キャンディー

　キャンディーの様子がおかしい。全く食べないし、動かず、眠る時間が多い。起きている時も、遠くを見ている。いつもなら、僕の姿を探して、目を見て、何かを語りかけてくるのですが、遠くを見てじっとしている。
　温浴をしたとき、かなりのガスが溜まっていたし、排便もした。でも、食べない。遠くを見ている。
　前回のペアリングがいけなかったのか、ここへきて、メス軍団の食が明らかに落ちている。失敗だったのか？抱卵による体調の変化なのか？朝晩の冷え込みか？僕としては、様子を見て、思うところの行動をおこし、更に様子を見るという作業を続けている。変化に対する行動の変化を見る。サインを見落とすな！ただ、そう自分に言い続けています。

聖の青春

ネフローゼという病。これは、一生付き合っていかないといけない病気。時に、倦怠感、高熱にうなされながら、しかし、彼は、将棋という孤独の世界で生き抜いた。病気の自分に悔しさをぶつけるが、しかし、病気でなければ、将棋との出会いは無かったと言い切った。また、将棋と出会わなかったら、羽生というライバルにも出会わなかったと、二人で酒を酌み交わしながら語った。二人の最後の対局で、朦朧とする中、聖が痛恨のミスをした瞬間の羽生の涙。そこには、いつかは二人でしか見れない海の景色が見えたのではないかと思いました。