモデルケースを実現していくのも、このダブル選挙の大きな課題であろうと思います。
うん?
標準3人世帯と高齢者単身世帯では、当然基準は異なりますよね。
4年前のデータですが、最低生活費(生活扶助基準)は次の通りです。
同じ基準なら生活保護受給額は、80,820円(東京)~62,640円(地方郡部等)になるんじゃないですか?
【東京都区部等】
・標準3人世帯(33歳、29歳、4歳)=167,170円
・高齢者単身世帯(68歳)=80,820円
・高齢者夫婦世帯(68歳、65歳)=121,940円
・母子世帯(30歳、4歳、2歳)=174,540円
【地方郡部等】
・標準3人世帯(33歳、29歳、4歳)=130,680円
・高齢者単身世帯(68歳)=62,640円
・高齢者夫婦世帯(68歳、65歳)=94,500円
・母子世帯(30歳、4歳、2歳)=140,090円
もちろん問題は、「年金よりも生活保護の方がいい」状況、「働いて稼ぐよりも生活保護をもらっていたほうがいい」という状況の存在でしょう。
〈生活保護と労働賃金〉
【生活保護】
月額 137,400円(東京都・単身者・家賃込み)
※教育、医療、出産、介護、葬祭など無料
【労働賃金】
800円×8時間×20日間=128,000円
※税金、健康保険税(料)、国民健康保険を引くと月額 87,300円
※地方の最低賃金の場合 約65,000円
以上のデータは下記サイトより
http://www.office-onoduka.com/nenkinblog/2008/03/post_129.html
さらに問題なのは、生活保護を受給すると、そこから抜け出せないということ。
昨年、就労支援を受けた8万8631人のうち、職を得られたのは、わずか6%にすぎないといいます(厚生労働省調べ)。
面接で生活保護受給を伝えると、企業の態度が一変することもあるそうです。
<「自分は中間層だと思っていた。生活保護という制度があるのも知らなかった」。エントリーシートの書き方を真剣に聞いていた男性(49)は受給して2年が過ぎた。大学の工学部を卒業し、外資系企業でシステムエンジニアとして働いた。一時は年収が800万円あったが、会社は国内から撤退。派遣で働き始め、08年秋のリーマン・ショックを機に収入が途絶えた。車いす生活の父親もおり、賃貸住宅の立ち退きを迫られた時、生活保護を知って申請した。
これまで70社に応募し、すべて不採用。短期のアルバイトでつなぎながら職種を広げて探すが、保証人がいないことや年齢がネックになっている。面接で「生活保護を受けている」と告げると、相手の態度が変わることもあるという。今回の研修には、すがるような気持ちで臨んだが、すぐには決まらず、パート職の2次面接を待つ段階だ。>
毎日新聞 2011年11月11日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111109dde041040005000c.html
年収800万円もある中間層が、たちまち貧困層に転落してしまう。一流大学を出たから、一流企業に入ったからって、少しも安心ではない。いわゆる勝ち組も常に競争にさらされている。この不安定性に、現在の日本社会に生きる労働者の危機があります。
ちなみに時給800円は、ちょうど近所のコンビニ(昼勤)やたこ焼き屋さんのアルバイト料。
正規雇用だって楽ではない。あるサイトで公開されていた大卒SEの初任給も、基本給のみ月13万円でした(諸手当一切なし)。年収200万円も当たり前の時代に突入しています。
雇用もなく格差と貧困が広がるばかり。そこで、ベーシックインカムというのも一つの解なのでしょう。
しかしまずは大阪で、医療・介護・福祉、観光や教育などの分野に、ボラバイト(ボランティア+アルバイト)を導入していくことかなと思います。保育所の待機児童の問題も、地域のじじばばに町ぐるみで面倒見てもらうようにするとか。セーフティネットの分野で、大阪が全国に先駆けてモデルケースを実現していくのも、このダブル選挙の大きな課題であろうと思います。
……高齢化すれば年金支給年齢が上がる のは物理的に仕方ないと思います。 長く、元気に働ける社会にするにはどうすればいいのか?〉
いただいた拍手コメントに賛成です。ありがとうございます。