クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

アーモンド

2020-06-20 21:50:00 | 読書
生まれながらに扁桃体が人より小さい為、痛みや怒りと言う感情を上手く感じとる事が出来ない主人公。感情を必死で言葉で説明して、その様な場合の対応策を教え込む母親。しかし周りの子供達は敏感に感じとり、苛めに走る。
そんな時、彼の理解者である母親とおばあさんが暴漢に彼の目の前で殺戮され、彼を助ける為、おばあさんは死に絶え、母親は昏睡状態に陥る。
孤独になった彼の前に現れたのは、妻を亡くしたばかりの男性と行き別れになり、心が荒んでしまっていふその息子と、不思議な女の子。
彼等と母親の残した言葉によって、彼は、ゆっくりゆっくり、しかし、着実に成長していく。
人は、困難に直面しないと見えないものがある。これをこの風景を見える様になる為に、こうなってしまったんだ。この前の人を助ける為に。そう思えるか思えないかで、その人の人生の色が決まるのだと思う。
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